銀杏と茸たちで秋の炊き込み飯
銀杏を買った。
銀杏はイチョウの実ではあるが、イチョウの木を、銀杏と書くのは間違いなのだ。
イチョウは公孫樹で、その木に付く実が銀杏。
公孫樹の葉が黄金色に染まると、地面には落ち葉とともに、たわわに実っていた銀杏が落ち始める。
公孫樹の木は、雌雄異株で、銀杏が生るのは当然ながら雌株だ。
いわば胚乳にあたる銀杏は、白く固い殻に包まれ、それを果肉が覆っているのだが、この果肉は熟すと独特の異臭を放つ。
熟して異臭を放っている果肉に直接素手で触れると、かぶれるので要注意だ。
集めた実は、数日間土に埋めておくか、容器に被るほどの水を入れて浸けて置くと、自然に果肉が取れる。
洗って乾燥させ、殻を割って種を取り出す。
去年は街路樹の公孫樹から実が落ちるのを待って、たくさん拾ったが、庭の無い我が家では、ベランダが臭う。
挙句、ちょっと皮膚被れしたので、今年は買ってきて済ますことに・・・。
殻を取った銀杏は、炒ったり、塩茹でして使うが、新しい銀杏の鮮やかな翡翠色が美しい。
ほのかな苦味があり、もっちりした大人好みの味。
土瓶蒸しや茶碗蒸しに散らすと、秋らしい風情を演出する名脇役になる
新米とキノコたち、秋の味覚を集めて炊き込みご飯を。
- 舞茸(50g)とシメジ(30g)は食べやすく解し、エノキ茸(30g)は長さを半分に切る。
- 洗った新米(1カップ)に、水(1カップ)、醤油(大1/2)、塩少々を入れて混ぜ、1を乗せて普通に炊く。
- 銀杏(5~6粒)を茹でて半分に切り、海苔(1枚)はパリッと焼いて揉む。
- 2が炊き上がったら銀杏を混ぜて器に盛り、海苔を散らす。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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