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2007年7月 8日 (日)

スモモもモモもモモのうち

Dsc02721_1スモモやプラムが店頭に出てきた。

スモモは漢字では李と書く。

世界では数え切れないほどの品種がある果物だ。

中で、日本スモモの一種“ケルシー・ジャパン”は、風味・風格のいずれも、世界一と言われる。

ケルシー・ジャパン、かつては甲州大巴旦杏(こうしゅうだいはたんきょう)とか、兜李(かぶとすもも)と呼ばれていたものだ。

そのスモモが、明治四年(1871)に來日した、明治政府・開拓使顧問のホーレンス・ケプロンによって、種苗がアメリカに送られた。

アメリカに渡った甲州大巴旦杏の苗は、ミシガン州バークレー市のケルシー氏の農園で育てられた。

彼は、アメリカプラムとの交配を重ね、ついに日米混血の見事なスモモを作り上げた。

このスモモは、ケルシー氏が自分の名と、日本への思いから“ケルシー・ジャパン”と名付けた。

ケルシー・ジャパンは、ヨーロッパから南半球オーストラリアや南アフリカにも広まり、名声を高めていった。

このケルシー・ジャパンが、『故郷に錦を飾った』のは、大正四年(1915)で、なんと日本から種苗がアメリカに送られてから、半世紀が経っていた。

余談だが、バラ科のスモモは「酸っぱい桃=酢桃=スモモ」が語源と言う。

巴旦杏、牡旦杏とも言うが、中国では李(りー)。

現在、市販されているスモモは、

  • 大石早生(果皮が赤色、果肉は黄色)
  • ビューティー(果皮も果肉も黄色)
  • サンタローザ(果皮は赤色、果肉は黄色)
  • ソルダム(果皮はグリーン、果肉は赤色)
  • 月光と太陽(どちらも果皮は赤色、果肉は黄色)
  • フームーサー(果皮はピンク、果肉は黄色)
  • プラム(果皮は紫色、果肉は黄色)
  • ケルシー・ジャパン(果皮は薄緑色、果肉は黄色)

さらに余談、プラムとプルーンは同じ物。Photo_360

アメリカでは、用途で区別し、生食用はプラムで、干果用がプルーン。

ヨーロッパでは、生かドライかで区別。生はすべてプラム、干した物がプルーン。

ややこしいが、日本のスモモはデザートが主だが、西洋プラムの多くはクッキングプラム=つまりプルーンになるのだ。

プルーン(干しプラム)のクラフティ011 (18cmのタルト型)

  1. プルーン(200g)はヒタヒタのコニャックに、一日つけ置く。
  2. ボウルに卵(4個)を解きほぐし、砂糖(180g)を少しずつ加えていく。
  3. 薄力粉(75g)は篩っておき、2に加えて混ぜる。
  4. 牛乳(20cc)、生クリーム(20cc)も加えて良く混ぜ、1のコニャックから25ccを加え軽く混ぜる。
  5. 型(前もって、内側にバターを塗り、薄力粉を塗しておく)に4の生地を流し、1でつけたプルーンを均等に並べる。
  6. 160℃に熱しておいたオーブンで、25分くらい焼く。
  7. 焼き上がりの熱いうちに、溶き伸ばした(できればラム酒で、水でも可)アプリコットジャムを刷毛で塗る。

健康維持にと買ったプルーンが、そろそろ賞味期限になると気付いた。

夫はケーキなど食べないから、ジャムにしようかどうしようかと迷ったが、焼いて冷凍しておけば、好きなときにケーキが食べられる・・・そう思って、珍しくケーキを選択。

クラフティーは、クレープの生地に季節の果物や、ドライフルーツなどを混ぜて焼いたもの。

フランスのリムーザン地方やベリー地方の郷土菓子で、各家庭で母から娘に伝えられる味だ。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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