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2006年12月11日 (月)

北国の冬は“ハタハタ”!

Photo_272 近年は幻魚になりつつある魚の一つが“ハタハタ”。

いつもご主人の仕事に同行しながら、各地の美味しい物を届けてくれる親友のJ子さん。

今回は秋田県男鹿から、♪『秋田名物、八森ハタハタ、男鹿でオガブリコ・・・』と唄われる、ハタハタの子持ち(ブリコ入り)を届けてくれた。

体長が25~28センチ、お腹は卵が今にも飛び出しそうにパンパン!!(簡便スケールは15センチ)。

こんなに大きくて、はち切れそうなお腹をしたハタハタは見たことが無い。

ショッル、田楽、煮付け・・・どう食べようかなんて悩むことも無い。大きなハタハタが30数匹だ。知っている限りの料理をしてみよう。

ハタハタ田楽Photo_273

  • サッと水洗いしたハタハタは、塩を軽く振って10分ほど置く。
  • キッチンペーパーで水気を拭き、卵が落ちないようにアルミホイルを下に敷いて、裏側から先に焼く。
  • 表に返したら、酒で解いた味噌を塗り、アルミホイルを被せて焼く。
  • 火が通った頃、アルミホイルを外して、味噌に焦げ目を付ける。
  • 焼けると腹が破れ、卵が溢れてくるので要注意(心配ならオーブンで焼こう)。

ハタハタの簡単しょっつる鍋Dsc03626

  • しょっつるは最近では瓶入りで市販されているが、手に入らなければナンプラーで代用出来る。
  • 豆腐や白菜、葱、大根(薄切り)など冷蔵庫に有る物を用意。
  • 出汁に酒と味醂・醤油とナンプラーで調味。
  • ハタハタは煮え易いので、腹の卵に火が通ったらOK。

骨が多くて食べ難いと思われているが、殆どの骨は柔らかくて、とくに気にならずそのままでも食べられる。

秋田県の魚、そんなイメージのある魚“ハタハタ”。

『しょっつる鍋』や『ハタハタ飯鮨』などが有名なせいだろうが、日本海沿岸で漁獲される。

ありがたい魚だからと、魚偏に神=『鰰』と書くこともあるが、一般的には魚偏に雷で『鱩』と書くことが多い。

ハタハタは別名を“カミナリウオ”という。ふつうはカミナリは夏が相場なのだが、北国では海が時化る11月下旬から12月にも、寒冷前線の影響でカミナリが鳴る。

また、この時期は、沿岸に温水帯が発生してハタハタの接岸を妨げることがあるのだが、時化ると、この温水帯が破られ冷水帯になって、ハタハタが沿岸で豊漁になる。

カミナリ=時化=豊漁・・・と言いたいところだが、近年はいくら時化てもハタハタの漁獲高は減る一方。解禁期間はほんの僅かとなっている。

はち切れんばかりに腹に卵を抱えたメスのハタハタ。焼いても、煮ても美味しく、塩焼き、田楽、煮付け、鍋物・・・魚の身も旨いが、卵の周りのヌメリとした食感の美味しさ・卵のブリッとした噛み応えなど、幻にならないように祈るばかり。

Photo_274 唐揚げも美味しい。

ハタハタが海中に産み落とした卵は球状になり、それを煮付けて噛むと、それこそカミナリの雷鳴のように「ブリッ、ブリッ」と口中に響き、トロリと甘い汁が喉に流れる。

舌の上に残った卵膜だけを「ペッ」と出す・・・また味わえる日は来るのだろうか。

ハタハタをご飯と人参・生姜などで漬け、発酵させた飯鮨も、酒肴にはなかなかの佳品である。

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