“南瓜”でコロッケ
この暑さ、寝苦しい・・・けれど、今日は立秋、秋なのだ。
ところで、通年市場にある南瓜。
カンボジアから渡ってきたから“カンボジャ→カボチャ”と訛化した名という。
ポルトガル語では「ボウブラ」と言うらしい。
南から来て漢字では「南瓜」と当て字されている。
同様の当て字では西から来た西瓜=スイカ。
胡の国から来て胡瓜=キュウリ・・・など、当て字で渡来の流れを知るのも面白い。
『オナゴの好きな、芋・蛸・なんきん~』の諺がある。
同じことを『芝居・蒟蒻・芋・南瓜』と書いてある場合も・・・どちらにしろ芝居以外は食べ物。
娯楽の少ない江戸時代、男たちは吉原に享楽を求めたが、女たちの娯楽は芝居だった。
大奥でも町家でも、女性たちには芝居見物が最高の娯楽。
その芝居と並び称された蒟蒻、芋(薩摩芋)、南瓜・・・いずれも外国からきた珍しいもの。
昔から、女性は舶来品に弱いのか?。
しかも、いずれもお通じに効く。女性が好む理由はその辺にもありか。
カボチャは、南瓜とも南京とも書くが、別名“唐茄子”ともいう。
大小の瘤(こぶ)が密生した縮緬南瓜(チリメンカボチャ)、縦溝が深い菊座南瓜(キクザカボチャ)などが日本代表の品種。
対する西洋カボチャ代表は、明治初年にアメリカ経由で渡って来た鉞南瓜(マサカリカボチャ)・・・皮が硬くて、マサカリでなければ割れないくらいと、この名が付いた。
しかし、皮は固いが日本南瓜よりホクホクとして甘い、別名“栗カボチャ”という。
因みに、胡瓜のように細長い“ズッキーニ”も、南瓜の一種なのだ。
カボチャは、煮物だけでなく、炊き込み飯、汁の実、天婦羅。
裏漉しして、スープやプディングにも使う。
種を塩煎りしたものは、洋酒のツマミに最適だ。
- カボチャ(300g)は皮と剥き、種とワタを取って、乱切りにしてペーパータオルを敷いた皿にドーナッツ状に並べ、ラップをして電子レンジ(500W)で5分加熱。
- 挽肉(合挽きでも、牛だけでも・80g)と玉葱(1/4)の微塵切りをよく炒め、塩・胡椒で調味。
- 1をマッシュし、2を混ぜ、6個くらいに分けて、俵型に丸める。
- 小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣を付けて揚げる。
- 皿に盛り、グリーンリーフレタスの千切りと、角切りトマトを添える。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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