« “茗荷”の食べ過ぎで物忘れ? | トップページ | 世界の美果“チェリモヤ” »

2007年6月23日 (土)

果物の女王・マンゴスチン

花の女王が薔薇なら、果物の女王は・・・?。669

横に割ると、まるで白い花のような果汁たっぷりの実が現れる。『マンゴスチン』だ。

テニスボールを少し小さくしたくらいの、黒紫色の厚い皮に覆われている。

硬い皮のようだが、ナイフで容易く切り込みが入り、簡単に外せる。

殻の中の白い果肉は、爽やかな甘味と酸味がバランス良く、熱帯果実にしてはそれほど濃厚な味ではない。むしろ上品な味と香りか・・・。

昔、7つの海を支配した、かの大英帝国・ビクトリア女王が「わが領土にありながら、この美果・マンゴスチンを常に味わえないのは遺憾なり」と言った。

このエピソードで、マンゴスチンは女王の果物~いつしか“果物の女王”と言われるようになったと言う。

ビクトリア女王が、わが領土と言ったのは、シャム国(いまのタイ)で、映画『王様と私』の舞台になった国だ。

王家に家庭教師として派遣されてきた女性が英国人・・・名作だ。

マンゴスチンの原産国はマレー半島と言われるが、主要産出国はタイ・・・ただし、最近になるまでは、冷凍での輸入ばかりで、生の入荷はコロンビアからほんの少々入るだけだった。

マンゴスチンは虫が付き易く、生の輸入が難しく、冷凍・殺菌してくるのだが、こうすると味が落ちて、果物の女王なんてウソッ!という風味の無い物になってしまう。

それが、やっとタイから生のまま輸入されるようになった。航空便と脱酸素殺菌の発達だと聞く。生のマンゴスチンは美味しい。713

(十数年前、タイの市場で写したマンゴスチン)。

マンゴスチンは、雌雄異株だが、なぜか雄株は極めて稀なのだ。

殆どが雌株なので、受精せず結果する不思議が起こる。つまり“処女懐胎”なのだ。

しかも、単為結果なのに、種が出来、その種が実生で育ち、また実を付ける。

こうして、母親のDNAだけを受け継いで、おなじ性質を持った品種が、何千年~何万年と変わることなく続いているのだ。

何と不思議なことか。

マンゴスチンの果皮・樹皮から抽出した色素は、草木染に使われる。

インド更紗やジャワ更紗の独特な黒色や黄色はマンゴスチンの色素だ。

もともとタンニンを含むので、色褪せしないと言う。

産地で、果皮を針金に通して軒に下げ、乾しているのを見かけるが、これを煎じて飲むと“万病薬”だと信じられている。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

Banner2_30 人気blogランキングの応援をして頂けると嬉しいです。

にほんブログ村 料理ブログへこちらも応援してくださるともっと嬉しいです。

« “茗荷”の食べ過ぎで物忘れ? | トップページ | 世界の美果“チェリモヤ” »

応援してね!

  • 人気ブログランキングへ
2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ