“菜の花”の蕾を食べる
菜の花が平年より早く満開を迎えているようだ。
東京の私鉄駅などで、ホームの後ろや線路沿いに、菜の花をたくさん植えているところがあるが、菜の花に限らず、花が一杯の駅はラッシュ時の喧騒も和むようでいいものだ。
さて、花や蕾を食べる料理はけっこうあるが、春の色と香りが楽しめる菜の花もいろいろな料理に使われる。
花が咲き始めてきたものは綺麗に見えるが、食用には蕾が堅く、葉が黄ばんでいないものを選びたい。
店頭で、萎れて見えても、切り口がしっかりしてさえいれば、水に放しておくとシャキッとする。
汁の実にする時は、豆腐やハンペンが合う。紅白のアラレハンペンを使うと料亭風かも。
刻んでご飯に混ぜ込んでも春らしい。
天婦羅には生のままで・・・。塩漬けした“菜の花漬け”も風雅なものだ。
ブロッコリーなどもそうだが、蕾を食べる野菜は、野菜自体のもつ活力を食べることだ。
これから育ち咲くエネルギーが満ちている。
そんなミネラル豊富な菜の花、今年は平年より幾分は安めだそうだ。
- 茎の固い部分を除いた菜の花(1束)を、熱湯でサッと茹で、笊に上げて冷ます(水に取らなくてもいい)。
- 豚肉(80g、細切れでOK)は一口大に切る。
- フライパンに油少々を熱し、皮を剥いて千切りにした生姜(1/2片分)と、2を入れ、広げるように強火で炒める(あまりガシャガシャ掻き混ぜない)。
- 豚肉に火が通ったら、1を加え、塩一つまみを振り、ザッザッと大きく炒め合わせる。
- 菜の花が熱くなったら、酒(大1/2)を回し入れ、手早く全体を混ぜる。
- 器に盛ったら、溶き芥子を添える。
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