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2006年4月 5日 (水)

桜・鯛・海老・日本人の基本(Ⅲ)

二日にわたり鯛のことを書いたから、そろそろ海老に話を移そう。

鯛は海老で釣ると言う。その海老は勿論伊勢海老ではない。

が、昨今では値の張る車海老だから、そうは餌としても簡単には使えない。

他の餌を使うこともあるが、やはり車海老が良く釣れるらしい(これは、天然物の一本釣りの場合)。

この海老がまた日本人の大好物、日本人が好きな物=1・富士山、2・桜、3・鯛に次いで海老・・・と言うくらい。

桜の季節の海老と言えば、相模湾の『桜海老』。

伊勢海老の豪華な姿形、車海老の繊細な食味、それらと比較するには、あまりに小さく目立たない。

が、この時期の桜海老は、生も美味だが、釜から上げたての潮の香りをかすかに残すのを食すのが絶品。旬の時だけの貴重な味覚である。

殻ごと食べる、本当に小さな海老(富山の名物、白海老も小さいが、さらに小さい)で、カルシウムたっぷり。老化防止のキチン・キトサンもしっかり摂れる。

かつて、日本最強の武士集団と言われた鎌倉武士の特徴は、小柄ながら骨組みがガッチリして、足腰が逞しく、身のこなしが敏捷だったとか。

鎌倉幕府の初代将軍・源頼朝の正妻・政子は、伊豆の豪族・北条時政の娘。かも。

伊豆の海・山の幸で育った政子は、さぞかし相模湾の桜海老(同時期のシラス)もふんだんに食べたことだろう。

父親譲りの骨太でガッチリした体格だったと伝えられる。たぶん、どこから見ても健康優良児だったようだ。

平氏に都を追われ、流人として伊豆にやって来た頼朝は“都人”、洗練された物腰の色白でやさ男・・・自由闊達に馬で野山を駆け回っていた政子が、心を奪われたのも分かる。

また、頼朝にとっても、都で会ったことの無い女姓に惹かれたのだろう。

この二人が熱い恋をして結ばれるのは承知の話。

やがては鶴岡八幡神社も建立されるわけだ。政子の逸話は、語れば長い・・・ので、ここは、はしょって、つまりは、旬の美味しい物の栄養を上手に摂った女性の活躍話。

神功皇后にしろ、北条政子にしろ、DHAやカルシウムを摂取して、魅力的で強い女性・いつまでも若々しく、(夫を尻に敷いて)活躍した女性を、私たちも見習いましょッ!。

そういえば、桜の花は優雅で妖艶だが、その散り際の潔さは男・武士の生き様にも譬えられる。してみれば、やはり桜は男勝りの女性なのか?。

桜の木肌は、一見荒いが、磨けば美しい美術品に生まれ変わる。

使うほどに艶を増す桜皮細工の魅力は、神功皇后や北条政子のように時代を経なければ分からないのかも知れない。

さて、老化防止は“桜”のつく鯛?、海老?・・・と、献立に悩んでいたら「桜の付く食材を摂っても、歴史上の女性のようになれるとは思えない。まして今更美しく咲くなんて無理・・・でも、“姥桜”ってのもあるなぁ」と、横から口出す憎い奴がいる。  

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