胡瓜と蛸のエスニック炒め
本日の東京多摩地区は。
エイプリルフール(April fool)も、昔ほど騒ぐ人がいなくなった。
世の中、各界で嘘や偽装、偽造がまかり通っているから、年に一度の笑って見逃すようなジョークさえ、迂闊には言えなくなってしまったようだ。
瓜の種類は本当に多く、日本は“瓜”天国。
胡瓜(きゅうり)・越瓜(しろうり)・南瓜(かぼちゃ)・西瓜(すいか)・甜瓜(まくわうり)・苦瓜(にがうり=ゴーヤ)・糸瓜(へちま)・・・ア、冬瓜と言うのもある。
しかも、メロンも瓜の類だから、それを入れると・・・もう、数え切れない。
それらの中で、野菜料理に使う、初夏~夏の瓜で一般的なものは、キュウリだろうか。
いまでは旬を忘れるほど、一年中出回っているが、露地物は初夏から夏の物。
初夏を表す『瓜売りが瓜売りに来る季節』という言葉がある。
キュウリの原産地は東インド、そこから中国西域を経て日本に入った。
このルートで渡来した物には、胡椒(こしょう)・胡桃(くるみ)・胡麻(ごま)などのように、“胡”の字が付いた。
胡瓜も然り。
その青さで、河童の好物と言われ「初生りは、河童にお供えして」と習慣にされたくらいだ。
江戸時代になると、その切り口が『三つ葉葵のご紋』(将軍家の家紋)に似ていると、武士や生粋の江戸っ子は、口に入れるのも畏れ多いと食べることを躊躇った。
サラダ・漬物・酢の物・中華風に炒めても、スープでも、生で味噌を塗っただけでも・・・どうにも食べられる、順応性抜群のキュウリ。
- キュウリ(1~2本)は塩を振って板摺りし、棘を取って軽く洗い、皮を縦に縞目に剥いてから麺棒かスリコギで叩いて割れ目を入れ、手で一口大に割る。
- 生姜(1/2かけ)は千切り、ニンニク(1片)は微塵切り、葱(15cm)は1cm幅の小口切りにする。
- フライパンに胡麻油を少量熱し、1と2を炒め、豆板醤(大1)、醤油(少量)、塩(少々)で調味、手早く炒める。
- 3に茹で蛸(100g)の削ぎ切りを加えて、サッと炒め合わせる。
おまけ~
先日は、にんじんで「ねじ梅」(↓雑煮の真ん中に乗っている)の切り方を書いたから、今度はキュウリの飾り切りを。
切り違い・・・5cmくらいに切ったキュウリの横中央に、ぺティナイフを差し込む。
ナイフに直角に当たるように、別の包丁で斜めに切り、キュウリを刺したままナイフをひっくり返して、同じように斜めに切って、キュウリを切り離す。
花キュウリは刺身に山葵などを添える時に使う。
ほかにも、ご要望がある飾り切りを紹介する気はあるのだが、技術が伴うかどうか・・・?
切り方や名前だけなら何とか(思い出しつつ・・・)、料理もビジュアルが大事ですから、飾り切りは活用してね!
.
《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
最近のコメント