年玉って餅のこと
お年玉の袋に入れる金額に悩む人が多いようで、毎年、その相場が新聞やテレビに取り上げられる。
本来はこのお年玉の『年玉』は“年魂”のことで、神様へのお供えのことだった。
日月神を象徴する『重ね餅』には同時に“年重ね”の意味があり、その餅を食べることによって新たな生命力が充足すると言われた。
だからこそ、新魂(あらたま)迎えの餅搗きが大事な儀式だったのだ。
餅には神から受ける生命力が宿ると信じられ、自分のところだけでなく、より多くの他所の餅を食べることで、さらに一層の力を得られると考えられた。
したがって、正月の餅は多くの人に贈る習慣が出来たと思われる。
神様に供える“重ね餅”を搗いて、そのあと沢山の小餅を丸める。この丸めた餅は“雑煮”用とは別で、“年魂”として配る分。
丸く作った“年魂=年玉”は、日頃の世話になる人たちだけじゃなく、山や海、田畑、農機具や漁具、家畜などのほか、生活用品にまで餅を配り、ともに新年を祝うようになった。
餅を丸くするのは『円満・清浄潔白』を表し、二つ重ねるのは『日と月』または『昼と夜』を意味する。
「天照大神が“天岩戸”に籠もられ、世の中が真っ暗になった時、鏡を製して祈ったところ、岩戸が開いて再び世の中が明るくなった」と言う故事により、新年の祝いに鏡餅を作り供える・・・という説がある。
当然、嫁入り先、婿方、子は親を、親は子をたがいに招き、おせち料理や餅を一緒に食べることで、生命力は清新されると・・・。
この風習が、正月の里帰りや年始挨拶回り、そして“お年玉”の習慣として残った。
“お年玉”には、子供たちへの小遣いや品物のほかに、神仏詣でに使うお捻り(米や昆布を半紙に包み捻ったもの)もある。




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