除夜の鐘
電波映像のお蔭で、我々はいま、好きな場所で好きな格好で、全国の有名寺院の除夜の鐘が聞ける。
除夜と言うのは、除日(旧年を取り去る日の夜)という意味で、つまりは大晦日の夜のことだ。
寺院には、朝夕に鳴らす梵鐘(釣鐘・大鐘)と、集合用に鳴らす喚鐘(小鐘)がある。
本来は朝(暁鐘)、夕(晩鐘)ともに108声を打ち鳴らすのだが、いろいろな問題もあり、通常はどちらも18声に止めている。
鐘声の108声という数は、人間の六根(眼・鼻・舌・身・意)から生じる感覚(境)に、好・悪・平なる三つの感情が働いた※6×3=18の煩悩と、さらに苦・楽(捨)という感情が働き誘発した※18×2=36煩悩、それに過去・現在・未来の三世に現れるものは、※36×3=108の煩悩になるのだそうだ。
わたしは、数字にはカラキシ弱い。数字に強い方、よろしく。
除夜の鐘は、この夜に限り、夜半から撞くようになったが、108声の煩悩分を撞くのだが、何時の頃からか、107声は旧年中に撞き、最後の一声は新年に撞くのが習いになった。
子供たちが小学生だった頃には、鐘を撞かせて貰える社寺を探してお参りに行き、皆で1声ずつ撞かせていただいた。
日頃は精進心が薄い私だが、荘厳な除夜の鐘声には身が引き締まる。
早めに総ての掃除・炊事などを終わらせ、いつもより時間をかけて入浴。
先日頂いた《伊勢海老》の天婦羅で飲み始める。
締めは、やはり蕎麦。昨日頂いた十和田蕎麦粉100%の手打ち蕎麦を茹でる。
トロロ芋を一杯擂って「細く長く・・・粘って生きる」と心に願いながら食べる。
紅白歌合戦も、若い歌手・知らない歌が多くなって、何となく「TVを付けているだけの番組」になった。
『行く年・来る年』で各地の鐘声を聞いて、初詣の前にちょっと一眠り。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。



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