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2007年8月16日 (木)

聖書にも登場の無花果(いちじく)

723_1 「無花果(いちじく)」は、花が無い・・・外から見えないだけで、ちゃんと花はある。

一昔前は、何処の家の庭先でも見られた無花果(いちじく)の樹。

日に映える実と「映日果」と書いている書も見たことがあるが、一般的には無花果の方が通用している。

いまでは、若い世代にほど珍しい果物だと思われ、高級珍菓として人気を得ている。

トロリとした甘さと、独特の青くささが特徴。バナナのように簡単に指で皮が剥ける手軽さもうけている。

桑科の無花果は、アラビア原産。

日本には寛永年間・長崎に渡来し、当時は『一熟(いちじゅく)』と呼ばれた。

昔、庭先に植えられていたのは、熟すと果実の先が割れる“蓬莱柿”と言う品種が殆どだったが、近年の店頭で見るものは“桝井ドーフィン”と言う品種。

ハウス物は6月頃から、露地物は8月頃から出回る。

果実や葉の茎部から出る乳白色の液体は、イボ取りに効果があると民間薬として使われる。

葉は風呂に入れると、血行が良くなり、とくに痔疾の改善になるそうだ。

旧約聖書の『創世記』の中で、禁断の木の実を食べたアダムとイヴが「彼らはその裸なるを知り、イチジクの葉を綴れて裳を作れリ」とある。Photo_383

(去年マウスで書いた絵だが、再掲載をご容赦)

また、無花果は、大昔は花が咲いていたのだが、ある時に神が木陰に身を癒し、その実を一個所望した。

心身が疲れきっていた神の頼みを、無花果は邪険に断り、それに立腹した神が、花が咲かないように変えたと言う伝えもある。

つまりは、無花果は人類の歴史以前から存在した植物なのだ。

ただ、古来より無花果は花が咲かないのに実を結ぶと思われ、花の無い果実で通ってきたが、実際には外から見えないだけで、実の内側にある粒々が花。

無花果には、肉を柔らかくする働きの蛋白質分解酵素が含まれる。

肉料理に無花果がよく使われるのは、この効果を利用してのこと。

熟した無花果は、生が美味しいが、甘く煮たコンポートなら日持ちがする(写真・左は無花果を白ワインと砂糖で煮詰めたもの)。Photo_452 Photo_453

かつて京都の料亭で、“無花果の田楽”なるものが供された。西京味噌が焼けた香ばしさと、無花果の甘味が相まって、濃厚な味だったと記憶している(写真・右)。

デジカメを旅行中に故障させ、昼にはカメラ屋に持ち込んだがメーカー行きになった。

4月に買ったばかりなのに・・・で、古いデジカメを引っ張り出す間も無く、今日は保存写真からの記事でお許しを。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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