サプライズのあるパーティー料理
先月27日で手術後1ヵ月経った。
私のような病気を体験された方の多くに共通することだろうが、私たちには「完全回復」という言葉は無い。
再発の心配もつきまとうし、手術後の癒着や貧血など余病の併発、薬の副作用も気になる・・・だから定期的な検査(これがけっこうキツイ)は欠かせない。
それでも、「一病息災」の気持ちで、体調と相談しながら、体をなだめて日々を楽しくと思っている。
いろんなことを見聞きし、いろんな人と会い、いろんなものも食べたい。
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さて、しばらく休んでいた惣菜料理教室を再開した。
土曜日はその初日だったのでメニューは、お惣菜じゃなく少しお洒落に「鶏肉の赤ワイン煮」にした。
このメニューにしたのは、私から教室の皆にお礼の気持ちで、ちょっとしたサプライズを用意したからだ。
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そのサプライズとは、
パイの蓋を開けると、パイの箱の中に、鶏肉の赤ワイン煮が入っている。
中に入れる鶏肉の赤ワイン煮は、みんなで作るのだが、その段階ではパイの箱に入れるとは誰も思っていないはず。
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まずは、私の準備は、朝早くからパイの箱作りだ。
箱の基本は、アルミ製の長方形の箱。
箱に合わせて、パイ生地を重ね分(1cm程度)を余分に見て四辺分切り、切り口は卵白で貼り合せる(底部は不要)。
飾りも貼り付け、蓋は箱の大きさに合わせて作る。
蓋の取っ手は、ツマミ部の丸みをアルミ箔を丸めて形作っておく。
箱部分と蓋を天板に並べ、200度のオーブンでキツネ色になるまで約20分ほど焼く。
焼き上がったパイが冷めたら、用意したアルミの箱をはめ込み、準備OK
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教室で作ったのは、
鶏もも肉(500g)は適当な大きさに切って塩・胡椒し、ブロッコリー(1株)は小房に切り分けて塩茹でしておく。
- 鍋にバター(大2)を熱し鶏肉を炒めて、いったん鶏肉は取り出す。
- 2の鍋にさらにバター(大2)を足して、小玉葱(10個)、小ジャガイモ(10個)、赤ピーマン(2個の四つわり)、マッシュルーム(2パック)を炒める。
3に赤ワイン(200cc)を注ぎ、砂糖(大2)を加えて、ワインが1/3量になるまで煮詰める。
- さらに水をヒタヒタに加えて、チキンブイヨン(キューブ2個)を入れ、10分ほど煮込んだら、2で取り出した鶏肉を戻して約5分煮る。
- 塩・胡椒で味を調えたら、茹でたブロッコリーを加えて火を止める。
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こっそり用意してきたパイの箱の出番、みんなの怪訝な顔に気を良くしつつ、箱の中に鶏肉の赤ワイン煮を盛り入れる。
みんな大喜びで、箱を崩して試食する時は大騒ぎ。
盛り込んだものを、みんなに持ち帰ってもらいたかったのだが、箱は一個しか焼けなかったので、パフォーマンスを披露しただけ~。
これが、すでに盛り込んで蓋をした状態で、パーティーの卓上にあったら・・・蓋を開けたときのサプライズはもっと楽しいと思うよ。
盛り入れるのは、煮込みやシチューに限らず、自慢料理を。
ただ、デザートなどでは当たり前だから、メイン料理に近いものの方が「開けてビックリ」かと思う。
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富士通Azbyclub「プラチナブログ」殿堂(08・5)入り
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改訂《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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