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2006年12月 5日 (火)

女性上位の“蝤蛑(がざみ)”

Dsc03509 抱いている卵の量で値打ちが決まると言われる“蝤蛑(がざみ)”。

俗に“ワタリガニ”と呼ばれ、冬場が最も美味しい時季だ。

ズワイガニほど高級品扱いはされないが、ポクポクと締まった歯触りのガザミの美味しさも格別なのだ。

東京あたりでも獲れる『蟹』と言えば、まず挙げられるのがこのガザミ(ワタリガニ)。

薄鼠色で、甲羅は菱形。10脚目短尾亜目ワタリガニ科で、砂泥底に棲み、群れをなして移動する。

ズワイガニなどは脚を主に食べるが、ガザミは甲羅に詰まっている部分(胸部)を主に食べる。

とくにその部分に抱える卵が絶品で、従ってこの卵の量で値打ちが決まると言われるのだ。

冬場は、この卵やミソ(肝臓)がギッシリと詰まったメスが多く獲れる。

ズワイガニでは、コウバコとよばれるメスより、オスの方が高価なのだが、ガザミに関しては断然に女性優位。メスが珍重されるのだ。

見分け方としては、俗に「蟹のふんどし」と言われる、裏側の三角部分が幅広であればメス。

しかも、そのフンドシが真っ白で、脚の付け根が桜色なら最上品。

Photo_279 二杯酢、鍋物、唐揚げなどで食べるが、近年は韓国の名物料理『ワタリガニのケジャン』が人気で、通販などで売れているそうだ。ガザミをキムチのようにコチュジャンで漬け、ヤンニョムを付けて食べる。

また、パスタやブイヤベースなどに使っても抜群に美味しい。

和・洋・中華など、どう料理してもコクのあるミソが濃い旨味になるようだ。

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