“イチゴ煮”の炊き込み飯
青森から、年末に“いちご煮”などの缶詰がたくさん送られてきた。
基本味の“いちご煮”は、親しい方々にもお分けしたが、“いちご煮”ってご存知だろうか。
苺の煮物・・・なんて想像したら、ジャムみたいで自慢のお手製でもない限り、紹介する意味が無い。
これは、海胆と鮑で仕立てた潮汁で、古くから、大事な客のもてなしに出した豪華な磯料理の一つだ。
最近は、海胆と帆立貝柱を一緒に煮たものや、海胆と螺貝を一緒に煮たものもある。
器に装うと、汁が薄っすらと朝靄のように見え、海胆がまるで靄に霞んだ野苺のように見える・・・それで、イチゴ煮の名が付いたそうだ。
何しろ、海胆と鮑の出汁だから、風味は爽やかにして濃厚。
八戸では、料理屋はもちろんのこと、回転寿司店にも置いてある・・・といっても、回っているわけではなく、別注文。値段は、料理屋なら最低1200円~だろうが、回転寿司店では6~800円前後。当然中の具は少ないが、それでも観光客には、一番人気らしい。
最近では、缶詰が重宝され、潮汁として食べるだけでなく、炊き込み飯にすると、贅沢な磯の香が広がって幸せな気分。
缶詰なら2人前で1200円くらいとリーズナブル。それでも、豊かな風味の出汁がたっぷりなので、出汁だけで2~3合の米が炊ける。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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