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白ミル貝の刺し身

本日の東京多摩地区は

ふだんなら嫌だなぁと思う雨の日も、この季節には花粉症の人には嬉しいかも~。

1796一般では、単にミル貝と呼ばれることもあるが、白ミル貝は“ナミガイ”が正しい名称。

青柳と同じ、バカ貝の一種だ。

卵形の二枚貝で、貝の前後端が開いていて、後方の端から巨大な水管を突き出している。

Dsc00729一見グロテスクにも見えるが、食用にするのはこの水管部。

一般に貝類は、貝柱や外套膜を食用にするが、水管を主として食するのはミル貝くらいだろう。

主産地は香川・愛媛・愛知などで、(本)ミル貝よりは割安。

本来のミル貝は海松貝、または水松貝と書くが、海松(ミル)とは浅い海の岩礁に着生する海藻のこと。

ミル貝は、この海松が多い海底の砂に潜って棲息。

水管だけを砂から突き出してプランクトンなどを餌にしているのだが、時たまミル貝の水管にも海松が着生していることがあり、そこから海松貝と呼ばれるという。

実際にはミル貝は海松を食べているわけではないが、上記の様子から海松(ミル)食い=美留久比(ミルクイ)の字が当てられ、ミル貝となったという説もある。

1798ただ、近年はこの本来のミル貝が減少し、高くなってしまったので、ナミガイ(白ミル貝)が注目されているのだ。

この本ミル貝も、白ミル貝も、水管は丈夫な皮に覆われている。

この表皮を剥ぐには、塩でこすって熱湯にサッとくぐらせると剥ぎ易い。

どちらも、シコシコした歯触りが身上で、刺し身、酢の物、寿司種に使う。1801

ソテーや唐揚げ、煮物などのほか、干物にしてもかなり旨味が凝縮されて美味しいが、鮮度のいい水管は生が一番だろう。

また、捨ててしまいがちな肝部も、半分に切って中の黒い部分を削ぎ落とし、バターソテー(→)すると食べられるし、里芋などと煮付けると美味しい。

白ミル貝の刺し身1804

普通に山葵醤油で美味しいのだが、柚子胡椒でもいける。

マリネドレッシングや山葵マヨネーズ、酢味噌もけっこう合う。

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《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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