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2007年7月14日 (土)

夕顔は干瓢だけじゃない

大型の台風4号が、日本列島を北上中、各地での被害報告に心が痛む。

大雨で買い物に行けない時など、乾物が重宝する。

乾物の中で、けっこう使われている干瓢、その元になるのは“夕顔”、夏が旬だ。

さて、“夕顔”と言えば、ほとんどの人は、紫式部の『源氏物語・五十四帖中“夕顔の巻き”』に登場する、薄倖の女性の名を思い浮かべることだろう。Photo_422

凄艶なまでの情緒と、哀れ(憐れ)を描いたとされるが、夕顔の花の美しさと生命の短さに喩えた女の命のはかなさが印象に残るからだろう。

そんな日本文学に登場する夕顔は、じつは熱帯アジアの原産。

写真は図鑑より

一年生草本、太い蔓にハート(♡)形の葉を付け、葉の付け根から巻きヒゲが出て、垣根などに絡み付いて成長する。

白色の五弁花は、夕方に開花して翌朝には萎む。

夕顔の未熟果は柔らかくて、冬瓜(とうがん)と同じように薄味で煮て葛アンをかけたり、卵とじにしたりして食べられる。Dsc01680_1

淡白で美味しいのだが、夕顔のほとんどは細長く剥き削って、天日干しにされ「干瓢」に加工される。

最近は大きな生の夕顔を売っている店は滅多に見ないが、外皮の青い部分を剥いて、白い身を横にピーラーで薄く削っていく。

無理に長く削らなくても、出来る範囲でOK。

笊かネットに広げて、風干しすると無添加・天然干しの干瓢完成。

市販品より、不細工でも、味が数段美味しい。

干瓢に加工されたものも、戻して茹でてから、煮付け、卵とじ、酢の物などの一品料理に使える。

干すことで、特有の甘味が生じ、海苔巻きや昆布巻きなどには欠かせない。

布の干瓢結び巻き780

醤油と酒、水を1:1:5で合わせ、巻き込んだ昆布を干瓢で結んで煮込む。

干瓢の鶏そぼろ入り卵餡かけ(2人分)784

  1. 干瓢(15g)は水で軽く洗い、塩を少し振って揉んだら、改めて良く水洗いする。
  2. 沸騰した湯に1を入れて、好みの柔らかさになるまで茹で、笊に上げる。
  3. 鍋に、出汁(100cc)、薄口醤油と酒(各大1/2)を入れ、4cm長さに切った2を煮る。
  4. 溶き卵(1個分)に、鶏挽肉(50g)と万能葱(2本分)小口切り、片栗粉(小1)を加え混ぜ、トロミを付ける。

※干瓢には繊維質が多く、便通を整える効果がある。利尿効果も期待される。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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