行者ニンニクの味噌と餃子
先月12日頃、久慈の「ashブログ」のashさんが、お母様の畑で収穫したという“行者ニンニク”でパスタを作っていた。
私はもちろん、夫の好物でもあり、通販で取り寄せようか、はたまた親友J子さんにそれとなく“おねだり電話”でも・・・と考えて~。
テレパシーだ~
J子さんから、届いたのだ“行者ニンニク”が。
それは今月上旬。
お浸しにしたり、卵綴じしたり、餃子にも・・・。
で、保存を兼ねた調味料として「行者にんにく味噌」を作った。
そんなことをしているうちに、17~18日に静岡に行き・・・。
見つけた~
静岡は焼津、ナベショーさん行きつけの「福一流通センター」で。
で、それは私のリクエストで、ナベショーさんのお宅で酢味噌で頂いたのだが・・・。
けっこう最近は関東・東海にも出回るようになったらしい。
数年前まで、“行者ニンニク”は、北海道から北奥羽、山形以北の深山で見かけるくらいだったが、最近では栽培物も普及してた。
だが、出荷できるまでに育てるのには何年もかかるので、かなり高価。
行者ニンニクの名の由来は、深山で修行する山岳信仰の行者たちが、荒行に耐える強壮薬として食べたことからと言われる。
逆説として、これを食べると精がつきすぎて修行にならないので、食べることを禁じられたからと言うのも。
北海道では、アイヌ民族が古来から食用にしていたことから、アイヌネギと呼んできたが、この呼び方はアイヌ差別にあたるとする意見が出て、今では行者ニンニク、またはヒトビロと呼ぶ。
因みに、ヒトビロ、キトピロ、ヒトビル、ヤマビルまたはヤマニンニクなどは、どれも行者ニンニクの別名だ。
ニンニク同様、アリシンを豊富に含み、抗菌作用やビタミンB1活性を持続させる効果がある。
血圧の安定や、視力の衰えを抑制する効果があるとも言われる。
ニンニクの成分に近いためか、食べたときの風味もニンニクに近く、独特の臭いを持つ。
主に水湿地に生育し、地下にラッキョウに似た鱗茎をもち、葉は根生、扁平で下部は狭いさやとなる。
醤油漬けや味噌漬けにして保存したり、サッと茹でてお浸し、酢味噌和え、卵焼きに混ぜるなどして食べる。
生で味噌を付けて齧るのも、野趣味があって美味しく、酒類が進む。
まだ葉の開ききらないものが、味香り共に濃く珍重される。
葉が行者ニンニクと似ているイヌサフランやスズランは毒草なので、誤って食べないように要注意。
保存調味料として、行者ニンニク味噌を作った。
- 水洗いして、シッカリ絞って水気を切った行者ニンニクを刻んで、そのまま味噌に混ぜこむ。
- 2週間もすれば、葉はしんなり柔らかくなり、茎部が味噌の色にそまる。
その頃から使える。
そのままご飯の友にするのもいいが、これを調味料として肉などを炒めると絶品。
ほかの和え物に使うもいいし、味噌汁にしても・・・。
炒め物に使うとニンニク風味、和え物や味噌汁では韮風味。
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- 行者にんにくと青ネギは洗って細かくみじん切り。
- それをボウルに入れ、鶏挽き肉と醤油・コショウ、サラダ油少々を加えてよく練りながら混ぜ合わる。
- 大型の餃子の皮の中央に1の具を少量丸めて置き、周囲から包み込むように丸く形作る。
- フライパンにサラダ油を入れて熱し、餃子を先に包み口を下にして入れて焼き、両面に焦げ目が薄く付く程度に焼き上る。
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早口言葉・・・「ギョウジャ ニンニク ギョウザ」って3回続けて言ってみよう。
言えたからって、賞品はでないけどね。
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《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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