“クワイ”は白より青
おせち料理で見るくらいで、ふだんはあまり馴染みの無い野菜の一つが“クワイ”。
←クワイの含煮(梔子の実で色を付けてある)。
クワイはオモダカ科の多年草で、地中に出来る塊茎を食用にする。
古くから滋養強壮の効果があると言われて珍重されてきた。
一般的には白いものより青いものが味がいいとされ、11月末から3月頃まで出回る。
含め煮や旨煮のほか、キントンにしたり寄せ鍋に使ってもいい。
ホクッなんだけれどホックリではない。勿論ネバッは無い。
カリッともちょっと違う、コリッ・・・?、シャキッ・・・?、表現って難しい。
その微妙な歯触りは、里芋や蓮根・・・それらのどれにも無い不思議な優しさだ。
薄切りしてアク抜きし、風干しにしてから油で揚げる“クワイ煎餅”は美味しい。
擂り下ろして、卵・小麦粉と練り合わせ、団子にして胡麻油で揚げてもいける。
- クワイと筍は薄切り。烏賊(冷凍のモンゴウイカでOK)は一口大に切って片栗粉を塗して揚げておく。
- クワイと筍を胡麻油で炒め、揚げた烏賊を加え、オイスターソースで調味。
- 水溶き片栗粉でトロミを付ける。
一つの根に、毎年1~2子を生じ、それはまるで慈母が諸子に乳を与えるように見える・・・というので「慈姑(くわい)」と呼ばれるようになった。
実際、クワイは乳の出を良くするそうだ。
「私は母、クワイ(慈姑)ね」と言ったら、「オ~、クワイ(怖いのことか?)!」って・・・家の嫁が言ったんじゃないよ。
オモダカ科の特徴が葉に顕著。
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