葡萄
お詫び
今夜、この記事がアップされることは、私はまだ帰っていないということだ。
帰りの飛行機は、予約して出ていない。
予定が立たないからだが、記事の予約は今日まで。
ここまでに、コメントをくださった方、お返事が出来なくてすみません。
いただいたコメントは、携帯から拝見してるはず、きっと。
でも、携帯からのお返事の入れ方が分からない・・・(>_<)
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日本の葡萄が素晴らしいと、宝石に喩えて詠んだ東洋城の俳句がある。
金銀瑠璃硨磲瑪瑙琥珀葡萄哉
『きんぎんるりしゃこめのうこはくぶどうかな』・・・アレッ俳句って、五・七・五じゃなかったっけ?。
仮名を一文字も使っていない漢詩調の句として知られている。
意は『翠玉色の葡萄の粒が、陽光に映えて煌く様は、自然が造形した七宝の美のごとし』とでも。
因みに、七宝とは、金・銀・瑠璃・硨磲(シャコ貝)・瑪瑙・琥珀・珊瑚のこと。
東洋城は、スラッと六宝目の琥珀まで詠んで、七つ目の珊瑚を葡萄に変えたと思われる。
葡萄は、ハウスの普及で、季節を問わず、地域を問わず栽培されているが、これからが一番の旬だろう。
主産地は、山梨・長野・山形・岡山・大阪・福岡・・・そして北海道。とくに山梨(甲州葡萄)は出荷量からもトップ。
その甲州葡萄は、在来種が基になっていて、源頼朝が文治二年(1186)に、山梨県八代郡祝村に入会山中、路傍に蔓性植物の実を見つけ、自園に持ち帰り移し植えたのが始めとか。
『古事記』にも、エビカズラとの記述があるが、これらは野葡萄の一種で、山に生える山葡萄のことだろう。
日本にも自生の葡萄はあったのだ。
これと、中国から伝来した葡萄を掛け合わせ、改良して、江戸時代には甲州葡萄の土台が出来た。
その後、デラウエァ、マスカット、キャンベル、ベーリーA、巨峰と、次々にアメリカ系やヨーロッパ系の品種が取り入れられ、改良が加えられ、数多くの新品種が産まれた。
人気のある葡萄だが、ミカンやリンゴの生産量に比べてはかなり少ない。
ヨーロッパなどのように果物のトップにならないのは、酒の原料としての使用が少ないからだと思われる。
葡萄には、果糖やブドウ糖が多く、疲労回復に効果抜群。
干すと鉄分が多くなって、貧血予防になる。
葡萄を書いた文学は数多いが、有島武郎の児童文学『一房の葡萄』は、切ないまでの少年の哀愁を書いた美しい作品。
主人公の少年は級友の舶来(外国製)絵の具を盗む。
恥ずかしさと後悔で泣く少年の膝の上に、担任女教師は、黙ってもぎたての葡萄を一房置く。
「真っ白な掌に、紫色の葡萄の粒が重なって乗っていた、その美しさ」を少年はいつまでも忘れず、はっきり覚えている。
「秋になると、いつでも葡萄の房は紫色に色付いて、美しく粉をふきますけれども、それを受けた大理石のような白い美しい手は、どこにも見つかりません」
紫色の甲州葡萄の色を“モーヴ色”と説明している農学書がある。
モーヴ色=貴婦人の机上にある紫水晶の色・・・だそうだ。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。




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