ノドグロの干物
ノドグロはアカムツのことで、喉が真っ黒なので北陸・山陰地方で呼ばれる名だ。
とにかく、日本海側の赤い魚の中では、キンキに次いで旨い魚と言われる。
そのノドグロの干物(10枚/¥2980)を、またまたマグロ君の《吉川水産》で買った(国産鰻・10枚/¥6980も同時購入)。
ノドグロはムツの仲間だが、ムツの仲間には本ムツとクロムツ、アカムツがあり、アカムツの体色は赤色。
また、ムツ(本ムツ)とクロムツは非常に似ていて、市場でもとくに区別しないで流通している。
見分け方は、体色がやや茶色がかっているのがムツ(本ムツ)で、紫がかった黒色をしているのがクロムツと思えばいい。
アカムツ(ノドクロ)は北海道以南の日本近海、朝鮮半島南部から台湾北部の東シナ海に主に棲息する。
体長40~50cmにもなり、目が大きくて犬歯がある。
水深100m以上の深い岩礁域に住み、小魚やエビ・カニ類、イカ類などを食べる。
非常に大食の魚で、喰い溜めができるように大きな胃袋を持っている。
これは、餌の少ない深海で暮らす魚の特徴だ。
深海に住むので、釣り上げると、水圧の関係で目が飛び出すが、買う時はその目が潰れていないものを選びたい。
型のいいアカムツは白身の魚でも、脂乗りが抜群で、煮汁に良質の脂が細かく浮く。
煮付けが美味しいが、中でも卵(ムツコ)の入ったものを煮たのが一番人気。
また、体長20cm程度の小振りなものは、脂が薄いので干物が美味しい。
いかにも、鰓から喉、腹まで真っ黒(喉黒どころか、腹黒でもある)だが、甘味のある脂が焼けた香りと品のいい白身が美味しい。
ノドグロの干物も、鰻も10枚ずつも買っちゃって~(10枚だと割安だったから・・・)。
頑張って食べないと・・・夫婦ふたりだもの ^_^;
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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