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2006年9月 3日 (日)

ハワイでカジキ釣り

Dsc02426 この写真は十年前、夫の還暦を記念して、ハワイ旅行をした時に、マウイ島・ラハイナでカジキ釣りをした証拠の貴重なもの。

顔を隠して、ちょっと気持ちの悪い写真になったが、お見苦しいさはお許しあれ。

私は海外旅行に、ツアーは利用しない。

すべて自分でスケジュールをたて、それに添ってホテルも乗り物も、予約を取る。

この段階から旅行は始まっていて、たくさんの資料を検討しながら、計画を練るのが楽しい。

この時の旅行は、ハワイが始めての夫の、しかも還暦を祝う気持ちから、予定は夫の好みそうなことで構成した。

6泊7日、ずっと同じホテル『ハイアット・リージェンシー』にして、そこを拠点にマウイ島や、ハワイ島に行く。

このホテルは浜辺のメインストリートにあり、ワイキキビーチに面している。だから海側の部屋は、オーシャンビュー、そこを予約。

窓の左手には、夫が見たいと言っていたダイヤモンドヘッド、180度開けたワイキキの海。景色の右手にはアラワイ・ヨット・ハーバーなど。

一般的な観光名所は、リムジンを頼んで、一日かけて回った。リムジンだと好きなコースが組めて、好きな時間で移動出来る・・・何しろサービスがいい。

3日目はマウイ島に小型機で飛んだ。

午前中は普通に観光、昼から予約した釣り船に乗り込む。

始めは、鯨観光船にしようと思ったが、時期を逸したことと、夫がTVのカジキ釣り番組を見て、「元気なうちに一度はやってみたいですね」と言っていたのを思い出したからだ。

ハゼや鯵くらいは釣ったことがあるが、狙うのは“マリーン”。真カジキなのだから私としては不安が募る。

海に引き込まれやしないだろうか。夫はまだしも、私の体力はカラキシなのだ。

屈強な若者がそれぞれに付いてくれて、船賃は10万円ほどだったと思う。

釣れないこともあると聞いていたから、期待はソコソコだったが・・・来た!!!。

私に『ビギナー’ズ・ラック』ということ。

夫はもちろん自分の竿を放って、妻がカジキに連れて行かれないように必死。

若者たちも、私たちを冷静にさせようと、日本語で「ダイジョウブ、ガンバッテ」と手伝う。

手伝う・・・いや、彼らが上げてくれた(本当は)。私たちは、竿に掴まっているだけで精一杯で、最後は竿を彼らに任せたんだから・・・。

そんな、格闘があって船に上げられたカジキは、“クロカジキ”とは言え、申し訳ないくらい肌が擦り剥けて・・・可哀想・・・だったが、思い切り大きくて、260kgもあったのだ。

このカジキは、船と契約している漁師が引き取ってくれる。その代金のお蔭で船賃が少し戻ってきた。

船着き場でカジキを上げていると、カラで帰ってきたベテランらしい釣り人が「オー!、マイ・ゴッド」と肩をすくめた。

漁師が引き取っていく前に急いで記念写真。

多分、人生で最初の、そして最後の経験だろう。釣れて良かった。

何もかもラッキーなカジキ釣りだったが、若者たちには、いまでも懐かしさがあ る。

翌日はハワイ島で、キラウエア火山を見て、最後の夜は湾内一周ナバック船の五つ星の最高級ディナーで締め括った。

普通のツアーで行くよりは数倍の費用だったが、それに換えられない経験・体験・思い出が残った。

その時の思い出を、拙い詩にした。

目の前の沖合いに 鯨の親子が群れる浜

マウイ島カアナパリビーチ

ザトウクジラが 数メートルの巨体を 海上に躍らせ

見事な尾鰭を翻して 海面に身をくねらす

空も水も風も みな蒼い

マウイ・ノ・オイ(マウイは最高)

.

「死んだら この海に 散骨してくれ」と

聞いたこともない 明るい声で 夫が話しかける

飛行機嫌いで 海外旅行に付き合ったことの無い人だったのに

欝が続く 私が計画したから 私の気を晴らそうと

喜んで 一緒に来た ハワイへの旅

あちらこちらと回って すっかり気に入ったのが この浜

「私達の骨は此処に散骨しましょうか」と 私も夢のような返事をする

撒いた骨が 鯨の子育てを見守り 子鯨の玩具になるだろうか

夫と私は 顔を見合わせ 密やかな微笑みを交わす

.

ちょっと先には ラハイナのショッピング街

バニアンの大樹が枝から根を蔓のように下ろし

それが幹のようになって また枝と根を広げる

一本の木が 周りに子を育て さらに無数の孫を増やす

みんな繋がっている そんな木陰の街

時には ハレアカラ火山で 十数年に一度だけ咲いて

咲くとすぐ命を終える 幻の花 “銀剣草”に会いに行こう

親と子 そして孫 しっかり繋がっている大樹も良し

溶岩に根を張り 強風に晒され 孤独に花を咲かせて終わるも良し

鯨の群れる海に包まれた マウイの命は それぞれに輝く

.

「アロ~ハ」

現地の青年が二人 背後で声をかけ 

自転車に乗って 手を振って通り過ぎる

「アロ~ハ」

(いつか きっと この島 この浜に戻って来るだろう)

夫も 私も 同じ思いで 日焼けした皺の目立つ手を千切れるほど振る

何時の日か この鯨の集まるラハイナ沖の海水に溶け込みたい

振り続ける 私達の手に 永久の夢が握られた

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