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2007年10月14日 (日)

松茸と昆布の佃煮

毎年のことながら、店頭に松茸が並び始めると、その前でしばらく悩む。

みっともないかなぁ・・・と思いながら、しばし足が止まっている。

来客があって、お昼をご馳走したい時などは、見得も手伝ってくるから・・・やはり買いたい。

買うなら国産を買いたい。

が、なにしろ高価、カナダ産で我慢しようか・・・やはり年に一度の贅沢、国産にしよう。

値段も張り、形も立派な松茸は“茸の王様”だろう。Dsc03099

国産は10月には最盛期を迎える。

独特の芳香と歯触りが好まれ、珍重されるが。

この芳香は長持ちはしない。

買ったら早く食べないと、どんどん香りが抜けて、何の素っ気もない茸になる。

しかし、高いだけに一気に食べるのは度胸がいるから、例えば全部焼いて裂いてキッチリ密閉して冷凍する・・・しばらくは解凍してサッと焙りなおして楽しめる。

なにしろ、これだけ多種多様な茸が人工栽培されるようになった昨今でも、松茸の人工栽培はまだ実現していない。

生きた赤松の根に宿って菌根を作り、その周辺の条件が整った『代(しろ)』と呼ばれる場所に生える。

人工栽培が出来ないだけに、どうしても高価になるが、近年は韓国、カナダ、北アメリカなどから輸入品が入り、いくらか安価で買いやすくなっている。

ただ、香りが“命”の松茸は、遠方から運ぶうちに芳香が飛んで、折角の命の香りが乏しくなる。だから、輸入松茸に国産と同じ香りを期待するのは無理なのだ。

国産の主な産地は、広島県、京都府、長野県など、東北地方でも育つ。

なかでも京都・丹波で採れる松茸は、軸も太く香りも数段にいい。

ローム層からなる関東に産地が少ないのは、赤松林が育つ土壌が無いからだ。

ありがたいほどの国産松茸なのだが、収穫量は年々減少気味だそうだ。

杉板に挟んで、野趣たっぷりに焼いたものは絶品だが、こんな贅沢な食べ方は一般人には殆どチャンスが無い。

塩を散らして、焙烙(ほうろく)で蒸し焼きすると『香り松茸、味・・・』の通り、松茸の馥郁たる香りをそのままに味わえる。

土瓶蒸し、椀物、天婦羅、すき焼きなど、いろいろな料理が楽しめるが、どれも家庭料理とは言えないし、そんな贅沢は・・・ムリ。

“松茸ご飯”なら高価な国産でも、一本あれば数人が幸せになる。

と言うわけで、松茸ご飯とお吸い物、その他小鉢などのおもてなし昼食にしたが、来客に挨拶したりお茶出したり・・・のうちにカメラのことはすっかり頭から消えていた。

食事の途中に気が付いたが、後の祭り(T_T)。

もっとも、私の知人ではない客の前で、ブログ用に写真を撮る度胸があったかは??だが。

今日の客は、夫が青森在勤中に現地採用した人たちで、だから私の母の訃報に集まってくれたのだ<(_ _)>。

すっかり写真を撮ることを忘れ(ボケッ、アホッ、マヌケ・・・って自己嫌悪しても始まらない)、そこで思い出したのは、先日他の友人からお土産に頂いた佃煮。

松茸と昆布の佃煮は、私の好物でもある。782

目下、松茸の人工栽培は成功に近い域にあると言われ、あと5年ほどすれば市場に出る可能性があるそうだ。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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