“イシモチ”は何処に石を?
頭の両側に耳石(じせき=骨物質・石ころみたいなもので、体の平衡を保つ)を持つ。
と言っても、耳石は人間や他の動物にもあるのだが、この魚の耳石は特に大きいのだ。
それが“イシモチ”の名の由縁だが、漢字で書かれているように“首”ではなく“頭”・・・そういえば、魚の首ってどの辺だろう。目の後ろはもう首か?。
ニベ科の近海魚で、この科の魚はウキブクロ(鰾)で「グー、グー」と音を発することで知られる。
とくに産卵期にこの音が高くなるそうだ。
関西では、イシモチのことを“グチ”と呼ぶが、発する音が「グー、グー」と愚痴を溢っしているようだから・・・との説もある。
シログチ、シラグチ、アブライシモチ、ハダカイシモチ・・・etc。
柔らかくて、淡白な肉質で、すり身にすると弾力が出るので、蒲鉾や竹輪などの練り製品に適している。
クセがない淡白さは、濃い目の味付けに合うが、身が崩れやすいので、盛り付けは慎重に。
塩焼き、味噌漬け焼き、煮付け、丸ごと唐揚げなどの他、当然すり身もいいし、新鮮なら昆布締めで食べられる。
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