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2007年3月20日 (火)

椿寿司

Photo_23 椿の盛りもそろそろ終わる。

大島の「椿祭り」も26日までだそうだ。

椿は、野生種のヤブツバキやヤマツバキと、園芸種のハナツバキに大別される。

とくに園芸種のハナツバキは、色や形の組み換えによる品種改良で、なんと1300種を越すという。

そんな椿を取り上げた文学は多い。

我が門(かど)の 片山椿 まこと汝

  我が手触れなな 地に落ちもかも

『万葉集』の中の、物部広足(もののべのひろたり)の歌だ。

他にも、たくさん椿を詠んだ歌があるが、日本人はとくに散り花や落ち花に愁いを感じ、その風情を好んだようだ。

夏目漱石の小説『草枕』にも、落ち椿の風情が見事に描写されている。

水上勉の小説『等持院の椿』も、椿と人心とがオーバーラップする。

5000年以上も昔から、日本に原生した椿は、18世紀にヨーロッパに渡り、“カメリア・ジャポニカ”として大ブームを起こした。

そして生まれた小説が、デュマの『椿姫』だ。

椿の木幹は、食器や人形などの木工品に加工される他、椿炭にも加工される。

この椿炭は火付きがよく、お茶席の炉に使われたりする。

また、そこで出る椿灰は、媒染剤や発色剤に・・・。

実からはPhoto_24上質の油が取れる。

椿油の化粧品や髪油は有名だが、食用油としてもクセが無く愛好家が多い。

私が取り寄せるのは、900gで3150円。

ちょっと財布的には痛いのだが、風味とヘルシーを考えれば、たまにオイルフォンジュをするのには決して高くは無いかと・・・揚げた後の油も炒め物などには使えるし。

一般的ではないが、刀剣などの収集家には錆止めに必需品だ。

椿が自生する北限は青森県まで、北海道には自生が見られないそうだ。

出雲・八重垣神社の境内には、須佐之男命(すさのおのみこと)と稲田姫が永久の愛を誓って植えた椿の古木《連理玉椿》がある。

この古木は長い歳月を経て、ニ本の幹が寄り添いくっ付いて一本になり、その木には二枚が基部で結合した《連理葉》が見られることがあるそうだ。 Photo_27

Photo_26椿を愛す日本人は、その花を模した菓子や寿司などを楽しんできた。

滋賀・近江八幡に本店がある和菓子処【たねや】は、三越などにも出店しているが、季節の和菓子が有名だ。

この季節は、時々“椿もち”(↑)を買ってくる。

道明寺の少Photo_28し粘っこいもっちりした、かつふんわりした柔らかさがいい。

大島の「椿祭り」では、宿泊施設や料理店で、趣向を凝らした“椿料理”が用意されるらしい。

椿油で揚げる、椿の花の天婦羅。

本物の花を使った寿司観光パンフレットより)もあるそうだ。

一度食べてみたいものだ。

長い前置きになったが、自分で作る“椿寿司”はサーモンだ。

椿寿司332

  • ラップの中央にサーモンを2~3枚くらいずらして重ね並べる。
  • ピンポン玉くらいに丸めた酢飯をサーモンに乗せて、ラップの四隅を持ち、グルッと捻る。
  • 軽くギュッと握って寿司を丸め、上になるサーモン側の真ん中に浅い窪みを付ける。
  • ラップを外して、窪みに花弁を乗せる(花弁は、①ゆで卵の卵黄を裏漉し、②炒り卵、③数の子(左)、④下ろし生姜(右)、⑤その他黄色の好みの食材)。

※これは生のトロサーモンを使ったが、スモークサーモンの方が食べ易いかも知れない。

※椿の葉はよく洗って、水気を拭き、盛り付けるまでラップに包んで冷蔵庫に。

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