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2007年10月23日 (火)

牡蠣のオーブン焼き

いまから、どんどん美味しい時季になる牡蠣。

“牡蠣”は、あの『グリコ・キャラメル』の名コピー「一粒で300メートル」の原点なのだ。

牡蠣の主栄養素は、グリコーゲンやコハク酸、アミノ酸の一種・グリシン。

グリコの創業者が牡蠣から抽出したグリコーゲンをキャラメルに加えて、『グリコ』と命名、疲労回復・体力増強を、あの名コピーとランニングする男性キャラとで、広くアピール。

海のミルクとも言われる完全食品“牡蠣”は、そのグリコーゲンをたっぷり含む。

ほかには、ビタミンA・B・Cも豊富で、牡蠣を100g食すと、一日に必要な蛋白質の2/3、カルシウムの1/3、リンは全量、鉄分やヨードは4倍も摂取出来る。

さらには、中高年には欠かせないタウリン、生活習慣病予防や視力向上を助ける。

こんなに優秀な食品だから、各国で古くから愛されている。

ヨーロッパでは、牡蠣を求めて戦が起きたとまで言われているのだ。Dsc03354

シーザーも、ナポレオンも、大の牡蠣好きだったと言われているから、彼らの侵攻が、後世で「牡蠣を求めて故」との一説を生んだのも頷ける。

シーザーやナポレオンが、牡蠣好きなら、彼らの愛人・クレオパトラやジョセフィーヌも、牡蠣を食したに違いない。

美しく若さを保った美女は、牡蠣を食べなくっちゃ!!!

日本でも、牡蠣は縄文時代から食され、貝塚から牡蠣殻が沢山出土している。

奈良時代に、天女のような美人と言われた、允恭(いんぎょう)天皇の后の妹・衣通姫(そとおりひめ)は、伊予の国(愛媛県)に流された恋人を想って、

夏草の あいねの浜の 蠣貝に 足踏ますな あかして通れ

と、『古事記』に詠っている。

自分は行ったこともない伊予の国が、牡蠣の生息地で、岩場に牡蠣殻が張り付いていることを、宮廷に居ながらにして精通しているほど、すでに牡蠣は献上され、貴族に好まれ食べられていた。

平安時代には、貴族は牡蠣の産地にまでこだわり、伊勢の国(三重県)から王朝に献上させたと文献『延喜式』(927年)に記載がある。

牡蠣には、レモン汁の酸味が良く合う。

柑橘類のビタミンCやクエン酸は、牡蠣の味を引き立てるだけでなく、栄養の利用効率を高める。素晴らしく理想的な組み合わせだ。

牡蠣のフライやパン粉焼き、酢の物、ベーコン巻き焼き、土手鍋・・・どう食べても美味しい。

牡蠣のオーブン焼き(2人分)965

  1. 牡蠣の剥き身(130g)は、塩と片栗粉を振って揉み、サッと水洗いして汚れを流す。
  2. ニンニク(1片)は包丁の腹で叩いて潰し、粗めの微塵切りにする。
  3. ボウルに1と2を入れ、塩と黒粒胡椒・紹興酒・酒(各少々)を加えて、サッと返して下味をつける。
  4. 3を天板に並べ、200℃に熱したオーブンで約10分焼く。
  5. 紫玉葱(1/4個)は水に晒して、しっかり水気を切り、あれば牡蠣の殻に盛って、4を乗せ、香菜を添える。

たまたま殻付き牡蠣を生食したら、その殻は取っておこう。

こんな時に使え、豪華に見える。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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