小松菜と竹輪の煮浸し
寒くなってくると、小松菜の美味しさが増す。
いまでは通年栽培され、店頭に並ぶので、旬が分からなくなりつつあるが、本来は冬菜の代表と言える野菜だ。
昔から、東京の正月雑煮には欠かせない青野菜だった。
アブラナ科で、蕪から改良されたものと言われる。その名で見当が付くように、江戸時代に東京・小松川あたりで栽培されたのが、その名の由来になっている。主産地は、東京、埼玉、千葉、群馬などだが、全国各地で食べられている。
冬の小松菜は、とくにカロチンを多く含む。ほかにもビタミン類や鉄分、カルシウム分に富み、ビタミン・ミネラルの供給源として活用したい、栄養的に優れた野菜。
風邪の予防にも効果がある。
緑色が濃く、葉が厚めで葉先がピンと張った瑞々しいものがいい。
お浸し、芥子和え、汁の実などに使うが、油揚げと煮浸しにすると懐かしい味の惣菜に。
一昨日の竹輪も使い切らねばならない・・・でこんな一品。
- 小松菜(1/2束)は、根を切り落として、熱湯で硬めに茹で、水に取って冷まして水気を絞り、3cm長さに切る。
- 竹輪(1本)は、4~5mmの厚さに輪切りする。
- 鍋に出汁(150cc)を入れ、酒・味醂・醤油(各大1)を加えて煮立ったら、2を入れてひと煮する。
- 3に、1を加えて2分ほど煮たら、汁ごと器に盛り、七味を振る。
※青菜は、小松菜でなくても、ホウレン草や青梗菜、キャベツなどで応用しても美味しい。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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