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神経質な“スルメイカ”

Dsc01159 “スルメイカ”は、一年中出回っているように思う。

ただ、麦の穂が出る頃に出回る、少し小柄なスルメイカは、軟らかく美味しい。

この時期のスルメイカは「麦イカ」とか「新イカ」と呼ばれる。

スルメイカの漁は、灯火に集まる習性を利用して、漁船には沢山の電灯を付ける。

沖合いに集漁灯を明々とつけた漁船が並んでいるのは、初夏の風物詩。

100種以上もあるイカの種類だが、それぞれに旬がある。

春一番が“蛍烏賊”、次に出るのが“ヤリイカ”、初夏になると“スルメイカ”と“ジンドウイカ(=ヒイカ)”・・・そして秋口は“剣先烏賊”、晩秋は“甲烏賊”・・・etc。

一般的にイカの仲間は神経質で落ち着きが無い(誰かに似ている?)ので、水槽で飼うには適さない。

中でもスルメイカは、特に神経質で、小さな刺激にも敏感に反応し、墨を吐き、反射的に体色まで変える。

墨を吐き、体色を変えると、イカは急速に弱るのだ。

さて、イカの鮮度がいいのは、皮色が赤?、白?。どっち・・・!

学生時代に駅からアパートまでは、駅前商店街を抜けて直ぐだった。この商店街は、どの店も顔馴染みで、売れ残りや半端物、アラなどを取っておいて声を掛けてくれた。

ある日、「イカの鮮度がいいよ、刺身にしてね」と言うから覗いたら、イカは真っ白・・・透明感のある白なら未だ鮮度がいい方だが・・・「エッ、こんな白いイカを刺身?。赤い皮のは無いの?」と、応答してしまって魚屋を怒らせた。「Aちゃんサ、赤いイカなんて腐る手前、食えたもんじゃないんだよ」。

私の実家は網元で、イカ釣り漁の船も所属していた。小学校に上がる前から、毎日、何箱ものイカを処理していたのだ。鮮度には詳しい。

赤がいいか、白がいいか・・・これは、どっちも正解で、またどっちも不正解なのだ。

鮮度のいいものは黒味褐色で、漁師は「オォ、真っ赤で活きがいいぞ」と言った。私が思う“赤”はこの赤。

ただ、イカは触っただけでも白くなる。ちょっとの刺激でも体色を変えるのだ。

漁れたてを並べ重ねると褐色は消えて、透明感のある白に黒い胡麻粒状の斑点が出る。これはまだまだ刺身鮮度。

この白さが、やがて不透明になり、ピンクに近い赤になったら、もう生食どころか、加熱しても危ない。魚屋のイカはこの白さで、彼が思った“赤”は最終段階の赤。

色の表現は微妙で、赤にしろ白にしろ、濃度・彩度・明度・・・みな違う。誤解や勘違いも生じるわけだ。

昨日買ったスルメイカは、褐色が残った抜群の鮮度だったが、家に帰るまでに最初の段階の透明感の白になっていた(上の写真)。

一般に、イカ類は神経質だが、中でもスルメイカは特に神経質で落ち着きが無い。最近は、イカの生簀搬送も多くなり、水槽に入れて客の目の前で生きたイカを料理する店も出来たが、長時間の飼育は出来ない。

新鮮なスルメイカは、刺身。イカ素麺など生食に。

Dsc03627鮮度のいいスルメイカは刺身が一番。ワタが太っているので塩辛にも適している。

身の部分は刺身にして、耳や足を塩辛にすると、刺身も食べ易く、塩辛も歯応えあるものが出来る。

ワタを使った煮物や炒め物も美味しい。

煮物、焼き物、揚げ物・・・レパートリーは多彩だ。

イカ大根煮165(2人分)

  1. イカ(1杯)は、ワタを破らないように、胴と足に分け、胴は1センチ幅くらいの輪切りに、足はワタから離して2本くらいずつに切り分ける。
  2. 酒、味醂、醤油、水(各40cc)に、生姜(半片)の薄切りを入れて煮立て、1を入れ火が通ったらすぐ取り出す。
  3. その煮汁に大根(10センチ)を1,5センチ厚さの半月切りにして加え、落し蓋をして軟らかくなるまで煮込む。
  4. 大根も一端取り出し、煮汁をトロミが付くまで煮詰めて、2と3を戻し煮汁を絡める。
  5. 器に盛ったら、生姜(半片)を針生姜に切って添える。

※イカは火を通し過ぎると固くなるので、火が通った段階で必ず取り出すこと。

※ワタは凍らせて筒切りすれば絶妙な酒肴になるが、飲まない人は醤油と味醂を少し加えて、豆腐や葱を煮込むといい味の一品になる。

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コメント

針生姜をみたら、
すばらしく切れ味のよさそうな包丁だと思いました^^
腕前も素晴らしいんですよねー。

投稿 なぎさ | 2007年4月19日 (木) 20時26分

なぎさ様
ハイ、包丁は命です・・・な~んてね。
でも、切れ味がいい方が怪我はしません。
それに、役立つ日がくるやも・・・オォ、コワ!(ーー;)

投稿 ば~ば | 2007年4月19日 (木) 20時52分

今日はスルメイカだ~


マグロ妻。登場しました~

ぽちっと!

投稿 マグロ君 | 2007年4月20日 (金) 04時48分

マグロ妻、登場しました~


ぽちっと!

投稿 マグロ君 | 2007年4月20日 (金) 04時49分

↑のマグロ君様、奥様も登場されていらっしゃる・・・
ば~ばさんのご馳走に奥様も登場だなんて楽しそうです。
私前にも書いた通りば~ばさんコメントのファンなので(笑)
マグロ君様との「お住まい、お近くなのかしらー?」と想像させるような
コメントのやりとりがとても好きです(^^)
イカ大根、こっくりと美味しそ~うに煮えていますねー!
大根も一度出して煮詰めて・・・ってやっていませんでした。
今度からそうしようっと☆

投稿 ダブチ | 2007年4月20日 (金) 10時45分

マグロ君様&マグロ妻様
お二人で読んでくださったそうで、ありがとうございます。
すごく嬉しい~~!。

投稿 ば~ば | 2007年4月20日 (金) 14時45分

ダブチ様
マグロ君様とは、一面識も無いのです。
でも、お気に入りの店などの行動範囲が重なるところをみると近所なんでしょうね。
もしかしたら、いつも行くパン屋あたりで擦れ違っていたりしてね。

烏賊大根の煮汁が、大根が柔らかくなる頃に煮詰まってトロミが出るほどになっていれば、大根を取り出さなくてもいいのです。
ただ、トロミが付くまで煮ていると大根が崩れることがあるので、大根が柔らかになったら取り出して、汁だけ煮詰めて絡めたほうが仕上がりがきれいかと・・・。

投稿 ば~ば | 2007年4月20日 (金) 14時53分

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