トウモロコシとスペアリブ焼き
2日(土曜日)の夜、夫が退職前の最後に採用したHさんが、この秋に結婚なさると婚約者同伴で挨拶にみえた。
こんな時に、夫よりテンションが上がって張り切るのは・・・私~。
ばっちりボリュームのある料理を、と思いついたのが、オーブンを使っての“BBQ風スペアリブ焼き”。
そこで、スペアリブの相方に選んだのは、近所の庭先販売のトウモロコシ。
このトウモロコシは、去年初めて出合って、それから時季の間、何度買いに行ったことか。
今年も、その美味しさに釣られて、週に二度は買いに行っている。
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トウモロコシのあの茶色くなるヒゲは粒の数と同じ数(本数)ある。
トウモロコシの一粒一粒にヒゲが繋がり、受粉してちゃんと“粒ぞろい”に育つのだ。
何をいまさら・・・と、仰るだろうが、マジに考えたことが無かったので、新鮮に思える。
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南米アンデス山脈の麓あたりが原産と言われるトウモロコシは、15世紀にコロンブスが、ヨーロッパに持ち帰ってから各地に広まった。
日本には16世紀に、ポルトガル人が持ち込んだと言う。
広く栽培されるようになったのは、明治時代に北海道で本格的に取り組んでから。
トウモロコシは、粒の性質によって、硬粒種(デントコーン)・爆粒種(ポップコーン)・甘粒種(スイートコーン)などに分けられる。
数千種もの品種で、食用になるのは上記の種類などわずかで、加工用などにも使う硬粒種が主流。
しかし、夏に丸齧りするのは、何と言っても、甘味が多いスイートコーンだろう。
ただ、スイートコーンの糖分は、ごく短時間で澱粉化し、そうなると甘味な無くなり硬さが増すので、ドンドン味が落ちる。
収穫したら、出来るだけ早く茹でる。これしか無い!!
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トウモロコシは玉蜀黍と書く。唐黍(とうきび)と呼ぶ地域もあるが、唐から入ったわけでは無い。
実粒とヒゲは繋がっていて、実粒とヒゲの数は一致する。
ヒゲの皮から出ている部分が茶褐色でふさふさしている。
皮に隠れそうな部分は光沢がありしっかりとしたものがいい。
ヒゲは粒実の状態を表している。
つまり、トウモロコシはヒゲを見て選べばいいわけだ。
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糖質・蛋白質・食物繊維のほか、リン・カリウム・ビタミン(B1・B2・E)など、バランス良く含まれる、栄養価の高い野菜。
冷凍や、レトルト、缶詰など、年中食べられる・・・とは言え、やはり季節に食べるのが一番。
丸ごと、塩茹で、醤油を塗って焼く、そんなシンプルな食べ方が美味しい。
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- トウモロコシ(適宜)は皮を剥き、3~4つに切る。
- ボウルに、スペアリブ(12本)を入れて、醤油(大4)、トマトケチャップ(大4)、ワイン(赤 or 白を大2)、メイプルシロップ(大2)、ウスターソース(大1)、おろしニンニク(小1強)、黒胡椒(少々)を加え混ぜる。
- 2は良く揉みこんで、30分ほど置いて下味を付ける。
- 天板と網を水でザッと濡らしてからセットし、1と3を並べて、200℃に熱しておいたオーブンに入れる。
- スペアリブにこんがり焼き色が付いたら、裏返し、トウモロコシも裏返して、中まで火が通るように通算20~25分焼く。
下味にメイプルシロップを使うと、品のいい甘味があり柔らかな焼き上がりになる。
茹でたジャガイモに、パッと塩を振って一緒に食べた。
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