ピーマンの丸ごとカレー
中にはほんの少しの白い種しかなく、空洞だからそんな仇名が流行った時代がある。
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ピーマンは茄子科の1年草で、唐辛子の栽培品種に分類されている。
原産地は中南米。
日本の店頭で食用として販売されるものは、明治初頭にアメリカから伝わったイスパニア種を品種改良した中型で緑色のものが多い。
緑色は、未成熟の果実のためであり、成熟すると赤色や黄色に変わる。
果肉は種子以外ほとんど空洞である。
北米では大型の成熟した様々な色のものが流通する。
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名前はフランス語で唐辛子を指す piment (ピマンor ピーマン)からという説と、スペイン語で唐辛子を指す pimiento (ピミエント)からという二説ある。
シシトウもパプリカも同じ仲間。
緑色の時季が栄養価は高いが、完熟するほど、緑~黄~オレンジ~赤と色が変化し、甘味が増してくる。
最近では黒いピーマンも出回るようになった。
ハウス物は1年中あるが、もとは夏野菜なのだ。
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ビタミンCやカロチンが豊富なので、夏バテ予防に沢山食べよう。
高血圧や動脈硬化の予防にもなる。
ピーマンのビタミンCは、熱にも強い。しかも油と相性がいい野菜だ。
炒めたり、揚げたりすることで、青臭さも薄れる。
挽肉の詰め物をして油で調理すれば、ピーマンの苦手とオサラバ出来るかも。
挽肉とピーマンだけのカレーも、何ともいえない旨さがある。
くったり煮えたピーマンは、青臭みも無くなる。
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- ピーマン(6~8個)は、ヘタだけを取って、ところどころ竹串で突いて穴を開け、火の通りを良くし、味を染み易くしておく。
- 玉葱(1/2個)とニンニク(小1片)は微塵切り。
- 鍋にサラダ油を熱し、2を炒め、少し色付いたら牛挽肉(130g)を加えて、解しながら色が変るまで炒める。
- カレー粉(大1)、ローリエ(小1枚)、タイム・オレガノ・ナツメグ・胡椒(各少々)と、トマト水煮缶(汁毎200g)をザッと潰し加える。
- お湯(300cc)と、固形チキンスープ(1個) を砕いて入れる。
- 煮立ったら、アクを取って、醤油(大1)、塩と砂糖(各少々)で調味。
- 1を加えて、中火でピーマンがクッタリ柔らかくなるまで煮込む。
※丸ごとが苦手だと思ったら、半割りにしてもいいが、あまり細かく切ってしまうとクタクタに煮えたピーマンの旨みが分からない。
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