江戸前・光り物の代表『コハダ』
その幼魚をシンコ(新子)と呼び、9月から漁が始まり、極めて短期間だけ出回る。
シンコの体長は3~4センチ、寿司ファンが待ちかねる希少な旬の味だ。
これを過ぎるとコハダと呼ばれ、2年魚になるとコノシロになる。
ただ、江戸では“この城”に通じ、「お城を食べるなんて江戸っ子のすることじゃねぇ!」・・・って、大きくなっても、コノシロとは呼ばずコハダで押し通した。
シンコはあまりに短期間のもの、コノシロとは呼べない・・・だから、成長と共に名を変えるのに、出世魚とは言わないのだ。
“この城”を食べることさえ気にした江戸っ子だから、火で焼くなんてとんでもないこと。
コハダを焼く料理が無いのは、そんな理由・・・だけじゃなく、なぜか、この魚は煮ても焼いても美味しくない。
酢で洗って刺身にするより食べようが無かったのだが、これが、酢締めにすると、江戸っ子ならずとも「旨い」と言える粋な味になる。
胡瓜や若布などと酢の物、スライスしてトマトや玉葱・ピーマンなどとカルパッチョ。
散らし寿司や握り寿司などに。
コハダの寿司。




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