新酒で「雪見酒」は熱々“餡かけ”
私なんかは、寒い季節には南国に、暑くなったら北国に・・・と安直に思ってしまうが、それではその土地の本当の良さが分からないのだそうだ。
雪深い温泉で、炬燵に入り、窓の外にシンシンと降り積む雪を眺めながらの熱燗・・・肴はといえば、小さな土鍋に地鶏や茸などが・・・。土地のものを素朴に味付けしたお通し。
ひなびた風情で趣があるだろう。
積もったばかりの真っ白な雪をコップに入れて酒を注いだ“雪割り酒”・・・オツなものだろうが、最近の雪は新雪でもコワイ。これは止めておいた方がいいだろう。
とはいえ、今冬は雪国にも雪が無い・・・こんな冬は異常過ぎる。
「トンネルを抜けたら、其処は雪国~」であって欲しい。
温泉に入り、新酒で「雪見酒」といきたいのに・・・。
春は日本酒の新酒解禁日。
ということは、いま新酒が出揃った、日本酒愛飲家たちが待ちかねた季節なのだ。 出来立ての日本酒は絞りたてが、味も香りもフレッシュ、冷して早めに飲みたいところ。
雪国には、日本酒の銘酒が多い。温泉と絞りたての地酒・新酒で「雪見酒」。
気持ちはすっかり、川端康成『雪国』の世界に旅をしている。
- 煮汁を用意=水(1&1/2カップ)と塩(小1/2)、酒(大1)。
- 大根(15センチ)は皮を剥き、1センチ厚さのイチョウ切りにして、水から茹で、軟らかくなったら笊にあける。
- 1に薄切り生姜4~5枚と、2を入れ、さらに殻を剥いた茹で海老(1パック分)を加えて、5~6分煮る。
- 深めの器に汁以外の3を盛り付ける。
- 残った煮汁は、火にかけなおし、刻んだ大根葉少々を入れ、水溶き片栗粉(片栗粉・水、各小2)でトロミを付ける。
- さらに、溶き卵(1個分)を流し入れ、蓋をしてサッと煮て火を止める。
- 4の上に、6をトロリとかける。熱々のうちに食べたい。
いかにも温まりそうな惣菜で、ベランダの窓越しに、都会の夜にちらつく雪を見ながら、新酒一杯・・・。
「雪見酒 狭き我が家の 差し向かい」・・・稚拙な句など捻ってみるのも、また楽しいんだろうけれど。
大雪は要らないが、たまには「雪の降る街よ~」とか「雪は降る~」も冬らしいじゃないの。
「雪やコンコン~」って、なんだか開き直りの感じかな?。
最近のコメント