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2007年3月13日 (火)

巨大魚「マンボウ」の味

かなり以前のことだが、食文化を研究されている先生方の数人が、それぞれに出版された本の出版・発表を記念する会を編集者たちが催した。Photo_6

食文化や食物歴史などを長年研究されている方ばかりなので、普通の食事ではつまらない。

そこで、各氏の出版本のテーマに因んだ献立を考え、パーティーをすることになった。

会場は、新宿の老舗【柿傳】。

店の好意、料理長の力量も得て、本のタイトルと内容が連想される会席料理が作られた。

その中には、魯山人の秘書を務め、魯山人料理に詳しい平野雅章先生の『料理物語』に因んだ、“マンボウ”の料理も予定されていた。

先生とは、よく銀座【松崎煎餅】の茶寮で、抹茶と和菓子でデート(?)したが、魯山人の話も沢山伺った。

「マンボウも一度は食べてみときなさいよ」とのことで、当日は興味深々。

“マンボウ”は、最大体長3メートル余、体重2.3トンにもなる巨大魚だが、なんとフグ目なのだ。2

その丸い目と小さな口許を見れば、いかにもフグと親戚かと思えるが・・・。

体は円盤のようで平べったい。背鰭と尻鰭が上下に突き出したようにある。

体の後ろにある平たい鰭状の部分は尾鰭ではなく、背鰭と尻鰭が変形したもの。

“マンボウ”は一回の産卵で3憶個以上の卵を産むというが、産み落とされた卵は守るものも無く、海中を浮遊する。

そして、ほとんどは他の餌になり、成魚になるのは極めて少ない。

せめて、稚魚の身を守るのが体中の棘。成魚とまるで違う姿で、ハリセンボンにも見える。

この棘は成長につれ、短くなり成魚になると無くなる。Photo_7

なんとなく、ヌーボーとした風態で愛嬌があると、水族館などでは人気だが、飼育は難しい。

定置網にかかったりしたものは食用にもされるが、鮮度が落ちていくにつれ臭みがでて不味くなる。

肉は柔らかな白身で、鮮度さえよければ刺身や天婦羅でも食べられる。

当日はこの身を蒸して、芥子酢味噌で和えたものが卓上に出た。Photo_8

鶏の笹身のように、淡白で取り立てて特徴がある味ではない。

この他にマンボウは、腸の芥子酢味噌和えや、身を肝で和えた共和え、身や腸の炒めものなどで食べる。

台湾では、5月に《花蓮曼波季》というイベントがあり、マンボウ(曼波魚)料理を出している。

身や腸ばかりか、皮、軟骨まで食べ尽くすそうだから、一度食べてみたいものだ。

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