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2007年6月15日 (金)

ビールの季節

暑くなってくると、一杯のビールの美味しさは、何ものにも変え難い。Photo_400

まして、今日は、夫は月曜日に次いでのゴルフ。

しかも、泊りがけだ。

ヤル!、飲るぞ!。

衣替えの時季は、飲み物も変えねば、今夜の一人晩酌はビールと決めた。

 かるくのど うるほすビール

        欲しきとき   汀子

何しろ、この季節はツマミにしたい食材が出揃う。

まずは豆類、グリーンピース・蚕豆・枝豆・スナップ豌豆・・・どれも、青々として旨そう。

青々ではグリーンアスパラガスもいい。

新ジャガ芋・新玉葱・新キャベツ・・・野菜の初夏物が勢揃い。

茗荷や谷中生姜は味噌を付けただけで一杯飲れる。

魚介類なら、蛍烏賊・スルメ烏賊・槍烏賊・・・etc。

浅利・帆立・栄螺・鮑・などの貝類。

海胆(雲丹と書くのは加工品)、蝦蛄、火屋(ほや)。

虹鱒・山女魚・岩魚などの川魚、川蝦(手長蝦)。

鯵・鰯・飛魚・針魚・眼張など海魚もバッチリ。

アルコールの好みは、日本酒・洋酒・ワインなど、各人が好き勝手でいいけれど、爽やかな季節に爽やかにビールって、いいよ。

ビールの源流は、穀類の中でも特に“麦”を原料にした酒から入らなければならない。

それは、文献などの記録が残る時代=歴史時代以前の、先史時代に始まったと思われる。

つまりは、歴史学の分野ではなく、考古学の分野になるのだ。

紀元前7000年ころ、チグリス・ユーフラテス両河に挟まれたメソポタミアは、氾濫に見舞われる換わりに肥沃な土地でもあった。

そこでは、すでに麦の栽培が行われていたという。

メソポタミアの文明は、紀元前3500年頃に、シュメール人によって更に発展した。

灌漑技術も発達、ビールの源流もここで発生したと思われる。

紀元前1700年前後のバビロニア王朝で作られた「ハムラビ法典」には、ビールに関する制度が幾つも厳しく定められている。

話が戻るが、それでは、ビールはどうして生まれたか・・・?。

麦類の殻粒は、外皮は丈夫なのだが、胚乳部分は柔らかく、粉にするには都合のいい穀物なのだ。

麦の粉を練り、焼いた石の上でパン(の元祖)を焼いていたが、何しろ作りの不完全な住居に住んでいたわけだから、雨漏りや浸水は日常のこと。

保存している大切な麦を、ビショビショに濡らすこともあったろう。

数日後の晴れた日、そんな麦を広げて、天日に干してみたが、すでに麦は発芽していた。

仕方なく、乾かした発芽麦を粉に挽き、いつものようにパンを焼いたら「オッ、旨い、仄かな甘味があるぞ」。

しかも、多めに焼いて、そのままでは固くなるので、水に浸け、次はパン粥にするつもりだった。

そのままうっかり忘れて数日、パン粥の器は泡に覆われ、何だかいい匂いがする。

捨てようと思ったが、あまりの芳香に、ちょっとその粥の汁を啜ってみた。

\(^o^)/・・・ナンだかHAPPY!。

体が火照り、元気が漲ってくる。

こうして生まれたビールが、日本に伝わったのは何時か?。

1724年の春、幕府の役人は、江戸に長崎出島のオランダ商館長や医師を招き、海外事情を聞いた。

その時、オランダ人はビールを持参して振る舞い、これが日本人とビールの最初の出会いと伝えられる。

ただ、その時の役人たちの感想は、通辞記録『和蘭問答』によると、「・・・ことのほか 味悪しきものにて 何のあじわひも御座なく候・・・」と。

もっとも、このビールは、持参したオランダ人も「不味い」と感じたようだ。

その理由は、母国からはるばる木造帆船で一年以上もかけ、激しく揺られて運ばれてきた船荷だ。

途中は赤道直下も通るのだから、品質の著しい低下は免れまい。

それから100年ほどして、蘭学者・高野長英が、オランダ人から伝えられた上面発酵(現代の、イギリスビール【エール】【スタウト】などの淡色系)によるビール製法を試し、記録している。

この上面発酵は、古代から伝えられた製法だが、15世紀頃に、ドイツのバイエルン地方の僧院で、偶然発見された下面発酵の酵母は画期的に品質のいいビールを生み、濃色ビールの人気を高めた。

ドイツビールの名声が高まり、下面発酵醸造が各地で盛んになると、チェコのピルゼンでは、ドイツビールのような濃色は出なかったが、琥珀色で切れ味のよいビール【ピルスナー】が生まれた。

このビールが、今の日本ビールの流れになっているのだ。

ビールの話を書き出すとキリがない。Photo_415

今日はその誕生に纏わる話だけにして、いろんな逸話は、またにしよう。

ビールは6~8度、触ってヒヤッとするくらいが美味しい。

ビールのカロリーは燃焼し易いので、それだけなら肥満になり難いが、ビールは食欲を増進する。

しかも肴が旨い・・・食べ過ぎる・・・依って、アァ、これ以上考えるのは止そう。

夫が留守だから、普段は夫が飲まないビールを呑んでみよう。

細かいことは気にせず、旨い肴で美味しいビールをグィッとーーー乾杯!。フゥーッ!。

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《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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