« 野菜の日に「ラタトゥイユ」 | トップページ | 稲城の大梨 »

2007年9月 1日 (土)

揚げたて鯊の天婦羅

Photo_386

鯊・沙魚・ハゼ・・・

『鯊(はぜ)は馬鹿でも良く釣れる』

こんな俗諺があるが、竿や仕掛けが簡単でも、潮のあげ際を利用すれば、本当にハゼは良く釣れる。

もう一つ俗諺に『秋彼岸の中日に釣ったハゼを食べると、中風にかからない』というのが有る。

この俗諺を信じないまでも、8月末から9月に入るとハゼ釣りが盛んになり、ハゼの天婦羅を食べる人が増えるそうだ。

なにしろ、これからがハゼの最も美味しい時季。

正月頃が美味しいと言う人も多いが、釣り人にとっては夏に釣りたてを天婦羅にするのが堪らないのだ。

ハゼの寿命は1年くらいのもので、この頃になると当歳の稚魚でも10センチ以上(成魚で20センチほど)になり、天婦羅にはちょうどいい。

時たま、3年も生き永らえるツワモノもいて、これは“フルセ”と呼ばれ、釣れたら直ぐに細造りの刺身にする。これは絶品なのだが、こんなフルセには滅多にお目にかかれない。

さて、ハゼが馬鹿でも釣れると謂われる由縁は、この魚・・・とにかく食いしん坊。

餌の付いていない釣り針にでも引っかかることがあるのだ。

だから、人間でも、引っかかり易いと「あいつはダボハゼだ」と軽視される。

日本には、海水・淡水込みで約100種以上のハゼがいて、食用にするのは主に真ハゼ(本ハゼ)。世界を見れば、なんと600種以上の種類が・・・しかも、南海には1メートルを超えるのもいると言うから驚く。

ムツゴロウやドロメ、アゴハゼなどもハゼの仲間。北海道から九州に及ぶほぼ全域に分布していて、内湾の河口近くが棲息場所。

運動能力が低い上に、餌にすぐ食いつく。

だから釣りの外道としてはあまりに馴染み深い魚だろうが、ハゼを狙っての釣りも初心者でも楽しめるから人気だ。

釣れたハゼは新鮮なうちに天婦羅にするのが一般的。

東京湾でも、船上で釣れたてのハゼを天婦羅で楽しませる釣り船が賑わう。

私は、かつて群馬県・万場町の神無川を渡す数百匹の鯉幟取材で、時間待ちに川魚釣りをして、各社のレポーターを差し置いて、ただ一人、ヤマメ(小さい)を2尾釣って、現地青年たちに激賛(お世辞)されて以来、隠れ“釣りファン”なのだ。

料理人さんたちの釣り好きが集まって“太公望自慢会”を催すのに、何度か誘っていただいたが、当然、喜んで参加、私の腕でも食べきれないほど釣れ、家に持ち帰った。

多く釣れたら、串打ちして焼き、藁ツトに刺して保存すれば、正月の昆布巻きの芯にして美味しい。焼き干しとして出汁をとっても・・・。

腸ワタを出して白焼きし、煮浸しや甘露煮もいい。

小さいハゼなら、弱火で煎ってから、すり鉢で摺って粉状にし、焼き塩と合わせるとカルシウムたっぷりの振りかけが出来る。ご飯にもお浸しにも振りかけて・・・。

珍しく今日は、“太公望自慢会”の一人から、釣ってきたばかりのハゼを頂いた。

ハゼ釣りはいいが、釣った後のハゼを捌くのが一仕事。Photo Photo_2

鱗を取って頭を落とし、内蔵を出したらきれいに水洗い。

水気を拭いて、背鰭の尾方向から包丁を入れる(背開き)。

次は頭方向から包丁を入れて、中骨を取り除き、腹骨を梳き取る。

書いてる分には簡単そうだが、魚体が小さいだけに邪魔くさいもの。

実は、その一仕事を済ませた、捌き済みのものを頂いたのだ。

今夜は天婦羅・・・やはり天婦羅が一番かな。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

Banner2_30 人気blogランキングの応援をして頂けると嬉しいです。

« 野菜の日に「ラタトゥイユ」 | トップページ | 稲城の大梨 »