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根曲がり竹のタケノコ

昨日の午後は、頂きものが続いた。

北海道のK子さんは、私が編集者当時のファンの一人だったが、その後も折に触れて、何かと名産を贈ってくれる。

北海道の初夏の味覚の、代表的なものの一つがグリーンアスパラ。

本土のものとは、ひと味違う甘さがあり、とにかく太い。

頂いて、2~3日分は生のまま野菜室に保存したが、後は固めに茹でて、長さのまま密封して冷凍庫に入れた。

一緒の箱に入っていたのは、私が好きな「ジンギスカン」用の味付きラム。674_1 676_1

そして、いつも、いろいろ送ってくれる親友のJ子さんからは、青森・八甲田山からの“根曲がり竹のタケノコ”。

これは、冷凍は効かないが、茹でて水に入れ、水を換えていればしばらく保つ。

本格的に保存するには、瓶詰めにする方法があるが、そこまでの量ではないから、水替えで大丈夫だと思う。680_1 679_1

この“根曲がり竹”は、主に、東北以北・雪の多い地域に自生する。

5月中旬~6月中旬が採取のピーク。

根曲がり竹は、竹薮として群生しているが、広葉樹と混在するところに生えているほうが、タケノコの味はいいようだ。

竹薮は、根曲がり竹と言うだけに、根元が湾曲し、絡まり合うように深く、高さも2~3メートルにもなるので、夢中で採取して遭難した話を良く耳にする。

孟宗竹のタケノコ以上に珍重されるのは、採取に危険が伴うからだろう。

学名は「千島笹」、豪雪に耐えるだけに、強靭で粘りのある特質から、篭製品に使われる。

また、野菜の杖に使われるのもこの竹が多い。

タケノコは、アクが少なく、独特の風味と食感が、食通にも好まれる。地域によって、笹竹、姫竹、五三竹(ごさんちく)、篠竹(すすたけ)などと呼ばれる。

皮付きのまま焼いて食べるのが一番。

そのほか、天婦羅、煮物、炊き込み飯、汁物、炒め物・・・と用途は広い。

新しいうちに、皮付きで蒸し焼きし、皮を剥いたらマヨネーズでガブッと食べるのも美味しい。679_2

と言うわけで、根曲がり竹の皮付きタケノコと、アスパラガスを、そのまま網焼き(グリルでも美味しく焼ける)。

芥子を少し混ぜたマヨネーズ醤油で。680_2 683

ジンギスカン用のラム肉は、下味付きなので、その味を利用してモヤシと炒め、下地のタレを煮詰めてかけた。

根曲がり竹のタケノコと若布・大根の味噌汁は、爽やかな香りと歯触りが初夏を感じさせる。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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