桜の時期の“桜鯛”
鯛を喜ばないなんて、日本人じゃないとまで言われる。
だから「あやかりタイ」も多くて、○○鯛と、名に鯛が付く魚は100以上もある。
しかし、本当に鯛を名乗れる分類上タイ科に属すのは、真鯛、血鯛(花鯛)、黄鯛(連子鯛)、ヒレコダイ、印度鯛(台湾鯛)くらいなのだ。
普通にタイと呼ぶのは真鯛で、とくに桜の時期の「目の下一尺もの(体長約40センチ)」は、“桜鯛”と呼ばれて珍重される。
この時期の鯛は、産卵を控えて、体色が桜色の婚姻色に染まり、脂の乗りも良くて味がいいのだ。
刺身、昆布締め、塩焼き、煮付け、蒸し物、酢の物・・・どう料理しても旨い魚である。
目の下一尺・・・なんて大きなものでなくてもいい。
小振りの鯛のほうが扱い易いこともある。お手頃価格で買えたら、食べたいご飯。
- 鯛は3枚下ろしにして、(頭は兜煮でも)骨などのアラで出汁を煮出す。
- 身は焼いてから、腹骨と小骨を抜き1枚は残して、1枚は身を解す。
- 米を洗い、1の出汁で水加減をして、解した鯛の身、シメジ、千切り人参などを入れ、塩少々で調味して炊き上げる。
- 炊き上がりに、刻み海苔や青紫蘇を散らし、2で取っておいた片身を乗せる。
※鯛などを、魚屋さんに「三枚おろしにして」と頼んだら、ついでに「頭は兜煮用に割ってね」と笑顔で頼もう。
頭を割るのは大変な作業。女手では出刃包丁と金槌・・・コワイ場面が展開される。
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