和え物にコク“胡桃”
胡桃(くるみ)の漢字から想像する通り、中国経由で渡来したと言われる。
胡瓜、胡麻、胡椒・・・同様の名の由来だ。
中国から朝鮮まできた“胡桃”は、豊臣秀吉の朝鮮遠征の手土産として持ち帰られたとも言われている。
“呉(くれ)の実”が訛ったという説。“来る実”なのだという説などあるが、いずれにしろ輸入されたことには間違いないようだ。
ただ、鬼クルミや姫クルミは、日本に自生していたらしく、渡来したのは“ペルシャクルミ”を基本種にする菓子クルミ。
それに、中国や朝鮮の“手打クルミ”も渡来し、両者の自然交配で“信濃クルミ”が出来た。
チャイコフスキーの『クルミ割り人形』然り、花嫁・花婿に子供たちが祝福の“クルミ投げ”をするイタリアの習慣然り・・・欧米には、子供たちと胡桃の微笑ましい取り合わせが見られる。
日本では、縄文後期の長岡遺跡から出土した胡桃が、3000年の眠りから目覚めて発芽したという話もある。
人間と胡桃は、洋の東西を問わず、太古から親密だったのである。
胡桃は、多量の良質脂肪と、蛋白質を含み、生活習慣病の予防にもいいと言われる。
殻付きの2個を、掌で包み揉むように、コロコロしていると「脳梗塞や脳卒中の予防」だと、縁起物にされている。
殻を割って、そのまま食べてもいいが、摺って、和え物に使うと、風味とコクが増して、料理がランクUP。とくに山菜の和え物に合う。
クルミ豆腐、クルミ餅、クルミ味噌など、料理にも菓子にも活用・・・細かく砕いたものを、アイスクリームやサラダにトッピングすれば、手軽に格上料理が出来る。
クルミをたっぷり入れて焼いたパンも美味しい。
ナス&キノコ&鶏肉のグラタンも、ソースに少し細かく刻んだ胡桃を混ぜると香ばしい。
胡桃は長く保存しすぎると劣化・酸化するので早めに使い切りたい。



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