スイカは胃を荒らす?
今夜は、江戸っ子待望の【隅田川花火大会】だ。
国会延期で、参議院議員選挙が一週間延期されて、明日が投票日。
だから、今日が悪天候なら、花火大会は明日に順延できず中止となる。
良かった~。この暑さ、夕涼みには絶好ではないか(深夜までこのままでと祈る)。
でも、美味しいからと、つい食べ過ぎるスイカ、実は胃を荒らす危険があり要注意なのだ。
冷たく冷した西瓜(すいか)の、シャリシャリとした心地よさ&果糖の爽やかな甘味が、ジットリ蒸し暑い日には嬉しいデザート。
原産地は熱帯アフリカと言われる。
日本には寛永年代に、南蛮渡来の珍菓として伝わり広まったと言う。
当時の日本では、砂糖は高級品でなかなか買えず、西瓜も貴重品。
西瓜に砂糖を振りかけて客に供すのは最高のもてなしと言われた。
ただ、江戸に初めて西瓜が出たのは、由井小雪の乱の直後だった。
西瓜の真っ赤な果肉と果汁が血を思わせ、「これは小雪の怨霊なり」と噂が広まって、気味悪がった江戸っ子は手を出さなかったらしい。
カリウム・ナトリウムが含まれ、水分が多いので利尿作用があるとされるが、意外に消化が悪く、食べ過ぎると胃腸壁を荒らす。
生物や冷たいものを食べる夏。
荒れた胃壁から細菌が侵入して思わぬ病気の元になったりするので、昔から西瓜の食べ過ぎは戒められている。
もとが熱帯の産なので、ハウス栽培で季節を問わず店頭に並ぶようになった昨今でも、西瓜にはカンカン照りの太陽が似合う。
縁側で線香花火をしながら齧り付く西瓜。
海辺で真っ黒に日焼けした子供たちがはしゃぐ西瓜割り・・・日本の夏の風物詩。
花落ち(尻)の周辺が黄色く熟れて、皮肌に光沢のあるもので、叩いて澄んだ音がすれば、まずはOK。
西瓜の皮の内側・白いところを漬物にするのも美味しいが、品質改良で皮は年々薄くなっている。
中国では、西瓜の種を乾して塩煎りしたものが売れている。
街中で、この種が入った袋片手に、口に頬張っては皮だけ「ペッ、ペッ」と吐き出している人を見る。
西瓜の種の塩煎り、ビールのツマミには良く合うが・・・。
北海道のK子さんから送られてきたメロンがもう1個ある。
今日は来客があったので、贅沢に1個を使う。
メロンの果肉を刳り抜いて、くり抜き器で丸く型抜いたスイカやメロンを盛り込む。
メロンもスイカも、キ~ンと冷してからくり抜こう。
テーブルに運ぶ頃に、ちょうど食べごろの冷たさになる。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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