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とろろグラタン帆立入り

土用に食べるといいと言われている食品は多い。

“う”の付く物だけではなく、長い物やネバネバ物などもそうだ。

Dsc03675 独特の粘りが特徴の“長芋”は、長くてネバネバ・・・しかも消化を助けるのでうってつけ。

真直ぐで肉質が白い“長芋”は、水分が多い分、山芋系イモ類では一番粘り方も薄い。

だから、千切りをして揉み海苔をかけて食べたり、サラダ、酢の物にするのが合う。

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山芋系のイモ類は、日本や中国が原産の山芋科の芋。

強い粘りが、強壮効果があると、昔からスタミナ食と言われてきた。

山芋は、炭水化物が主成分、ビタミンB1が豊富で、粘り気の基は、グロブリン様蛋白質とマンナンが結合したもの。

わが国・最古の医術書『医心方』に、「腰痛をとめて、五臓を充実させる。2354

長く食べていると、耳や眼がさとく明るくなり、身体が軽く、飢えに対しても抵抗力がついて、寿命が延びる」と、万々歳の記述がある。

山に自生するものを“山薬”、畑に栽培したものを“家山薬”と、呼んでいたほど薬効が信じられていのだ。

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江戸時代の『和歌食物本草』にも、「とろろ汁 折々少し 食すれば 脾腎のくすり              気虚をおぎなう」とある。

『とろろ飯』のご飯は、麦飯が合うが、麦飯自体は消化がいいとは言えないもの。

その麦飯にとろろをかけて、ろくに噛まずに飲み込むように掻き込んでも大丈夫なのは、山芋には消化酵素ジアスターゼが含まれるから。

そのジアスターゼ含有量は、大根の数倍と言われ、消化を促進する。

ただ、消化酵素は熱に弱いので、とろろは生に限る。

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ただ、今日は敢えて加熱し、とろろの粘りを利用して、昨日のブロッコリーをグラタンにしてみた。

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とろろグラタン帆立入り(2人分)2290

  1. 長芋(1/2本)は、皮を剥いて摩り下ろし、薄口醤油(大1/2)と塩少々を加え混ぜておく。
  2. 帆立貝柱(6個)は、水気を拭いて厚みを半分に切る。
  3. ブロッコリー(1/4株)は小房に分け、熱湯でサッと茹で、さましておく。
  4. 2355フライパンにバター(大1)を熱し、2と3を軽く炒め、薄口醤油(大1/2)を絡める。
  5. グラタン皿にバターを薄く塗り、4を並べて、1をかけ、粉チーズ(大1)を振りかける。
  6. 250℃に熱したオーブン上段で、長芋の表面にコンガリ焦げ色が付くまで焼く(中の具材は加熱済みなので、焦げ色さえ付けばいい)。

※焦げ目がやけに旨い~、和洋MIXのグラタン。

ネバネバの長芋で猛暑を乗り切る体力作りしよう。

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富士通Azbyclub「プラチナブロ」殿堂(08・5)入り

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改訂《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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