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2008年2月 3日 (日)

鰯で精進落としの蒲焼風

東京は、一面の銀世界・・・こんだけ積もったのは何年ぶりだろう。

この雪では、豆撒きもどうなるんだか~?

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『鰯の頭も信心から』という諺がある。

つまらない物でも、それを信じる人には大事なのだ、ということらしい。

もともと、節分行事は宮中行事で、平安時代頃から行われている、邪鬼を払う悪霊ばらい「追儺」(ついな)から生まれた。

近代になり、「追儺」の行事が廃れて、節分の夕方に豆ガラやヒイラギに鰯の頭を刺して戸口に掛け、豆撒きをする形に変った。

いずれにしろ、季節の変わり目(節分)には、邪気が生じると考えられていたからだ。

鰯の臭いと、豆ガラのガサガサ鳴る音、ヒイラギの棘が、鬼は大嫌いなんだと言われる。

だからそれらを門口に掛けて、悪鬼を追い払ったのだ。

鰯の頭を使うから、いくら下魚と言われていても、身は食べたんだろう・・・ね。

とにかく、昔は鰯は何かと卑しめられてきたのだ。

浄瑠璃の『堀川波鼓』の中に、「・・・もったいなや いまいまし 鰯で精進落ちようとしたと・・・」の言葉がある。

折角の精進明けを、鰯のような下等な魚で祝うなんて・・・長い間耐え忍んできた気持ちが報いられない、がっかりだ・・・という意。

また、魚類を絶つと願掛けしたのに、鰯ごときで誓いを破った・・・努力が無駄になったという喩えにも使われる。

☆因みに“精進落ち”とは、精進の期限が明けて平常生活に戻ること。577 Photo_4

鯛や鮎のように、魚として最高の扱いを受けてきたものもあれば、鰊や鰯のように、不遇な扱いを強いられてきたものもある。

単に見た目の優雅さだけでなく、昔は漁獲も多かったので「少数は尊ばれ、多すぎると賤しめられる」・・・の運命にあったのだ。

もっとも、鰊も鰯も特有の生臭みがある。

その点でも、下魚から抜け出せなかったのだろう。

それが、最近では漁獲量の減少で高級魚になりつつある。

栄養的にも、動脈硬化や心筋梗塞の予防にもつながる、エイコサペンタエン酸が豊富。

必須アミノ酸、カルシウムや鉄分、各種ビタミン・・・。

何より注目されているのが、記憶物質と見られるRNA(リボ核酸)の合成を促進して学習能力を高めるということ。

受験シーズンでもあり、節分は「鰯の頭も信心」すべきだと思うよ!!

鰯の蒲焼風(2人分)1235

  1. 鰯(4尾)は頭と腸ワタを除いて、キレイに流水で洗い、水気をよくふき取って三枚におろし、薄く小麦粉を塗しておく。
  2. フライパンに胡麻油を熱し、1の身のほうから焼き、次に返して皮側もこんがり焼く。
  3. 軸を取ったシシトウ(適宜)に、楊枝で穴を開け、2のフライパンの空いたところで一緒に焼く。
  4. 3は、皿に取り出し、フライパンの汚れを拭いて、醤油と酒(各大1&1/2)、味醂と砂糖(各大2/3)を入れて、フツフツしてきたら、皿に取っておいた3を戻して、ざっとタレを絡める。
  5. このみで、粉山椒を振って食べる。

※ご飯に乗せて、蒲焼丼にしても美味しい。

《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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