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2006年11月18日 (土)

ヌーボーワイン一番乗り

Photo_293 11月第三木曜日は、フランスはボジョレーのヌーボー(新酒)解禁日。

午前0時をもって、成田空港のゲートから、ヌーボーを積んだ輸送車が一斉に街に向かう。

バブル全盛、世の中“グルメ”のブームに浮かれていた頃は、世界各地同時に売り出されるヌーボーを、日本で真っ先に味わおうと、未明のレストランでは、前夜から大勢の客が、その到着を待って大騒ぎだった。

都心なら、早い店では、荷が成田を出て2~3時間後には到着する。

ヌーボーが店のドアを入ると、待ち構えていた客たちは、全員総立ちで、拍手、口笛、クラッカーを鳴らし・・・やおら、改まり、厳かに“乾杯”だ。 と、まぁ、一部の店ではあったが、こんな一大イベントを繰り広げた。

もっと、すごいのは、成田のゲート傍に、仮設店舗(許可を得たテント)を設営、“ヌーボー一番乗りの会”を催した。

ワインの新酒でこんなに盛り上がるのなら、日本酒だって“解禁日”をキッチリ決めてイベントをしたら、もう少し日本酒人気に拍車がかかるのじゃないか?、と提案したことがあったが、「日本酒じゃダメなんだよ」という。

お洒落じゃないのだそうだ・・・おしゃれ=グルメじゃないんだって。

たしかに、あの当時は“国民総グルメ”の時代、でも、日本人が思っている“グルメ”ってなんだろう。

ワインにしても、各国のものが揃っていて、簡単に買える。

数十万円、数百万円という高級なものが売れる。

本当に、味の違いが分かって買う人ばかりなら、日本にはソムリエになれる人材が大勢いるのだが。

私は、せいぜい辛口か甘口かの区別と、渋味の程度が分かればいいと思っている。

パーティーでは、オーナー(主催者)が、ワインを選び、ティスティングして全員に奨める。それで、皆がグラスを口に運ぶが、いろいろな企画でオーナーを務めてこれたのは、ソムリエがそっとアドバイスしてくれたからで、いつも「困った時のプロ頼み」でやってきたが、素人はそれでいいと思っている。

これからますます美味しくなる生牡蠣にも「絶対シャブリだね」なんて、通人は言うが、「甲州産の辛口白をキリッと冷したのもイイゾ!」って、内心反発したりする。Photo_294

ワイナリーや、ビンテージに拘ってワイン選びをするよりは、自分の舌に合うのが一番。

長い歴史で、ワインが生活に溶け込んでいて、その風味に親しみ馴染んできた西欧諸国ならまだしも、ワインの歴史が浅い日本で、日本酒のことは何にも知らないのに、知ったかぶりの“ワイン通”が多いのは何かへ~ン。

「グルメするって、ファッションなの」と友人が言ったが、日本酒に拘ると“オジンくさい”けれど、ワインならお洒落な感じがするって・・・分かるけれど、やはり何かヘ~ン。

話題性のある食品や飲み物を、人より先に体験し、噂の店に行列して並ぶ・・・「私、こんなの、しょっちゅう食べてるわ」という顔をしているのがグルメなんだって。

こんなこと、いまさら言っている私でも、バブル期には“国民総グルメ”を煽っていたかと思い、反省したり、今後の指針にしたり・・・。

食材が豊かな街で、各国の美味・珍味が手軽に食べられることは、たしかに幸せののだろうけれど、いろいろな方のブログを拝見するようになって--------本当に豊かな食=本物のグルメって何だろう。

近頃、とても気になっている。

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