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2008年1月15日 (火)

津軽の小正月料理“けの汁”

かつて青森在勤中、寒い日に心身ともに温まれる「けの汁」という料理を教わった。

2_17津軽地方の“小正月(1/15日)”の料理だという。

「けの汁」と言うのは“粥の汁”が訛ったものらしい。

見た目は地味だが、食べて深い味わいがあり、栄養バランスが抜群の料理だ。

“粥の汁”というくらいだから、粥状のものか・・・食べた感じはそうでもないが、一見は野菜粥に見えなくも無い。

この「けの汁」は、作る時には、ひたすら刻む手間が掛かるが、毎日火を通して、数日は日持ちがする.

だから、昔の嫁さんは暇を見つけては野菜を刻んで「けの汁」を作り、あとに時間を作ったのだ。

つまり、正月は来客や親戚の集まりで、本家の嫁ともなれば座る間も無く立ち働いたことだろう。

そして、やっと正月が一段落して、実家に里帰りしたくても、義父母や夫、小姑たちの食事が・・・。

1436そんな時のために「けの汁」を作り置けば、数日は手抜きが出来、留守も出来たらしい。

津軽の「けの汁」は、小正月(女正月)の料理と言われているが、嫁たちの苦肉のアイデァ料理だったかも知れない。

正月の忙しさ、慌しさも一段落して、実家に息抜きに行く・・・「けの汁」を用意してるから、留守中の食事はそれで間に合わせて・・・と、嫁が精一杯の気持ち。

そんな「けの汁」が、いまはお土産用の缶詰で売られていると、先日の「いちご煮」と一緒に送られて来た。

本来の「けの汁」は、豆腐や油揚げ、蒟蒻、根菜などに、保存した山菜、乾燥した昆布や豆類を入れて煮込んだものだが、缶詰には帆立も入っていた。1452

缶詰なら、簡単で手間無しだが、一応は昨年作った時のレシピと写真も載せよう。

津軽郷土料理「けの汁」

簡単に言えば、具沢山の味噌汁と思えばいい。

  1. 大きめの鍋に、油少々で豆腐を崩しながら炒めて(炒り豆腐)、水を注ぎ入れ、煮え難い材料から順次刻んで入れていく。
  2. 大根(大1本)、人参(大1本)、牛蒡(細ければ2本・太ければ1本でも)を、細かく5ミリ角くらいに刻んで入れる。
  3. 蒟蒻(1枚)、油揚げ(2枚)も同じように細かい角切りに。
  4. 野菜が柔らかくなったら、蕗の水煮(7~8本)、ゼンマイの水煮(大袋1)も5~7ミリ長さに切って入れる。
  5. 弱火にかけながら、合わせ味噌400g(保存のため多め)を溶き、高野豆腐(3枚)と焼いた昆布(5×20センチくらい)を、揉み砕いて入れる。

※好みでは、豆(大豆や金時豆)を入れてもいい。地域によっては呉(大豆を擂ったもの)を入れて煮込む家庭もある。

基本的には、此処までが下拵え。

  • 食べる時は、同量程度の出汁(水でも)で薄め、好みの薬味(七味や柚子、擂り胡麻など)で食べる。
  • 保存は一回分くらいをチャック式密封袋に入れ、空気を抜いて冷凍室に。

昔は冷凍設備が無かったので、味噌を多くして保存性を高めたのだろうが、現代なら直ぐに冷凍し、レンジで戻して食べられる。

また、食べ切る分だけ作るのなら、味噌の量は薄めることを考えず、最初から普通の味噌汁程度に減らして。

実際、薄味に煮た方が、素材の味が活きて美味しいようだ。

Photo_232野菜がたっぷりで、栄養的にもいい上に、細かく“粥”状になっているから、高齢者にも幼児にも食べ易い。

小分けに保存した「けの汁」は、餅を入れても変化が出る。

卵でとじた雑炊にすればもっと栄養が完璧になる。

見た目の美しさは無いけれど、優しさと暖かさを感じさせる「けの汁」。

“粥の汁”の訛りと言うが、“健(康)の汁”と言ってもいい一品。

「けの汁」は手間をかけても、充分に元が取れる(暇も戻る)。

☆☆☆女神の料理レシピ》に“鰤料理・鰤の青葱ソースで登場中 !! 

各地の女神&男神よりにも“美味しいお餅の食べ方・アイディア5”が出ています☆☆☆

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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コメント

先日はありがとうございました~

楽しかったです~

写真綺麗に撮れてますね~

マグロ君の写した奴は・・・ボケ気味・・・

めんぼくない~

ぽちっと!

投稿: マグロ君 | 2008年1月15日 (火) 17時01分

けの汁。。。。。
地方の伝統料理には各それぞれの工夫やアイデアがつまってるんですね!!

なおさんに教えると1週間に一回は「けの汁」???
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル(笑)

投稿: koji | 2008年1月15日 (火) 19時48分

私は石川県金沢市にしか住んだことがないです。
全国の郷土料理をブログで勉強中?です。(笑)

投稿: サブロー 人生バックドロップ!! | 2008年1月15日 (火) 20時33分

れおぽんそんなに濃いキャラなの?

ば~ばさまはリアルにお会いしているのに・・・

おかしいなぁ~

「各地の女神&男神より」をクリックしたけど
飛びません。ぅえ~ん

投稿: れおぽん | 2008年1月15日 (火) 21時33分

マグロ君様
写真ありがとう <(_ _)>

楽しかったし、けっこう飲んだ~ (^^ゞ

またねぇ (*^^)v

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 08時08分

koji様
根菜がいろいろあるんだし・・・作っておくと、カレーのように煮返して美味しくなるのよ。

けの汁とカレーを作っておけば、数日遊べる~。
なおさん、↑ここ注目 (^_-)-☆

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 08時10分

サブロー 人生バックドロップ!!様
鮫の飯寿司、けの汁・・・津軽の料理が続きました。

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 08時12分

れおぽん様
ま、みんな同じ様なもの?

それぞれにキャラがあるほうが楽しいじゃないの。

「女神&男神より」は、《女神の料理レシピ》のトップページに入口があります。

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 08時15分

>けの汁とカレーを作っておけば、数日遊べる~。
kojiさん(なおさん)へのこのコメントに即座に反応してしまった私。
よし!今日はけの汁とカレーだ!
津軽三味線を趣味としている私には「津軽」はやっぱり特別。一度しか訪れたことはないし、詳しいことは知らないけど、郷土料理から勉強するのもいいなっ!!っと思ったのでした。

投稿: Lara | 2008年1月16日 (水) 10時57分

Lara様
小分けにして冷凍しておけば、雑炊にもOK。

昨日は、具で一杯飲んで、汁は卵とじ雑炊にしたのよ。

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 11時00分

わぁーすごい具沢山。3番までは普通に入れますが、4ばんから先が津軽流のようですね。

高野豆腐、昆布を取り入れようかなー。
これで貯金して、暇を創り出しましょう!

投稿: なぎさ | 2008年1月16日 (水) 12時05分

なぎさ様
山菜の替わりに、干し椎茸や昆布、高野豆腐・・・豆類もいいんですよ。

2~3日は楽できます。
暇は出来ると思うけれど、貯金は?? 私は (・・?

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 13時33分

今、静岡から帰りました~

今回は市場を見てきましたよ~

ぽちっと!

投稿: マグロ君 | 2008年1月16日 (水) 15時07分

マグロ君様
お疲れ様~!!

また、美味しい物、めっけてきましたか?

投稿: ば~ば | 2008年1月16日 (水) 15時35分

「けの汁」は知らなかったですー
はじめてききました。
美味しそうですね。
かゆ>けゆ>け
って訛ったんですね。

wでぽちん!

投稿: ash | 2008年1月17日 (木) 14時55分

ash様
訛化の解説ありがとう、そうなんだよね。

言葉の訛化って面白いよね・・・遠く離れた地域に同意語があり、訛化でまるで違った言葉になってたりします。

投稿: ば~ば | 2008年1月17日 (木) 20時27分

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