生のフノリの卵とじ
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その一つは生のフノリ、漢字では布海苔と書く。
また、布苔、布糊、海羅と書かれることもある。
貝原益軒の『大和本草』の中では「鹿角菜」や「青角菜」と記されている。
紅藻類フノリ科フノリ属の海藻で、中国語では「赤菜」と・・・。
フノリ属にはマフノリ、フクロフノリ、ハナフノリ、イトフノリなどがある。
マフノリはホンフノリと呼ばれ、マフノリ、フクロフノリなどが食用とされる。
岩礁海岸の潮間で、岩に付着器を張り付けて生息。
日本全国の海岸で広く見られる。
2月から4月にかけてが採取期で、寒い時のものほど風味が良い。
採取したフノリの多くは天日乾燥され市場に出回るが、少量は生のまま、または塩蔵品として出回ることもある。
乾燥フノリは数分間水に浸して戻し、刺身のつまや味噌汁の具、蕎麦のつなぎなどに用いられる。
近年はダイエット食品として注目され、また、フノリの粘性の元・多糖質に抗癌作用や、血中コレステロールを下げる作用があるなどという説も出ている。
そんなことから見直されている海藻で、フノリの成分を使った健康食品なども開発されている。
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フノリは、古くには食用よりも糊としての用途のほうが主であった。
フノリをよく煮溶かすと、多糖類がゾル化してドロドロの糊状になる。
これは、漆喰の材料の一つとして用いられ、壁に強度を持たせるのに役立てられていた。
ただ、この糊としての接着力はあまり強くはない。
そこで、接着剤としての糊ではなく、織物の仕上げの糊付けに用いられていた。
「布糊」という名称はこれから発し、布海苔の由来かと思われる。
その他、フノリの粘液は洗髪に用いられたり、化粧品の付着剤としても使われた。
また、和紙に絵の具や雲母などの装飾をつける時にも用いられることがある。
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さて、食用の生のフノリに戻ろう。
熱湯に生のフノリを入れると、たちまちに色が深い赤茶色から、緑色に変わる。
歯ごたえを残すために、煮過ぎないことが肝要。
やっぱり生は香りが違い、磯そのままの風味がある。
大根などとの酢物、酢みそあえは、さっぱりとした味わいで格好のはし休め。
卵とじは、ご飯に掛けると、甘辛い味付けとフノリによる「とろみ」がよく合う。
味噌汁に入れるのは、フノリを食べる最も簡単な方法だが、潮の香りが漂って、かなり上等な汁になる。
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。






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