冬至に柚子と南瓜
冬至は24節気の一つで、通常は12月22日頃(および、それから小寒までの間)。
日本では、冬至には柚子湯に入り、カボチャや小豆粥を食べる風習がある。
この日にカボチャや小豆粥を食べると「風邪を引かない」「中風にならない」「厄除けになる」・・・etc、いろいろ言われている。
カボチャも小豆も体にいい食品で、とくにカボチャのビタミンA・B1・Cは、不足しがちな冬季のビタミン補給源だ。栄養学など発達していない時代の祖先もたちの知恵だったと思う。
柚子湯に入るのは、柚子は“融通”に通じ、冬至は“湯治”に通じると言われ、また柚子の香りには邪気を払う霊力があると信じられていたからだ。
ところで、なぜ冬至にカボチャや小豆粥・蒟蒻などを食べるのか・・・これは、古代には冬至が一年の始まりだった名残で、暦の基準になっている。
太陰太陽暦では、冬至がある月は11月だとしている。そしてきっちり19年周期で11月1日に冬至が訪れる。
月の始め・1日を“朔日”と言うが、冬至と重なった場合は『朔旦冬至』と言い、盛大に祝われたのだ。
過去の近『朔旦冬至』は1995年、次回は2014年になる。
つまり、朔旦冬至は大きな祝日で、宮廷で節会が開かれたり、禅寺では冬夜振る舞いがあり、民間でも餅などを搗いて祝ったとされる。
この祝いの餅や振る舞いが、カボチャや蒟蒻の煮物・小豆粥として残ったものだが、これらの食品は外来のものだ。
珍しい野菜を供物にした・・・古来の神事や節会の様子が伺える。
冬至に食べるカボチャ料理も、いつも煮物ではつまらない。今年は若い男性も喜ぶカボチャ料理を。
❤カボチャのニンニク炒め(2人分) カボチャ(1/4)は、種とワタを取り、皮側が1センチ程の櫛切りにする。
- ニンニク(1~2片)は微塵切り、乾し海老(大1)はサッと洗い、大きければ半分にする。
- 鍋に揚げ油を170℃に熱し、カボチャを素揚げする。
- 鍋の油を別器に移し、新しい油を
少々とニンニクを入れて、弱火でニンニクの香りが出るまで炒める。
- 乾し海老も加えて、さらに炒めて香りを出し、カボチャを炒める。
- カボチャに、ニンニクと乾し海老の香りが移ったら、塩と胡椒で調味。
カボチャの煮物も、肉類と一緒に煮ると皆大好き。
→カボチャ&牛筋&巻き昆布の煮物
最近のコメント