青森はネブタだ
8月の2~7日、青森は東北最大の祭り《ネブタ》で賑わう。
この5日間の観光客だけで380万人を超えるというからビックリ。
去年は、所要で6月末に青森に行ったが、準備中の、まだ色付けされていないネブタを見ることが出来た。
このネブタは、元々は七夕祭りだったという。
だるさを覚える、暑い日の眠気を、川や海に“眠(ねぶり)流し”として流し、精を出して働こう・・・そんな風習。
起源には諸説あるが、津軽藩祖・為信が文禄年間に作らせた大灯篭から、との説。
平安時代に、坂上田村麻呂が蝦夷征伐で使った、兵を隠し敵をおびき寄せた大人形から、との説など。
とくに後者の説には、ネブタの違いにも触れている。
大きな扇型武者絵灯篭を、勇ましい掛声で引き歩く『弘前ネプタ』は出陣。
超大型組み人形灯篭を引き回し、周囲を踊り跳ねて練り歩く『青森ネブタ』は凱旋を意味するといわれる。
それだけに、付き物の太鼓や笛の囃しも、弘前は豪壮に格調高く、青森は賑やかで華やかだ。
青森のネブタ囃しは浮き立つリズム感が、サンバにも似て、海外のカーニバルでも大人気。
この時期の青森は、美味しい物たくさんだ。
まずは、陸奥湾の帆立と平目、大間のマグロなど刺し身盛り合わせ、そして烏賊のテッポウ焼き。
他にも、鯨のベーコンや海胆・・・今年は母の容態が思わしくなく、 ネブタ見物には行けなかったが、垂涎の味ばかりが思い出される。
台風5号が、日本海を回って、東北・北海道に再上陸しそうだ。
豪雨が予想される祭り中日。
どうぞ、無事に終了して欲しいといのるばかり。
北国の短い夏を爆発させるようなエネルギッシュな祭り・・・それが終わると秋風が吹く。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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