浅蜊のチャウダー
本日の東京多摩地区は
浅蜊は、いつでも食べられるように思われているが、初夏の繁殖期には中毒することもある。
ハマグリ科に属する食用貝で、浅海に棲息し、沢山獲れて、庶民的な値段で・・・美味しい。
だから、太古から身近な貝として食べられてきた。
とくに秋から春の浅蜊は中毒の心配も無く、美味しい。
殻付きのものと剥き身とが売られているが、江戸時代には殻付きと剥き身とでは行商人の売り声が違っていたそうだ。
剥き身の小鍋仕立ては、淡味に調味した出汁と葱、そこに剥き身を入れるーーー決して煮過ぎない、それがコツ。
『浅蜊は“の”の字で引き揚げる』と言われ、“の”と書くくらいのタイミングで、サッと回して引き上げるくらいで美味しい。
油揚げや葱、豆腐と剥き身を味噌味で煮て、丼のご飯にかける“深川丼”は江戸っ子の味だ。
茸と浅蜊をオリーブ油とニンニク、赤唐辛子で炒めたスープにスパゲッティーを合わせた“パスタ・ボンゴレ”は現代っ子の味。
洋風の定番は、なんと言ってもチャウダーとちゃう
今夜のように寒い夜には、温まる料理がいちば~ん!!
- 殻付き浅蜊(150g)は、3%程度の食塩水に1時間ほど浸けて砂を吐かせる。
- ジャガ芋(小1個)は皮を剥き、5mm厚さの輪切りにして、さらにイチョウ切り、玉葱(1/4個)は3mm厚さの薄切りにする。
- 鍋にバター(大1/2)を溶かし、玉葱を炒めて透き通ってきたら、小麦粉(大1)を振り入れ、ダマにならないようにさらに炒める。
- 全体が滑らかになったら、水(300cc)、固形のチキンスープ(1/2個)、ジャガ芋を入れ、牛乳(100cc)を加えて煮る。
- ジャガ芋が柔らかくなったら、浅蜊を入れ、浅蜊の口が開いたら、塩・胡椒(各少々)で調味。
- 器に盛ったら、小口切りの分葱か万能葱を適宜散らす。
浅蜊は、吸い物、浅蜊飯、ヌタ、芥子味噌で食べるのも美味しい。
いずれにしても、新鮮な貝を選び、剥き身は特に新鮮なものを使おう。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
最近のコメント