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2007年3月

2007年3月31日 (土)

海のグライダー“飛魚”

Dsc00674_1  南の海に棲息し、春に産卵のため日本近海に北上してくる“飛魚”。

別名はツバメウオというが、その名の通りに海上を飛ぶ。

その飛距離は、150メートルから、スゴイのになると400メートルも飛ぶ。

拾い海原に銀鱗を光らせ、大きく立派な胸鰭をピンと横に張って、グライダーのように滑空する『飛魚』。

釣り船を出していると、飛び過ぎて自ら船に飛び込んでくるドジなのもいる。

飛魚の仲間は20種ほどあるが、見事な滑空を見せるのは本トビ(角トビ)で、量的にも一番多い。

漁の中心は伊豆七島辺りだが、主として南日本に棲息。

九州から四国にかけては、まだ若い幼魚が漁れ「アゴ」と呼ばれて、丸干しや竹輪にされる。

干しアゴや焼きアゴで取る出汁は、九州の雑煮や煮物に欠かせない。

この出汁で湯豆腐をするのは絶品だ。

淡白な味だが、小骨が多いので煮付けにはしない。

刺身にも向かないが、叩きには絶好。山葵醤油でも辛子醤油でもいける。あっさり塩焼きでもいい。

たまには照り焼き、三枚卸でフライやムニエル、竜田揚げなどもいける。ミンチにして揚げ蒲鉾、椀種も試してOK。干物も旨い。

すり身+山芋+玉葱+卵+小麦粉で味噌調味の真薯を蒸し(茹でても)、生姜醤油で賞味することを推奨。

面倒と言わずに時間のある時に是非(フードプロフェッサーを使えば簡単)・・・料亭料理、粋な味、手間をかけた味に思われること、保障!。

刺身も???・・・で、タタキにされるのが一般的。

飛魚のタタキ(2人分)Photo_56

  • 飛魚(1本)は三枚おろしにするが、タタキにしちゃうのだから、下手でも気にしない。腹骨も削ぎ落とし、皮を頭側から剥いていく。
  • 身をブツ切りし、生姜少々と玉葱(1/6)の微塵切り、味噌(15g)を加えて、少し叩くように混ぜる。
  • 万能葱(1本)や青紫蘇、茗荷(1本)などあれば刻んで混ぜる。

※味噌を混ぜず、山葵醤油か生姜醤油で食べるのも美味しい。

塩焼きもいいが、三枚下ろしでフライやムニエル、唐揚げも・・・。

つみれにして椀種、薩摩揚げもいける。

個人的雑談

私は、編集者を辞め、フリーランサーになって直ぐ、脅迫まがいの嚇し電話に怯んで、身を隠すように引越した。

いまの団地生活でも、あまり周囲と関わらず、そっと暮らしていたのだが、今日からは表に出る生活を余儀なくされるだろう。

近所に、私を覚えていた読者がいたようだ。

自治会で推挙され(私は出席していないのに)、満場一致の賛成で役員になったのだそうだ。

その人が私の経歴などを公表してしまったらしい。

事後承諾に来た係りに、断る言い訳も、今更無い。

否も応も無く、明日から私は自治会の役員だ。

「カミング・アウト」「開き直り」「無私」・・・何一つ悪いことはしていないのに、理不尽な嚇しに負けていた日々。みんな消した。

街の中、人の中、光の中・・・何処へでも出かけよう。

明日から、新しい私が生きていく。「エイプリル・フール」では無い。

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2007年3月30日 (金)

海の野菜“鹿尾菜(ひじき)”

Dsc00725 昔から、豆類や海藻類は、健康と長寿のもと・・・そう言われ続けている。

たしかに、海藻を常食する地域の人たちは、脳卒中など生活習慣病が少なく長寿者が多い。

海藻の中でも、ヒジキはとくに褐藻類に属し、波浪の高い海岸の岩礁に付着する。

だから、波の様子を見ながら、岩場伝いに採取できるため、古Photo_61代から食用に親しまれてきた。

漢字では“鹿尾菜”と書くが、そういえば採取したばかりのヒジキは鹿の尾に似ているかも。

←標本は百科事典より

主には、伊勢、伊豆、房州などで採取される。

秋頃に芽生え、冬から春まで収穫。

日干ししたあと、水に浸して塩抜きをし、蒸してから再び日干しするのが最上品とされる。

粉ヒジキ、芽ヒジキ、長ヒジキと分類されるが、柔らかいのは芽ヒジキ。

ただ、茎部になる長ヒジキのほうが味がいいと言われる。

汁の実、ヒジキ飯、掻き揚げの他、ガンモドキに入れたりする。

一番馴染み深いのは、大豆や油揚げなどと煮付けた惣菜。

近頃は、ヒジキのサラダも人気がある。

今夜は、ヒジキの煮物を惣菜としてではなく、メインの料理に格上げ。

ヒジキと鶏の煮物322 (4人分)

今までのヒジキを見直すキッカケに。

  1. 乾物のヒジキなら、水でよく洗い、熱湯で3~4分茹でて笊に上げておく(戻った状態で1/2カップ・生なら洗っただけでいい)。
  2. 鶏もも肉(1枚)から、黄色い脂部分を除き、小さめの一口大に切り、小麦粉を薄く塗しておく。
  3. 鍋に、醤油(大2)、酢・味醂・砂糖(各大1)と、水(1カップ)を煮立て、2を入れて、時々鍋を揺すりながら、強めの中火で5~6分煮る。
  4. 鶏肉に火が通り、味が絡んだら、1を加え、全体を混ぜるように一煮立ちさせて、器に盛る。
  5. 針生姜を天盛り。

※鶏肉も、ヒジキもいつもとはひと味違う、驚きの一品になっていると思う。

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2007年3月29日 (木)

“太刀魚”の南蛮漬け

長くて、平べったくPhoto_53て、幅広く、その上銀白色・・・この魚の体形は文字通り太刀に似ている。

皮肌の銀色が光る“太刀魚”。

福島辺りでは“サワベル”と言うが、洋刀のサーベルから連想したものだろう。

別の説では、海中で頭を上に立っているように縦に泳ぐから“立ち魚”だと・・・。

体色はキレイなのだが、容貌はといえば、口が大きく裂けて、歯が鋭く、ひとたび餌を銜えると決して放そうとしない。386

“太刀魚”には鱗がなく、グアニン質という物質が銀箔をおいたような皮肌が特徴。

この銀箔のような物質を集めて、セルロイド溶液に混ぜ合わせ、ガラスやプラスチックの玉に塗ったものが【模造真珠】なのだ。

また、この物質は化粧品のパール光沢としても使われる(パール系の化粧をしていると、「あ、太刀魚」な~んて)。

成魚は脂肪に富み、骨離れもよく、食べ易くて美味しい魚だ。

照り焼き、塩焼き、煮付けのほか、バターソテー、クリーム煮にも。

獲れたて新鮮なものなら刺身も美味しい。

三枚下ろしにして、フライや天婦羅、唐揚げもいい。揚げてから南蛮漬けにしたものは逸品だ。

揚げ太刀魚の南蛮漬け390

太刀魚の美味しさ新発見。

  1. 醤油と酢(5:1)を好みの酢加減に合わせ、玉葱薄切りや人参千切り、水菜(またはピーマンなど)を漬ける。
  2. 太刀魚はフライパンに、炒めるよりは多い目の油を入れ、片面ずつ焼くように揚げる。
  3. 2が熱いうちに1に漬ける。
  4. 30分くらいから食べられるが、半日ほど置いた方が味が馴染む。

※太刀魚の三枚下ろしが出来なければ、店の人に頼もう。ちょっと頼み辛かったら、骨付きのまま揚げて、食べる時に気を付ける?。

背鰭と腹鰭に添って、中骨まで上下から包丁を入れ、あとは中骨に添って身を外す。片面も同様に。悩むより簡単かも知れない。

鯵や公魚の南蛮漬けもいいけれど、太刀魚の南蛮漬けは一度は試す価値ありだ。

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2007年3月28日 (水)

“木の芽”どき

木の芽時、この木の芽を「このめ」と読めば、春の季語。

415 木々の新芽ということだ。

「きのめ」と読めば、これは山椒の若芽。

山椒はミカン科の落葉潅木で、日本のほかにも中国や朝鮮半島にも分布している。

近年は温室栽培のものが通年出回っているが、天然ものならいまが時季。

香りも辛味もハウス物より優る。

山椒の木は日本中の野山に自生している。雌雄異株なので、実の付く木と付かない木がある。

木の芽一枚で、「日本料理は生きもし、死にもする」と言われるくらい重宝されている、料理の格を上げる、素晴らしい脇役“だ。

掌でパンと叩くと、香りも色も冴えて、より清清しい風味が出る。

山椒の花の佃煮は、実の佃煮より貴重な高級品で、ほんの一時期より市販されない。

初夏になり青々とした実山椒が出ると、これは塩漬け、醤油漬け、佃煮にされる。

さらに熟した実は乾燥して粉山椒にする。蒲焼などには欠かせない。

木の芽は田楽用の味噌に使うが、刷り込んで味醂を加えて絡ませると絶品だ。

汁物の吸い口に使ってある木の芽は、ちゃんと食べるのが定法なのだ。

山椒には毒消し効果があると言われる。

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410 かつて庭で園芸をしていた時に、娘が送ってくれた車輪付きの腰掛け。

腰掛けながら、左右に移動出来て、草むしりや芝の手入れに楽チンだったが・・・。

はなあかり様のブログで、イケバナのデモンストレーションに、ティネカさんという方が使っていたガーデニング・ツールがそっくりなのでビックリ。

今はベランダで、日向ぼっこの椅子に使うくらいだが、中に道具が収納できるので捨てられなかった。捨てないでよかった・・・かなぁ。

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2007年3月27日 (火)

【利休忌】に鯛茶漬け?

Photo_51 旧暦の2月28日は、茶聖と称された千利休の命日だ。

→掛け軸は長谷川等伯画(百科事典より)

近年では新暦で、表千家では3月27日、裏千家では3月28日に《利休忌》を行っている。

千利休(1522~1591)は、安土桃山時代の茶人で、とことん無駄を省くことで緊張感を作るという“わび茶”(草庵の茶)を完成させたといわれる。

ただ、利休を名乗ったのは彼の人生の終焉の頃からで、茶人としての人生のほとんどは宗易として送っている。

和泉の国・堺の商家「魚屋(ととや)」(倉庫業)に生まれ、若くから茶の湯に親しみ、茶の湯の改革にも取り組んだ。

堺の南宗寺に参禅、本山の京都・外紫野の大徳寺とも親交を深めた。

織田信長に茶頭として仕え、その後は豊臣秀吉に仕え信任された。が、70歳の時に秀吉の勘気に触れ切腹させられた。

人生七十 力囲希咄 吾這寶剣 祖佛共殺 

 堤る我得具足の一太刀 今此時ぞ天に抛

辞世の句だ。

自然と真実こそが茶道の平凡な真理であると説いた利休には、学ぶべき逸話が多々ある。

① 露地の掃除は、招客の来る時間より早めにし、それから後は落ち葉も自然のままにしておく。それが風趣・・・掃かぬが巧者。

② ある田舎茶人が、苦労して貯えた金一両。利休にいい茶道具の購入を依頼したが、応えは「本当の侘び茶人というのは、いい道具が無くても、綺麗な茶巾さえあればお茶は飲める」と、全額分の白布購入を奨めた。

③ 「小座敷の茶の湯は仏法の実現である」と、茶道は宗教芸術であり、日常的に生活に取り入れPhoto_52るものと。

理屈より実行、口先より心、虚偽より真実を繰り返し説いた。

《利休忌》の頃の茶席には、“利休饅頭”が使われることがあるが、この菓子は各地にあり、それぞれに違っている。

←これは【とらや】の“利休饅頭”。

庶民的なものから、高級銘菓というものまでいろいろあるのが不思議。

鯛茶漬け 328

茶道・茶の湯に深い造詣が無い私でも、美味しいお茶漬けなら出来る。

用意するのは右の写真のようなもの。

あとは普通のお茶。325

お茶は熱々がいい。

  1. 鯛は削ぎ切りにして、山葵を溶いた醤油に漬けて味を馴染ませておく。
  2. 器にご飯をよそって、白胡麻を指先で捻りながらたっぷり乗せる。
  3. 1を並べて乗せ、細切りの海苔を乗せ、熱いお茶をかけて食べる。

※これだけで美味しい。1・2のパッで食べられる。

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2007年3月26日 (月)

自家製“鰯つみれ汁”

自分でツミレをPhoto_54作るのは、まずは無添加という安心がある。

鰯の薀蓄は、いままでにも何度も書いているが、鰯は、ニシン目ニシン科で、今日使ったのはマイワシ。

日本人には馴染みが深く、親しまれている魚だが、日本に限らず世界中の海に隣接する国の食文化に登場する。

人間の食用だけでなく、養殖魚や家畜の餌としても使われるのだ。

鰯は、DHAやEPAなどの不飽和脂肪酸が多い。だから意識的に摂りたい魚である。

ただ、傷み易い特性があり、それで、傷み易い弱い魚=ヨワシ→イワシに変化したといわれ、魚偏に弱いと書く。

また、一説では、昔は身分の卑しい人々の食べ物だったので、イヤシ→イワシになったとも・・・。

身分は卑しくないが、紫式部や春日の局は鰯が好物だったという。

「鰯コ、七辺洗えば鯛の味」と諺にあるように、鮮度がいいものは丁寧に洗って刺身も美味しい。

塩焼き、フライ、蒲焼、酢の物、煮付け・・・干した物も美味しい。

アンチョビやオイルサーデンにも加工される。

今日は、ツミレにしよう・・・で、擂鉢か、フードプロセッサーか迷う。396_2 395_2

いつもなら、少しのミンチなら擂鉢で作っちゃう。

擂鉢の相方、この擂粉木は、以前住んでいた家の庭にあった山椒の木を、、引っ越す時に思い出として一部切り取って3本作ったもので、親子で分けた。細い枝は、一人用の小擂鉢用にしてある。

擂鉢や擂粉木のことは置いて、先日、ダブチ様に、プロセッサーなら「頭と内臓を除いて洗うだけでいい」とコメントした経緯が。

ならば実践してみなければ、とプロセッサーでミンチした。

捌く手間がかなり省けてラクチン。

イワシのつみれ汁379(2人分)

冷凍保存ができるので、多いめに作っておくと重宝。

  1. 鰯(2尾)は頭と内臓を除いて水洗い、水気を切ったらザク切りにして、フードプロセッサーに入れる。
  2. ほんの数秒、身の形が少し残っている程度でプロセッサーのスイッチを切り、ボウルなどに移す。
  3. 葱(7~8センチ)の微塵切りと、卵(全卵1/4個)、塩(ひとつまみ)、片栗粉(大1)を2に加えて混ぜる。
  4. 鍋に出汁(300cc)を煮立て、3をスプーン2本で丸めながら入れていく。
  5. アクをすくいながらつみれに火を通し、味噌(大2)で調味。
  6. 小松菜(50g)を茹でて、3センチ長さにきっておいたものと一緒に器に盛る。
  7. 生姜の千切りを少々添える。

※つみれは少量作るより、この倍~4倍量くらいの方が作り易い。丸めたら生でおくより、茹でるか揚げておく。

冷凍が出来るので、袋に密封して冷凍しておくと、煮物や鍋、炒め物に使えて重宝。

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2007年3月25日 (日)

“ヨモギ”でお菓子とパンと饂飩

Photo_14 “蓬(よもぎ)”が伸びて、青々としてくる季節になった。

蓬は昔から「もち草」として親しまれ使われてきた。

柔らかい若い芽葉を摘み、重曹を少し加えた湯で茹でて水に晒す。

二回ほど水を換えて二時間ほどアク抜きをして使うのがコツ。Photo_40

草餅、草団子を簡単に作るには、市販の切り餅を使う。

切り餅にパッと水を振り、レンジでチン。餅1個分に対し、処理して刻んだヨモギと砂糖を各小匙1杯くらいの割合にして加え、ヘラで良く混ぜる。

草餅なら、餡を包んで丸めるが、草団子は小さく丸めるだけ。

お浸しや和え物、汁の実に使ってもいい。

ヨモギ飯や、天婦羅も春の趣たっぷりの味だ。Dsc03093 

私が、よくパンを買いに行く【あこ庵】(多摩市落合・青木葉通り)には、“ヨモギ入りコッペ”と“ヨモギ入りアンパン”がある。

どちらも仄かにヨモギの香りがして、懐かしい味がするパンだ。

この【あこ庵】の人気No,1は、何と言っても“青木葉”と名を冠した食パン(写真なし)。_221 Photo_273 221

No,2は三日月のような、水牛の角のような“クレセント”。バターの風味が効いている。Photo_15

No,3はチーズがゴロゴロ入った、真っ白な“ハイジのチーズパン”。Photo_274

並んでいるパンは一通り食べた。勿論上記のベスト3は好き235なパンに違いないのだが、私は“ヨモギ入りパン”に蜂蜜を塗って食べるのが一番気に入っている。

そして、いつもなら、普通の饂飩が好きなのだが、この季節だけは“ヨモギ入り饂飩”が食べたくなる。

この季節、こうして、いろいろなヨモギ入り○○で、胃袋に春本番を感じさせるのだ。

因みに、お灸に使う“モグサ”は、ヨモギの葉の毛羽を集めて干したものだ。    

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2007年3月24日 (土)

“独活と牛肉”のトマト煮

089 春の代表野菜“独活(うど)”も、そろそろ旬が終わる。

独活は酢味噌和え、天婦羅・・・そう決めている人は煮た独活の美味しさも知って欲しい。

2月16日に《独活と鯛の煮物》を紹介した。そんな和風煮物もいいが、今回は牛肉と洋風に煮てみた。

使う牛肉は“すき焼き”や“しゃぶしゃぶ”に使うような、そんなに上等な肉でなくていい。

いや、むしろ霜降りなどじゃない方が煮て味が出る。

私たちが普段食べている牛肉のうち、約半分は輸入されたものだ。

残り半分は国内生産で、そのうち肉専用種が約1/3、ほかは乳用種を使っている。

肉専用種の中心は黒毛和種で、ほかに褐毛(あかげ)和種、日本短角種、無角和種などがいる。

和牛の特徴は、肉質がきめ細かく、鹿の子状に霜降り(通称サシという)=網目状または大理石状に脂肪が交雑=した肉。

舌の上で溶けていくような食感が評価される。

乳用種はホルスタイン種が主で、雄の子牛を去勢して肥育したものと、乳が出なくなった乳廃牛が肉用になる。

脂肪の交雑が少ないなど、肉質では肉専用種に及ばないが、赤身主体でヘルシーな肉だ。

輸入牛肉は、オーストラリアやアメリカから入ってくるが、国産肉よりリーズナブルで買い安さが人気だ。

柔らかさには少し欠けるが、噛むほどに味わいが出て、料理には充分使える。

オーストラリア産の牛は、牧草飼育(グラスフェッド)なので脂肪が付きにくい。

アメリカ産の牛は、穀物飼育(グレーンフェッド)で、和牛ほどではないが、適度な脂肪が付く。

つまり、肉の味は舌の上に描く妄想に近くて、何も先入知識が無ければ、ほとんどの人(場合)は肉の区別は出来ない。

脂身が美味しさを感じさせるとも言える。

料理によって、脂身の多少を使い分ければ、肉料理は、美味しく料理出来る。

最近では、ビールのかすで飼育した“ビール牛”なる肉が登場、肉質が柔らかいと好評だ。

独活と牛肉のトマト煮(2人分)318

  1. 独活(1本)はタワシで皮を擦り洗いし、6センチ長さに切る。
  2. 独活の皮を厚めに剥いて(剥いた皮は細切りでキンピラに)、斜め半分に切って水に晒す。
  3. 水(50cc)を鍋に入れ、水気を切った独活を入れて火にかける。
  4. 沸騰したら煮過ぎないために、いったん独活を笊に取り出す。
  5. その鍋に、トマトジュース(100cc)、塩少々を加え、煮立てる。
  6. 5に4を戻し、牛肉薄切り(150g)を半分に切り、肉がくっ付かないようになるべく広げながら入れていく。
  7. 汁の味をみて、塩で調味し、肉が煮えたら器に盛る。
  8. 塩茹でした絹サヤを彩りに添える。

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2007年3月23日 (金)

“のれそれ”って?

“のれそれ”という魚をご存知だろうか。335

「乗れ、そ~れ!」「やれ、行け~!」と、いかにも乗りと威勢のいい感じだの名だが・・・。

正確に言うと、それは魚の名前ではなく「マアナゴの稚魚」を、高知県辺りで呼ぶ名だ。

つまりレプトケファルス(Leptocephalus)の一つ。

レプトケファルスとは、ウナギやアナゴ、ハモの類に見られる、平たくて細長い透明な幼生のこと。

ウナギのレプトケファルスは“シラスウナギ”として、ウナギ養殖業者に珍重される。

マアナゴのレストケファルスが、高知で“のれそれ”と呼ばれるものなのだが、現地では生きたままを土佐酢や三倍酢に潜らせて《踊り食い》にする。

淡路島の辺りでは“洟垂れ(はなたれ)”などと呼ぶらしい。

市場では生は見かけないが、刺身用として売られている。336

ポン酢や生姜醤油で食べるが、ゼラチン質が喉にトロリと滑り込む感じだ。

目が付いていることに気が付かなければ、《葛きり》かと間違えそうな透明感と舌触りだ。

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2007年3月22日 (木)

“卵”の旬にスペイン・オムレツ

いつでも買える“卵389”だが、その卵にも旬がある。

春の卵が一番美味しいと言われる。

一般的に売られているのは、鶏の卵で、“玉子”と当て字されることもある。

とくに《有精卵》と表示されていないものは、無精卵で、料理などで単に卵という場合は、この無精卵のことだ。

卵の栄養は、良質な動物性蛋白質が主、卵黄にはビタミンD・Eやリン、鉄分、カルシウムなどのミネラル分が含まれる。

注目は、ヴェジタリアンたちでも、無精卵には“命”が無く、動物も傷つかないからと、動物性食品としては特例で食べてもいいことになっている。

精進料理でも使われることがある。

卵は、その1個・1個が一つの細胞で、たまに卵黄が2個入った“2黄卵(双子玉子)”が生まれることがある。

これは、ほとんどが産卵開始直後の若鶏が生むもので、品評会などでは「規格外」で失格だが、滅多に混入していないものなので、珍しさで《ラッキー》と喜ぼう。

卵ケースに表示されている『賞味期限』というのは、この日までは生食出来るという目安で、加熱して食べる分にはまだ数日は大丈夫だ。

ただ、やはり生物なので、出来るだけ早めに消費したい。

因みに、蛋白質の吸収率では、生だと51%程度だが、加熱すれば91%ほどに上がる。消化もよくなるそうだ。

シンプルなスペインオムレツ369 (2人分)

  1. ジャガ芋(小1個 or 大1/2個)は1センチ角切りで、柔らかめに茹でておく。
  2. 玉葱(1/4個)と薄切りハム(2枚)、赤ピーマン(1個)もそれぞれ1センチ角に切る。
  3. オリーブ油(大1/2)で1と2を炒め、塩・胡椒少々振る。
  4. 卵(4個)を溶き、牛乳(大2)、塩・胡椒と3を混ぜる。
  5. フライパンにオリーブ油(大2)を熱し、4を流し入れ、半熟になったら裏返して、蓋をして焼き上げる。
  6. ケチャップなど、好みのソースを添えて。

※いろいろな野菜を入れて具沢山なオムレツすれば、もっとお洒落で来客用にも。

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2007年3月21日 (水)

“鳥貝”の歯応え

Photo_22 “鳥貝(とりがい)”は、ザルガイ科の二枚貝で、この仲間の貝の中では最も殻が薄く壊れ易い。

そのせいもあって、ほとんどは湯通しした剥き身で売られている。

殻幅が広く、殻長は10センチほどになる。

伊勢湾や大阪湾が主産地で、水深数メートルの泥土質の浅い海に棲息、桁網で採取する。

宮津湾や舞鶴湾のものは大粒で珍重される。

4月ごろから本格的な旬に入るが、今年は少し早めに出回りそうだ。

鮮度のいいものなら、酢洗いして生食するのが美味しいのだが、一般には、生はなかなか入手出来ない。

食用部は、発達した脚(舌)で、鳥の嘴に似ている形からその名が付いた。

『倭漢三才図会』には「肉ノ状、鳥ノ啄(くちばし)ノ如シ、故ニ俗ニ鳥貝ト名ヅク」とある。

この鳥の嘴状の肉質は、特有の風味で珍重される278

歯切れが悪いという人もいるが、噛むほどに甘味が出て独特の味わいだ。

鶏肉に似た味がするので、それが名の由来だと思っている人もいる。

刺身、酢の物、酢味噌和え、などが一般的な食べ方。284

ちょっと焙って山葵醤油で食べるのは、なかなか通っぽい味だ。

ただ、加熱し過ぎは肉が本当に固くなるから要注意。

大半は寿司種として消費される。

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2007年3月20日 (火)

椿寿司

Photo_23 椿の盛りもそろそろ終わる。

大島の「椿祭り」も26日までだそうだ。

椿は、野生種のヤブツバキやヤマツバキと、園芸種のハナツバキに大別される。

とくに園芸種のハナツバキは、色や形の組み換えによる品種改良で、なんと1300種を越すという。

そんな椿を取り上げた文学は多い。

我が門(かど)の 片山椿 まこと汝

  我が手触れなな 地に落ちもかも

『万葉集』の中の、物部広足(もののべのひろたり)の歌だ。

他にも、たくさん椿を詠んだ歌があるが、日本人はとくに散り花や落ち花に愁いを感じ、その風情を好んだようだ。

夏目漱石の小説『草枕』にも、落ち椿の風情が見事に描写されている。

水上勉の小説『等持院の椿』も、椿と人心とがオーバーラップする。

5000年以上も昔から、日本に原生した椿は、18世紀にヨーロッパに渡り、“カメリア・ジャポニカ”として大ブームを起こした。

そして生まれた小説が、デュマの『椿姫』だ。

椿の木幹は、食器や人形などの木工品に加工される他、椿炭にも加工される。

この椿炭は火付きがよく、お茶席の炉に使われたりする。

また、そこで出る椿灰は、媒染剤や発色剤に・・・。

実からはPhoto_24上質の油が取れる。

椿油の化粧品や髪油は有名だが、食用油としてもクセが無く愛好家が多い。

私が取り寄せるのは、900gで3150円。

ちょっと財布的には痛いのだが、風味とヘルシーを考えれば、たまにオイルフォンジュをするのには決して高くは無いかと・・・揚げた後の油も炒め物などには使えるし。

一般的ではないが、刀剣などの収集家には錆止めに必需品だ。

椿が自生する北限は青森県まで、北海道には自生が見られないそうだ。

出雲・八重垣神社の境内には、須佐之男命(すさのおのみこと)と稲田姫が永久の愛を誓って植えた椿の古木《連理玉椿》がある。

この古木は長い歳月を経て、ニ本の幹が寄り添いくっ付いて一本になり、その木には二枚が基部で結合した《連理葉》が見られることがあるそうだ。 Photo_27

Photo_26椿を愛す日本人は、その花を模した菓子や寿司などを楽しんできた。

滋賀・近江八幡に本店がある和菓子処【たねや】は、三越などにも出店しているが、季節の和菓子が有名だ。

この季節は、時々“椿もち”(↑)を買ってくる。

道明寺の少Photo_28し粘っこいもっちりした、かつふんわりした柔らかさがいい。

大島の「椿祭り」では、宿泊施設や料理店で、趣向を凝らした“椿料理”が用意されるらしい。

椿油で揚げる、椿の花の天婦羅。

本物の花を使った寿司観光パンフレットより)もあるそうだ。

一度食べてみたいものだ。

長い前置きになったが、自分で作る“椿寿司”はサーモンだ。

椿寿司332

  • ラップの中央にサーモンを2~3枚くらいずらして重ね並べる。
  • ピンポン玉くらいに丸めた酢飯をサーモンに乗せて、ラップの四隅を持ち、グルッと捻る。
  • 軽くギュッと握って寿司を丸め、上になるサーモン側の真ん中に浅い窪みを付ける。
  • ラップを外して、窪みに花弁を乗せる(花弁は、①ゆで卵の卵黄を裏漉し、②炒り卵、③数の子(左)、④下ろし生姜(右)、⑤その他黄色の好みの食材)。

※これは生のトロサーモンを使ったが、スモークサーモンの方が食べ易いかも知れない。

※椿の葉はよく洗って、水気を拭き、盛り付けるまでラップに包んで冷蔵庫に。

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2007年3月19日 (月)

“海雲(モズク)”雑炊

303 海雲と書いて“モズク”と読む。

波にユラユラと雲のように煙って見えるのだろうか。

沖縄が主流だが、日本海の細いモズクは通人に定評がある。

トロリと喉に流れ込む磯の香りで、好む人が多い。

塩蔵品や乾燥品の普及で、今では一年中食べられるが、冬から春にかけてが繁茂期。

太平洋側では3242~3月、日本海側では5~7月に収穫される。

つまり生の新物が一番美味しい時期だ。

洗ったモズクに下ろし生姜を添えて酢の物にすることが多い。

オクラ、長芋などネバネバの組み合わせが流行っている。

モズク納豆も粘っこさがなかなかだ。

烏賊や蛸、鮪など魚介との組み合わせもいける。

汁の実、天婦羅、雑炊もなかなか美味しいものだ。

かの魯山人も“モズク”雑炊が好物だったと、秘書だった平野雅章先生は仰っていた。

モズク雑炊 309

  • 飯(300g)を使うが、一度水洗いして笊でよく水切りをして使う。
  • 700ccの出汁を煮立て、塩少々で調味。
  • 水洗いしたご飯を入れ、弱火でフツフツと煮る(固さは好み)。
  • 米粒の形が壊れないうちに、洗って刻んだモズクと薄口醤油(小1)を加える。
  • モズク(50~80g)をひと混ぜし、溶き卵を回し入れて火を止める。
  • 刻んだ三つ葉(青紫蘇や万能葱でも)を散らす。
  • 下ろし生姜汁を数滴垂らして食べる(針生姜を散らすのもいい)。

※好みで、ナメコやアラレ(お茶漬け用)を加えるのもいい。また卵でとじない雑炊もシンプルで美味しい。

“モズク”は美味しい海の恵みだ。うっかり「モクズ(藻屑)」なんて言い間違ったらとんでもないこと。

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2007年3月18日 (日)

ミモザの季節の「ミモザサラダ」

Photo_47  あちこちで、ミモザが満開だ。

ミモザのフルネームはミモザアカシア。

バラ亜綱、マメ目、ネムノキ科、アカシア属・・・に分類される。

房アカシアと銀葉アカシアとがあるが、よく似ていてなかなか区別は難しい。

大木になるのは房アカシアの方だという。

オーストラリア原産で、黄色の球状花が更に房状にびっしり咲Photo_48く“頭状花序”、かなりの大木に育つ。

この花が散る様は「ゴールデンシャワー」と言われるくらい、黄色の雨が降り注ぐようだ。

かつて《安保闘争》の最中、西田佐知子が歌った『アカシアの雨に打たれて』(これは多分、白い花・偽アカシアだろうが)・・・そのままの風景だ。

南フランスは、とくにミモザが有名で、イギリスなどに出荷もしている。

フランス・カンヌ地方では、3月に《ミモザ祭り》が催されるという。

具沢山の“ミモザサラダ”307 (2人分)

  1. マカロニ(50g)を、袋の表示通りに茹で、笊にあけるが、茹で汁は取っておく。
  2. 玉葱(1/8個)は薄切り、人参(3センチ)は千切り、キュウリ(半分)は薄い輪切り。
  3. レタス(2枚)は洗って水気を切ったあと、一口大くらいに手で千切る。ハム(2枚)は、半分に切ってから細切り。
  4. ゆで卵(1個)を作っておき、殻を剥いたら白身と黄身に分ける。白身は薄切りする。
  5. 黄身をフォークなどで潰して、半量を取り分けておく。
  6. マヨネーズ(大1)、マスタード少々、塩ひとつまみ、胡椒少々、牛乳(大1/2)でドレッシングを作る。
  7. 7に、5で取り分けた黄身以外の材料をすべて入れて、よく和え混ぜる。
  8. 器に8を盛ったら、取り分けておいた黄身を散らし飾る。

※サラダは、トマトとブロッコリーなども彩がいい。

因みに、ミモザカクテルも紹介しよう。

シャンパン(スパークリングワインでも)+オレンジジュース=ミモザカクテル

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2007年3月17日 (土)

“サザエ”は小さく座る姿のこと

2_11

日本近海の食べられる巻貝としては、バイ貝・ツブ貝と共に代表格で、大きい。

リュウテン科で海藻の多い岩礁に棲息。

栄螺=サザエ=小さく座り居る(小座居・細座)と物の本に見たことがある。いかにも・・・の感。

蓋を下にして置いてみると、確かにコジンマリと座っているように見える。

殻の外側のツノ(突起)が特徴だが、このツノがはっきり出ているのが荒磯のサザエ。

静かな海のサザエには、殆どツノが出ていない。

どちらかと言うと、ツノが出ている荒磯育ちのものが美味しいとされる。Photo_10

壷から身を取り出すには、水を張った容器に箸を二本渡して、その上に貝を伏せるように(蓋が下になるように)置いておく。

しばらく待っていると、サザエが蓋を開けて身をせり出してくる。

そのタイミングで、スプーンの柄など固いものを差し込み、一気にグイッと引き出す。

壷焼きなら、引き出した身から砂肝を取り、三つ葉や柚子などと一緒に、再び殻に戻して、出汁と酒を注ぎ、直火で焼く。 2_1 2_2

身を取り出すのが難しいと思ったら、そのまま直火に乗せてもいいが・・。

炊き込み飯やパスタ、和え物などに使うなら、茹でてそのまま冷まし、冷めてから身を引き出すとスルリと出てくる。

刺身、塩辛、煮つけ、粕漬け、掻き揚げも美味しい。

2007年3月16日 (金)

“水菜”=京菜

Photo_176 最近では秋口から初夏まで店頭に並ぶ京菜。

この呼び名は京からきた野菜の意で、関東での呼称だ。

関西では水菜。昨今は関東でも水菜というのが一般的になっている。

京の地味は水に有り・・・と言われるほど、京都は水と縁の深い食べ物が美味しい。

酒・お茶・豆腐・漬物・etc。水質がいいので、そこに産出する野菜も良く、その加工品もいい。

京野菜とは一つのブランドになるほど美味しさが違うと言う。

京都の地味は水質にある・・・それほど、京都は水と縁がある食べ物が美味しい。

酒、お茶、豆腐、漬物・・・作る食品ばかりではない。

産出される野菜も、水で育つ・・・当然美味しい。

漬物が名産、ということはこの京都の漬け菜もいいからなのだ。

たくさんある漬け菜の中で、最近は人気抜群が“水菜”。

そんな伝統の京野菜を、近頃では各地で『○○の京野菜』と、消費者が戸惑うサブタイトルで栽培・販売している。

例えばこの水菜、古くから、水田で栽培され、関西で“京菜”関東で“水菜”と呼ばれ、同じ野菜なのに違う物のような扱いだった。

《菜》といいつつ、主になるのは茎部、関西では細め・関東では太めが好まれるらしい。

瑞々しくシャキシャキした歯触りが身上で、それを活かした薄塩の浅漬けがGood!。

漬物に限らず、和え物・お浸しや、鍋物の青味に人気が・・・CMの影響もあってか、最近はサラダも好評だと言う。

ビタミンやミネラルは予想するより少ないが、食物繊維はタップリある。

Dsc03466_1鯨の肉が普通に売られていた昔は、その脂身と水菜を煮る『コロ鍋』が体を温める名物料理だった。

此の頃はシーフードや、シーチキン、ハムなどと合わせてサラダに使う人も増えた。

ビタミン類や無機質などは多いとはいえないが、食物繊維はたっぷりだ。

チョー簡単サラダ

飲んでいて、ツマミが足りない、急に飲みたくなった・・・1288分ほどで出来る嬉しいツマミ。

  • 水菜(1/2束)を洗って、3センチほどの長さに切る。
  • 明太子(一腹分)を解す。
  • 解した明太子を大匙一杯ほどのマヨネーズで緩める。
  • 明太子で水菜を和える。

※これだけ、でも美味しい。食べて納得。

2007年3月15日 (木)

“蛍烏賊”は海の妖精

春から初夏にかけての時季、富山湾の夜は青白い光を放つ妖精が夢の世界に誘う。

妖精の正体は、産卵のために群れをなして湾内に押し寄せる“蛍烏賊(ほたるいか)”だ。227

夕暮れ時になると、“蛍烏賊”は産卵のために海面近くまで浮上、青白い光を放つ。

この「蛍烏賊群遊面」は、特別天然記念物になっていて、こうした自然の神秘をひと目観ようと観光客が押しかける。

この海面を見る観光船が、滑川や魚津から出ているが・・・。

さて、困ったことには、『蛍烏賊会館』なる展示館があるが、生簀のように蛍烏賊が泳ぐ・・・「おや、旨そう」とばかりに、一杯機嫌で生簀から手掴みで、頂戴する輩もいると言う。

233_1蛍烏賊は傷みやすく、ボイルされての出荷が殆どだ。

運良く生の蛍烏賊が手に入ったら、やはり刺身でしょ。目玉やカラス(口)を取る手間を惜しまなければ絶品。

卓上の小鍋でサッと湯通し“釜上げ”を酢味噌(芥子醤油でも)に付け食べる。

産地なら踊り食いでも・・・新鮮なほど旨い。寿司種にしてもオツな味だ。長い足の先には毒があるなんて言う伝えもあるが、毒に遣られた話は聴いたことが無い。

漁れたてをそのまま醤油に漬けこんだ“沖漬け”は、上戸には堪えられない肴だ。 Photo_364

一般的にはボイル物が入手し易い、酢味噌・生姜醤油・山葵醤油で食べる他、サラダ・味噌汁・炒め物・豆腐と煮付けなどに使える。

最近は、輸送事情が良くなり、刺身用に生の出荷もある。鮮度がいいものは内臓が透けて赤っぽく輝いている。

生の“蛍烏賊”は、刺身もいいが、卓_225上でしゃぶしゃぶ風に茹でながら、熱々を芥子酢味噌で食べる「釜揚げ」が美味しい。

蛍烏賊と菜の花の酢味噌233

一般的に入手しやすいボイル物は、酢味噌で和えるのが食べ易い。

生姜醤油や山葵醤油、芥子醤油もいい。

225産地で、獲れたてをDsc00457_1醤油に漬け込んだ「沖作り」は酒肴にピッタリだ。

春キャベツと一緒に炒め、アンチョビで味付けしたもの。

春野菜とサラダに、パスタにも。

天婦羅や味噌汁にも美味しく使える。

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2007年3月14日 (水)

“チリメンジャコ”たっぷりの万能タレ

シラスやチリメンジャコには旬が二度ある。

秋ものの方が272 いいとも言われるが、遠州灘や駿河湾のシラスは、桜海老と共に春が人気だ。

桜の季節は、生のシラスや桜海老の味を求めて由比ガ浜以南の漁港は賑わう。

さて、シラスとチリメンジャコ・・・どう違うのか?。

シラスは“カタクチイワシ”の稚魚が主で、薄い塩水で茹でて、生乾き(7分ほど)状態のもの。

チリメンジャコは、シラス状態からさらにしっかり干したもの。“マイワシ”“ウルメイワシ”“イカナゴ”などの稚魚のこともある。

どちらもカルシウムがたっぷりで、しかも日に当ててビタミンDも豊富だ。

ビタミンDは、カルシウムの吸収をよくする。

さらに、代謝促進・免疫力アップの生姜や葱などに、隠し味のザーサイで、いろいろ使える万能タレを作る。

ば~ばの万能タレ

用意するのは、チリメンジャコ・葱・生姜と味付けザーサイ。調味料は醤油と酢・胡麻油(大人用ならラー油がいい)。275

  • 生姜は下ろし、葱とザーサイは微塵切り。
  • チリメンジャコもたっぷり入れて、材料が半分ほど漬かるまで醤油を注ぎ、酢も少々。
  • 全体を混ぜて、5~6時間置いておく。
  • 汁が上まで上がってくれば食べごろ。

239

280

※数日は保存出来る。

隠し味のザーサイが、歯触りと風味をよくする。

温・冷豆腐、生or茹で野菜、蒸し・茹で肉(鶏、豚、牛)、魚介など・・・麺にもOK。

生卵を混ぜて乗せれば熱々ご飯が進む。

子供も大人もいる家庭では、胡麻油やラー油は食べる時にそれぞれが使えばいい。

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2007年3月13日 (火)

巨大魚「マンボウ」の味

かなり以前のことだが、食文化を研究されている先生方の数人が、それぞれに出版された本の出版・発表を記念する会を編集者たちが催した。Photo_6

食文化や食物歴史などを長年研究されている方ばかりなので、普通の食事ではつまらない。

そこで、各氏の出版本のテーマに因んだ献立を考え、パーティーをすることになった。

会場は、新宿の老舗【柿傳】。

店の好意、料理長の力量も得て、本のタイトルと内容が連想される会席料理が作られた。

その中には、魯山人の秘書を務め、魯山人料理に詳しい平野雅章先生の『料理物語』に因んだ、“マンボウ”の料理も予定されていた。

先生とは、よく銀座【松崎煎餅】の茶寮で、抹茶と和菓子でデート(?)したが、魯山人の話も沢山伺った。

「マンボウも一度は食べてみときなさいよ」とのことで、当日は興味深々。

“マンボウ”は、最大体長3メートル余、体重2.3トンにもなる巨大魚だが、なんとフグ目なのだ。2

その丸い目と小さな口許を見れば、いかにもフグと親戚かと思えるが・・・。

体は円盤のようで平べったい。背鰭と尻鰭が上下に突き出したようにある。

体の後ろにある平たい鰭状の部分は尾鰭ではなく、背鰭と尻鰭が変形したもの。

“マンボウ”は一回の産卵で3憶個以上の卵を産むというが、産み落とされた卵は守るものも無く、海中を浮遊する。

そして、ほとんどは他の餌になり、成魚になるのは極めて少ない。

せめて、稚魚の身を守るのが体中の棘。成魚とまるで違う姿で、ハリセンボンにも見える。

この棘は成長につれ、短くなり成魚になると無くなる。Photo_7

なんとなく、ヌーボーとした風態で愛嬌があると、水族館などでは人気だが、飼育は難しい。

定置網にかかったりしたものは食用にもされるが、鮮度が落ちていくにつれ臭みがでて不味くなる。

肉は柔らかな白身で、鮮度さえよければ刺身や天婦羅でも食べられる。

当日はこの身を蒸して、芥子酢味噌で和えたものが卓上に出た。Photo_8

鶏の笹身のように、淡白で取り立てて特徴がある味ではない。

この他にマンボウは、腸の芥子酢味噌和えや、身を肝で和えた共和え、身や腸の炒めものなどで食べる。

台湾では、5月に《花蓮曼波季》というイベントがあり、マンボウ(曼波魚)料理を出している。

身や腸ばかりか、皮、軟骨まで食べ尽くすそうだから、一度食べてみたいものだ。

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2007年3月12日 (月)

“カジキ”は食べ易さでも人気

“梶木(かじき)”は俗にカジキマグロと言ったりするが、これは正式名ではない。Photo_5

カジキはスズキ目メカジキ科、もしくはマカジキ科のどちらかに属す魚の総称で、マグロ類とは異なるのだ。

カジキと言えば、アーネスト・ヘミングウェイ(アメリカの作家)の『老人と海』が思い出される。

老漁師・サンチャゴと巨大カジキとの、3日間もの死闘を書いた永遠の名著だ。

カジキ類は水中生物中で最速・高速の泳ぎをする。その速さは時速100kmを超えるそうだ。

世界中で、スポーツ・フィッシングの対象として人気が高く、カジキ目当てのトローリングが盛んに行われる。

私も、かつてハワイで、大きなマカジキを釣り上げた(実は、ほとんどインストラクターの腕力)が、長く鋭い吻(くちさき)は恐ろしいほどだった。

サンチャゴのように死闘(?)を展開したので、カジキの肌が傷だらけ。

フウライカジキの吻はカジキの中で短いが、その他のカジキはこの長く鋭い吻が特徴で、この吻は舵木(かじき=船の舵を取る堅い木板)をも突き通すという。

そのことから舵木通しと呼ばれ、それがカジキの名の由来になった。

185

メカジキ、マカジキの他に、バショウカジキ、フウライカジキ、シロカジキ、クロカジキなどがあるが、食用の中心はメカジキとマカジキだ。

一般には、切り身で売られていることが多いが、新鮮なものは寿司種や刺身にもされる。

カジキのチーズ焼き(2人分)184

  1. オーブンを200℃に熱くしておく。
  2. カジキ(2切れ)は水気を良く拭き、クッキングシートを敷いた天板に並べる。
  3. 各切り身に塩・胡椒を適宜振り、それぞれにトマトピューレ(大1)を塗って、溶けるチーズ(大1)も乗せる。
  4. 3の並んだ天板をオーブンに入れ、約10分ほど焼く。
  5. 焼けたら皿に盛り、塩を入れた湯で茹でた絹サヤを添える。

トマトピューレの代わりにケチャップを使うなら、切り身に振る塩・胡椒は無くてもいい。

絹サヤじゃなくても、隠元やブロッコリーなどの緑でも。

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2007年3月11日 (日)

武蔵御陵参拝し“岩魚塩焼きとトロロ飯”

242 イワナ(岩魚)、ヤマメ(山女)が一部河川で解禁になった。

一般的には、初夏を代表する川魚と言われるが、今年の天候では、初夏も早まりそうだから・・・かな。

渓流魚の中でも、最上流に棲息するのがイワナで、ヤマメはイワナより下流に棲む。

イワナの性格は荒っぽく、貪欲に何でも食べる。だから美味だと言われるのだ。

ヤマメはサクラ鱒の陸封魚で、体側面に暗黒色の楕円形の斑紋があるのが特徴。

これからの奥多摩は川魚の季節になる。

そこで、昨日、“イワナ定食”の昼食がついた、自治会主催・八王子市の“淺川地下壕”の見学に行った。

というのはテレで、花より団子どころか、花(テーマ)に興味深々だったのだ。

一つは、戦争体験者が年々少なくなり、悲惨な過去を語り次ぐ人が減っているいま、戦後世代は出来るだけ記録を引き継ぐ必要がありはしないか・・・との思い。

そして、昨日は東京大空襲があった忘れてはいけない日なのだ。

そんな日だからこそ、滅多に公開されない地下壕の見学が許された機会は逃したくなかったのだ。249 250

午前中は、同じく高尾の《多摩・武蔵御陵》に参拝した。

約40万平方メートルの広大な陵所には北山杉の並木林、玉砂利の広い参道が伸びる。253

《多摩御陵》は、大正天皇の御陵と貞明皇后の東陵が並び、《武蔵御陵》は、昭和天皇の御陵と香淳皇后の東陵が並んでいる。

御陵は上円下方の高塚式で、皇后陵の石積みがいくらか低い。

昭和天皇の御陵の周囲にはサクラ、マンサクなどが植えられているが、香淳皇后の御陵の周りには、モモ、ウメ・・・いずれも、お好みの花だそうだ。255 257

地下壕に行く前に、高尾山・薬王院参道の【栄茶屋】で昼食。Photo_21

262

解禁されたばかりの“岩魚塩焼き”と高尾山で採ったという自然薯の“トロロ飯”。260

山菜の小鉢、煮物などなど、どれも素朴だが美味しかった。

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2007年3月10日 (土)

“浅川地下壕”で平和を願う

昭和20年3月10日、戦争経験者には忘れられない日、敗戦の暗雲が漂い始める・・・東京大空襲があった日だ。

都内では各所で、慰霊を含めて記憶を記録しようという集まりがあった。

私は、終戦の年に産まれ、ある意味では「戦争を知らない世代」だが、満州から引き揚げてきた父母の苦労も知っているし、かなり年長の夫から敗戦が決定した日のことも聞いた。

だから、自治会からの誘いで“戦争遺跡を訪ねる”と聞いて、直ぐに参加の申し込みをした。

《淺川地下壕》266 (封鎖された入口)

東京都八王子市高尾の“浅川地下壕”の存在を知っている人はどれくらい居るだろう。

その前に、長野市松代(当時の埴科郡松代町)の、“松代大本営跡”の存在は知っているだろうか。

第二次世界大戦時に、東京では防衛能力が低いと考えていた陸軍が、本土決戦を想定して、海から離れた場所への中枢機能移転を計画。

1944年にサイパンが陥落、東条内閣は皇居・大本営・その他重要政府機関を、松代に移すことを決定。

結果は、大規模な地下壕のどれもが使われなかったが、跡地はどうなっているのか。

“松代大本営跡”として、象山、舞鶴山、皆神山の地下壕があるが、一般公開されているのは象山地下壕の一部で、ここには信州大学の宇宙線観測施設もある。

舞鶴山地下壕は、気象庁の地震観測所として日本最大の精密観測がされている。

皆神山は備蓄庫だったが、地盤が脆く、現在は入れない。

さて、話を“淺川地下壕”に戻す。

ここも、松代の地下壕と同じように、陸軍の計画で掘られた。

初期の計画では、ここが大本営になる予定だったが、それは1944年5月に信州に変更された。

松代の地下壕が3箇所合わせて10kmなのに、ここは一つの地下壕だけで10kmを超す。

全国に500以上あるとされる地下壕の中でも、大本営の予定地にされた松代に次ぐ地下壕だ。

当初は備蓄庫の目的で掘られたが、戦争終末期に、軍用飛行機のエンジン製作工場(中島飛行機武蔵製作所第1製造廠)に変更、実際に一部は稼動、10機ほどのエンジンが作られた。

敗戦のその日まで、掘削工事は続いたが、戦後は機械類だけが運び出され、地下壕は埋め戻されることなく、そのまま残された。

秘密に掘られた地下壕の存在は、一部が公表されただけで、表に出ることなく、1989年に団地や学校の工事が始まって、大きな陥没事故から公になったのだ。

1991年にやっと戦争遺跡として認められ、その後実測も始まった。

そこで、これまで放って置かれた“淺川地下壕”も注目されることになったのだ。

戦後50年が過ぎる頃から、戦争を語り継ぐ人が減っていき、戦争の遺跡(地下壕など)の意味や経緯が忘れられていく危惧が語り始められた。

「戦跡考古学」という研究も始まり、「戦争遺跡保存全国ネットワーク」も設立された。

巨大な地下壕の上には、団地もある。密集する住宅地、学校・・・そんな人々の生活に迷惑がかからないような調査や研究、保存活動を続けるのは大変なことだ。

現に、松代や大谷に比べ、淺川地下壕の上にある土地の殆どが民間企業の所有地で、立ち入りもままならない上に、市・県・国に支援体制も後ろ向き。

想像を絶するほどの地下壕の殆どが立ち入れない状況にある。

一部、現在は公開されている部分も、東京大学地震研究所が精密機器を入れていることや、出入り口が民家の庭先であることから、年に数度の公開になっているそうだ。

しかし、戦跡をこのままにはしておけないと、松代に続いて10年前に「淺川地下壕の保存をすすめる会」(http://www.geocities.jp/takaotown)が設立され動き出している。

真っ暗な、底無し沼のように先が見えない地下壕。267

暗い話が数多く残るだけに、掘削された壁面から戦争の悲劇が見えそうだ。

埋設されたままのダイナマイトも発見されている。

硬い岩盤に残るそれらの痕跡は、多くの悲惨を伝え、岩の割れ目から滴る雫は涙のように冷たく砂利の山に吸い込まれる。

多くの犠牲を払った地下壕の掘削、そこには朝鮮から連れて来られた多くの人たち労働があった。

その労働対価としては、実際に掘削に関わった労働者には、日に白米7合、運搬その他は白米3合のほか麦やトウモロコシが配られたと記録がある。

当時の一般食糧事情から見れば、待遇としてはいい方だったと言えるだろうが、犠牲者に対しての保障は書かれてはいない。

溜まった雨水にも、崩れそうな天井にも、二度と戦争が無いように《平和》を祈るのみ。

明日は、朝のうちにお参りした“武蔵野御陵”と。高尾で食べたイワナの話。

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2007年3月 9日 (金)

鶯の季節の「鶯餅」

今日、今年初めての鶯の鳴き声を聞いた。028

去年より少し早いような気がする。

姿は見えなかったが、多分幼鳥だろう。

♪ホ~ホ、ケチョ、チョ、チョ~と、何ともたどたどしい。

鶯は、スズメ目ウグイス科・・・なんと雀の仲間だった。

白っぽい胸腹部のほかは全体に褐色が勝った緑色。

昆虫や蜘蛛を食用にする。

鶯は、「鶯の三つ音」と言って、成鳥になると、調子を高めながら三段に鳴く特徴がある。

♪ホ~ホケキョ、ケキョ、ケキョとなるのだ。

それが、春の早い時期には、まだ上手く囀る術を知らない幼鳥が、里に下りてきて、懸命に鳴く練習をしているようで、上手に鳴けてないのが微笑ましい。

日一日と囀りが上手くなるのを、耳を澄まして聞いているうちに、すっかり情が移る。

ある日、♪ホ~ホケキョ、ケキョ、ケキョ・・・と、上手に声が出た朝には、思わず窓の内で、「やったぁ~」と拍手しちゃったり。

鶯にしてみると、余計なお世話、お節介な応援者かも知れない。

低い山や草原、高原に棲み、冬になると平野に移ってくる。

東アジアが分布域で、中国などのように“鶯の鳴き合わせ”や“鶯の声比べ”が盛んな土地では飼育もされている。

梅の枝に鶯・・・鶯餅に美味しいお茶、風雅の真骨頂だろう。

簡単鶯餅

  • 市販の切り餅を作りたい鶯餅の数の分用意。
  • Photo_3 皿にラップを敷き、切り餅を並べ、餅に少し水を振って、ラップをフンワリかけて、レンジで約3~4分。
  • 餅が柔らかくなったら、ラップごとレンジから出し、ボールに餅だけ移す。
  • 砂糖(餅1個に小1程度、この甘味は無くてもいい)を加えて、先の平らなヘラで、餅と砂糖を良く混ぜる。
  • 作りたい数に分けて、丸く広げ伸ばす。
  • 手の平に乗せ、市販の餡(勿論、手造りなら更にOK)をゴルフボールより少し小さく丸めたものを包む。
  • 包み目を下に、楕円形に型作り、両端を抓むように軽く引っ張る(嘴と尾になる)。
  • 青大豆の粉(青黄な粉)か青豌豆の粉をたっぷりかける。

ちょっとポッチャリした鶯になったが、これもご愛嬌・・・作り手に似た・・・という声が聞こえたような(もう少し、両端が尖ったほうが良かったかな)。

※餅に蓬の粉を入れたり、青黄な粉の代わりに青海苔を使ったり・・・オリジナルで、いろいろな鶯を作ったら面白いかも。

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2007年3月 8日 (木)

“メバル”はつぶらな瞳

瞳が目立ち、つい引き込まれそうになる魚だ。Photo_2

大きくてつぶらな黒目、体の大きさに比べ目が大きい明眸な魚だ。瞳が見開いたようにパッチリしているから“眼張(めばる)”。

メバル科の魚には、2月28日にご紹介した“カサゴ”や、昨年11月27日にご紹介した“オコゼ”などのように、頭に棘を持つゴツイ顔つきの魚もある。Photo_17

ただ、メバルはこうした棘が発達していないので、顔つきが柔和に見える。

数少ない胎生魚の一つで、体長が20~30センチにまで成長する。

北海道から九州にかけて広く、沿岸や内湾に棲息するので釣り魚としても人気が高い。

クロメバル(上)、アカメバル(下)、キンメバル・・・と体色もいろいろあるが、一般的にはアカメバルが上物とされる。

赤メバル煮つけPhoto

(黒っぽく見えるが、赤メバル)

※注意したいのは、神戸辺りでアカメバルと言えば、それはカサゴのこと。似てはいても別物だ。

塩焼き、漬け焼き、照り焼き、煮付け、唐揚げなどのほか、ちり鍋や味噌汁に入れるのも美味しい。

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2007年3月 7日 (水)

「江戸菜」は生粋の江戸っ子野菜

_148

148 アブラナ科の野菜は、多くの野菜の原種といえる一つで、世界中で改良された仲間が増えている。

最近の店頭で注目されている「江戸菜」も、そんなアブラナ科の野菜だ。

さて、地球上の生物は、殆どが太陽の恵みで生きている。

その命を育む恵みの中で、一番歴史が古く、代表的なのは光合成をする植物。

そして、多くの動物は、この植物が光合成で作った有機物を食べることで生きている。

肉食動物だって、草食動物を餌食にする時には、まず内臓や血液から野菜のミネラルを得るのだ。

人間も、男は狩猟をしたが獲物は必ず・では無い。

女は植物の根や茎、果実、種子などを集め、それを常備食にした。

若い芽や葉、花や未熟な果実は野菜のように使ったらしい。

やがて、カロリー源になる穀類は栽培が始まったが、野菜は、その穀物畑に生える草が野菜として使われた。

中央アジアから地中海にかけての穀物畑に生えた草が、やがて栽培され野菜になった、いわゆる野菜の原種といわれるものだ。

その原種の一つがアブラナ。

このアブラナ科の野菜には、強い抗癌作用を示す物質が含まれていると言われる。

江戸菜(小松菜も)、菜の花、白菜、青梗菜、水菜、蕪、大根、芥子菜、野沢菜、高菜などの葉菜は勿論だが、キャベツ、ブロッコリー、ケール、カリフラワー、芽キャベツ・・・総て。

ただ、アブラナ科の野菜は、独特の香りや辛味、苦味を持つものが多く、苦手な人も中にはいる。

それは、アブラナ科の野菜にはカラシ油という物資が含まれるからだ。

抗癌作用の物質は、それとは別で、アブラナ科には、お茶と同じ、フェノールやインドールのような抗酸化力の強い物質もある。

さらに、自己防衛力を作り出すスーパーオキシドジスムターゼが役に立つ。

他にもカルシウムや鉄分も豊富と聞けば、アブラナ科の野菜はたくさん摂りたいと思う。

中でも、癖もアクも少ない小松菜は、食べ易いものだ。

東京の江戸川区の辺りは、かつて小松川と呼ばれ、此処で生産される菜っ葉がすごく美味しいと評判だった。

江戸時代、将軍・吉宗が鷹狩りに出かけて、この菜を食べ「旨い、この菜の名は?」と聞いた。

答えに窮した農民に、「此処の地名を取り、“小松菜”と言うが良かろう」で決まり。

たしかに美味しい小松菜だが、その栄養や甘味は光合成による。149

光合成を進めるには葉が大きい方がいい。

問題は、葉が大きくなるということは、小松菜が成長して大きくなると言うことだが、小松菜が大きくなると、葉はゴワゴワ硬く筋っぽくなる。

それらを改良したのが「江戸菜」だ。

もっとも、昔から、小松菜を畑で大きく育て、冬の霜にあてて、柔らかく甘味を出した菜を、“大菜”とか“江戸菜”と呼んではいたそうだが・・・。

つまり、アブラナ科の菜の中でも、小松菜と、その改良品種「江戸菜」は、生粋の江戸っ子なのだ。

この改良「江戸菜」は、サラダでも食べられるくらい、筋が無く水々しい。

和え物、炒め物、クリーム煮、そしてラーメンにもピッタリ。

江戸菜とコンビーフの炒めもの(2人分)214

  1. 江戸菜(半束)を4~5センチに切り、根元は2~4割りにしておく。
  2. コンビーフ(100g)は、ザッと解しておく。
  3. フライパンにオリーブ油(大1)と、薄切りニンニク(半片分)を入れて熱し、弱火で炒める。
  4. ニンニクが色付き香りが出たら、強火にして1を入れ、ザッと炒める。
  5. 江戸菜がシンナリしてきたら、2を加え炒め混ぜ、塩・胡椒で調味。

※江戸菜の茎部だけを先に炒めてから、葉部を炒めてもいいが、江戸菜はサラダでも食べられるのだから、茎部のシャキシャキの歯触りも楽しんでみたい。

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2007年3月 6日 (火)

“潤目鰯”の目はウルウル

冬から産卵前の春までが、“潤目鰯(うるめいわし)”がとくに美味しいと言われる時期だ。

222 マイワシは生姜や梅干と煮付けても美味しいのだが、ウルメイワシの場合は煮ては美味しさが激減する。

丸干した目刺しにして焼いて食べるのが一番のようだ。

もっとも、痛み易いといわれるイワシ仲間の中でも、特に痛み易いのがウルメイワシなので、すぐ丸干しにした方が美味しさを損なわない。

焼き方は、表三分に裏八部(足すと十分を超えて計算がへ~んと考え過ぎない)くらいに、強火の遠火で焼く。そして焼きたてを食べる。

たかがイワシ、されどイワシ、上手に焼くと上々の味なのだ。どうせ食べるなら美味しく食べた方がいい。

ウルメイワシはイワシの中でも一番丸みを帯びた体形をしている。マイワシより大型になる。Photo_18

目が潤んで見えるから“潤目”なのだが、これは目がウルウルしているわけではない。

厚い「脂瞼(しけん)」という、透明な脂肪膜が目に被さっているから、いかにも目が潤んでいるように見えるのだ。 

南日本に多く分布する外洋性の魚。Photo_19

干して食すのが一般的なのだが、鮮度のいいものは生の刺身やタタキも美味しい。

生干しもいける。焼きたて熱々に大根おろしを添え、醤油でたべるのは逸品だ。大根おろしでなく下ろし生姜でも・・・。

イワシに限らず、焼いた青魚は冷めたら味を損なうので、くれぐれも焼きたてを。

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2007年3月 5日 (月)

映画「蒼き狼・地果て海尽きるまで」にみる食

歴史上最大の帝国・・・と言われた、12~13世紀(約800年前)のモンゴル。232

西はペルシャ湾から、東は中国に至る広大な土地を支配下に治め、多くの伝説を残したモンゴル建国の雄を、一人の“男”として描いた超大作【蒼き狼・地果て海尽きるまで】(原作・森村誠一「地果て海尽きるまで」)を観てきた。

※記事中の写真はパンフレットより

その英雄は、チンギス・ハーン。

ハーンとは王のことだ。

日本にも「ジンギスカンは源の義経」なんて説もあった。

が、これは義経を慕い、哀れむ“判官贔屓(はんがんびいき)”の日本人が、後世まで義経を忘れまいと、終焉の地とされる平泉で死んだのではなく、せめて海を渡り、彼の地に逃れていて欲しい・・・との思いで作り出したもの。

その彼の地が、大平原が広がり、部族間闘争が繰り返されていた12世紀末のモンゴル。

戦いに敗れれば、その部族の男たちは皆殺し。女たちは家畜や宝飾品と同じように、戦利品として略奪される。

そんな部族の一つ、チンギスの族長の跡継ぎ息子として生まれたのがテムジン=後のチンギス・ハーンだ。

彼は、部族の始祖と崇められる“蒼き狼”の生まれ変わりといわれ、モンゴルの未来を担う存在として、期待され大事に育てられていた。

14歳になった時、対立部族との闘争で父が毒殺され、彼の周辺は一変する。

父の部下たちは、彼が、部族がかつて敵から略奪してきた女が生んだ子だと、彼を見捨て、その上「その女(テムジンの母)は、略奪されてくる前に身籠っていた。長の息子ではない」と疑いの噂を撒き散らす。

自分の出生への疑惑、「“蒼き狼”の血を引き継いだのではなかったのか」という苦悩。

しかし、テムジン(反町隆史)は、母・ホエルン(若村麻由美)や弟妹たちを守るために立ち上がる。

“蒼き狼”の血筋であることを証明することは、自分の出生の疑惑を絶つことなのだ。

不屈のテムジンは、モンゴル統一という壮大な目標に向かって踏み出す。

同盟を結んでいる部族の族長の娘と結婚し、少しずつ頭角を現してきたテムジンだが、まだまだ少数部族。

襲って来る敵は四方にいた。

日々、戦いに気が休まらない、そんな時、彼の妻・ポルテ(菊川 怜)が、母と同じ運命に・・・敵の部族に略奪されるのだ。

必死の戦略で、最愛の妻を取り戻した時は既に10ヶ月を経ていて、妻は身籠っていた。

妻への愛は変わらない、愛しているからこそ心の葛藤は深い。

間もなく男児が生まれるが、この子は本当に自分の子なのか?。

いっそ殺そうと思った赤ん坊、付けた名はジュチ。よそ者という意味だ。

我が子と思えば愛しい、が黒い影が憎しみを呼び覚ます。

自分と同じ宿命の息子・ジュチ(松山ケンイチ)が成長した時、テムジンはジュチに過酷な任務を与える。

その任地で、毒矢にやられたジュチが、どれほどに父を恋しがっていたか・・・テムジンの心に父親としての熱い思いが噴出す。228

若手からベテランまで、豪華なキャストで4ヶ月に渡るオール・モンゴルロケ。

モンゴル軍の兵士5000人が参加した騎馬隊の戦闘シーンや、27,000人のエキストラによる即位式シーン。

どの場面も観客を圧倒する迫力だ。

迫力の戦闘シーンは多かったが、さてさて・・・こんなに食事シーンが無い映画も珍しいかも。

テムジンが、母や弟妹たちと部族から見捨てられ、森の中でヒッソリ暮らした時期、彼らの食料はモリで突いた川魚、弓矢で射た野兎、そして食べられそうな草や木の実。

川魚は串に刺し火で焼いていた。鍋で煮込んでいたのは野兎だろう。

そして、テムジンを支援すると約束しながら、ウソの話に乗って裏切る大きな部族の長(津川雅彦)が、その話を聞きながら食べていたのは、多分チーズ。

モンゴルには、「ホロート」と呼ばれる、カッテージチーズを固めたような真っ白なチーズがあり、神聖な雪のような白さで、いまでも正月には欠かせない伝統食になっている。

これが、その原型かも・・・なんて思いで、身を乗り出したが、そのシーンは1~2秒。

ストーリーの展開を左右することでは無いからか、とにかく食事のシーンは見られなかった。

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2007年3月 4日 (日)

「分葱」は芥子酢味噌で

195 分葱も葱の仲間だが、葉も茎も葱より細めで柔らかい。

葱はユリ科で中国西部が原産地と言われる。改良されて種類は増えたが、大別すると葉葱(緑部が多い)と根深葱(白部が多い)になる。

葉葱には、九条葱、博多葱、浅葱、万能葱などがあり、根深葱は下仁田葱、深谷葱、赤葱などだ。

分葱は葉葱の仲間になるだろう。

緑の葉にはカロチンやビタミンCが多く、カルシウムやカリウムなども摂れる。

春に向かって、葱のトウが立ってくる頃、分葱が一番美味しい時期になる。

耐寒性に弱く、寒冷地での露地栽培は難しいと言われる。

東京近郊では、千葉や埼玉が主産地になっている。

分葱は、食べ頃になると茎(葉鞘)が分かれて伸びるので、分け葱=分葱。

使い方は葱と同じように考えて、薬味、ツマ、鍋物、炒め物など広範囲でいいが、葱より柔らかいという特性を活かして、和え物に使うのが美味しい。

特に、酢味噌や芥子味噌で和えると格別だ。

浅蜊の剥き身との相性が良く、和えても、鍋にしても、深川丼もいいものだ。

今日は、マグロの刺身と和えてみる。

分葱とマグロの酢味噌和え(2人分)202

  1. 分葱(1/2束)は根元を切り落とし、白い部分と緑の部分に分けて、それぞれ3~4センチに切っておく。
  2. 鍋に白い部分を入れ、酒(大1)を振りかけて蒸し煮する。
  3. 白い部分が柔らかくなった頃に緑の部分を加え、塩少々を振って、しんなりするまで煎り煮する。
  4. 3を笊に上げて冷ます。
  5. マグロ刺身用(80gくらい)は1,5~2センチの角切りにする。
  6. 味噌(大2)、酢(大1)、練り芥子(小1/2)を溶き混ぜる。
  7. 3と5を6で和え、出た汁気を切るように器に盛る。
  8. あれば木の芽を飾る(無くてもOK)。

味噌は家庭にあるもので構わないが、あれば西京味噌(白味噌)だと品がいい。

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2007年3月 3日 (土)

雛祭りの「蛤」

_142雛祭りは、女性にとっては幾つになっても心が華やぐ。142

陶芸で焼いた、私の手作りのお雛様を飾った。

ますます気分が華やいで、もう一対作ってみることに・・・。

久しぶりに千代紙を取り出して、和紙のお雛様を作った。144

長方形の千代紙を長く二つ折りにして、右からと左から、交互に重ねて着せていくだけの簡単な作り方。

豪華な雛人形もいいが、こんな手作り雛も可愛いものだ。

こんなことをしているうちに夕方。

今日は散らし寿司と、蛤料理にしよう。

雛の節供には昔から貝が付き物だ。

赤貝、浅蜊、平貝、鳥貝、青柳・・・そして蛤。Photo_180

とくに蛤は、幾千万個集めても、元の一対でなければ決してピッタリ合わない・・・その神秘性が一夫一婦の鑑とされた。

平安時代の貴族の姫たちが、たくさんの貝殻から合う一対を探し出す【貝あわせ】という遊びに興じたのも、蛤の特性を知ってのこと。

この特性で、蛤は婚礼の席に使われることが多い。

雛祭りは、お内裏様の婚礼とも言われる。

そこで蛤が雛の節供に使われることが多いのだ。Photo_181

古い貝塚から出土する貝殻の中でも、蛤は圧倒的に多いことから、古代から親しまれた貝だと分かる。

蛤は、3~4月が旬なので、その点からも春の祝いの膳には“吸い物”として出される。

薄い塩味が蛤の美味しさを一番良く引き出すそうで、吸い物のほか“酒蒸し”などでも、薄塩味が本格的で、醤油は使わないものだ。

殻焼き、ヌタ、浜鍋やクリーム煮などにもする。

砂出しは、海水程度の塩水に金気の物を入れて一晩置く。真水では殻を開けず砂を吐かない。

蛤の名は形が栗に似ていて、まるで「浜の栗」のようだと・・・シンプルな造形の美だ。

日本では、貝塚から沢山の蛤の殻が見つかっている。縄文時代から愛食されていたようだ。

剥き身の茶碗蒸し(2人分)189

  1. 蛤(2個)は殻から出し、クコの実(適宜)は微温湯に浸けておく。
  2. 鍋に鶏がらのスープ(400cc、固形・顆粒を溶かしたものでも)を煮立て、塩少々で味を調え冷ましておく。
  3. 卵(1個)を良く溶き、2と合わせ、目の細かい笊で濾す。
  4. 深い器に3を分け入れ、1をそっと乗せるように入れて、湯気の立った蒸し器に入れる。
  5. 約7分ほど蒸し、竹串を刺してみて液が浮いてこなければOK。
  6. 小口切りの万能葱(青い部分だけ)を乗せる。

※蛤が6個あったので、吸い物に2個づつ、茶碗蒸しに1個づつ使った。

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2007年3月 2日 (金)

“金柑”は一番小さな柑橘

Photo_183 庭先に柑橘が実って、陽光に輝いているのが宝石のように美しい。

多種多様な果物の中で、柑橘類は処女生殖のおかげで、さらに各種各様に子孫繁栄を続けて来た。

処女生殖とは、もともと果実に宿した無性の種子が播種されて成長すること。

胚芽のある種子は、花粉が無くても(受粉しなくても)芽を出し、実生の木になれる。

こうした“聖なる果実”とも言える神秘さで、太古から繁殖し続けてきた。

とにかく種類の多い柑橘類の中で、一番小さなのが“金柑”だ。153_2

黄金色の卵形をした可愛い実は、他の柑橘と異なり皮を食べる。

この皮には、現存する世界の果実の中ではビタミンCの含有量が一番多い。

昔の童歌に、

♪マンジュウもろたら皮あげよ

キンカンもろたら実をあげよ~♪

というのがある。皮を食べるのが金柑なのだ。

激しい運動をした後は、数粒の金柑。口中サッパリで元気も百倍。

208 風邪を引いた時も数粒の金柑。咳止めには蜂蜜と一緒に摂れば喉快調。

ストレスからくる胃痛にも緩和効果があるそうだ。

金柑の甘露煮は、皮に切り目を入れて、種を丁寧に抜きさえすれば簡単。シロップごと瓶に詰めておこう。

今回作った甘露煮は、形が少し崩れた。わざわざ紹介する出来ではなかったので、甘露煮紹介は止めて、違う【キンカン】を作ってみた。

卵黄で作るキンカン

  1. まず、温泉卵を作る。68℃の湯に、卵を入れて保温しながら25分くらい漬けて置く(これも面倒なら、市販品を)。
  2. 1の卵の殻を剥き、水の中で、卵黄を壊さぬように気を付けながら、卵白だけを取り除く。
  3. 白味噌に煮切った酒を3:1に混ぜ、卵黄が入るくらいの窪みをつけ、ガーゼを広げて2の卵黄を入れ、ガーゼを被せて味噌を薄く乗せる。
  4. 1晩以上2日くらいが食べ頃。

※残った白身は、勿体無いので捨てずに、笊にキッチンペーパーを広げて水気を切り、サッと炒めて水分を飛ばし、和え物やサラダに使って・・・。

時間はかかるが、手間は掛からない。来客用になる珍味だ。

白味噌なら薄味に漬かるが、赤味噌を使えば濃い目でキッチリした味になる。

2007年3月 1日 (木)

猫たちの恋唄

春の声を聞く頃になると、別な声に悩まされる人も多い。036

あちらこちらで、猫たちの恋唄が姦しく、寝不足になる人もいるそうだ。

たいていの雌猫は、生まれた翌年の春・・・つまりは生後6~12カ月で発情する。

しかも、発情期は年に2回以上あり、約4~7日間続く。

いつまでも子猫のイメージのまま「可愛い、可愛い」と、猫っ可愛がりをしてはいられないのだ。

野良猫が増えて、被害も訴えられている昨今の事情を真剣に考えるのも、愛猫家の義務。

出産した子猫を捨てるなんてことは、愛猫家失格。

もうこれ以上、猫は飼えないとか、キチンとした新しい飼い主を見つけられない・・・と思ったら、不妊手術を受けさせる。

猫を可愛がる飼い主の基本的なマナーだ。

不妊手術は、近所の獣医で簡単に受けられるが、獣医の心当たりがなかったら保険所に電話してみよう。

さて、発情の兆候だが、動作が活発になり、食欲が増進する。

そして発情期に入ると、落ち着きが無くなり、外に出たがり、食欲が衰える。

不妊手術は、本格的な発情期の前に、遅くても10日頃までには済ませたい。

大根のシャリッと煮

猫の恋唄とは関係ないのだが、すごく簡単なのに美味しい一品なのでご紹介。132

  1. 大根(400g)と人参(40g)は、皮を剥いて縦半分か、太ければ四割りに切り、薄切りに(スライサーを使うと均一で簡単、楽チン)。
  2. 油揚げ(1枚)を短冊切りして、笊に広げ、熱湯を回しかけて油抜きする。
  3. 鍋に、出汁(450cc)、塩(小1/2)、薄口醤油(小2)、味醂(小1&1/2)を入れて煮立て、人参と油揚げを先に煮る。
  4. 人参に火が通った頃合に大根を加え、歯応えを残してサッと煮る。
  5. 器に盛ったら、好みで一味唐辛子を振って食べる

※大根はシャリ感が残るように煮過ぎないこと。

材料も安上がり、調理時間も少し、手間も簡単・・・でも美味しい。

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