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2008年8月12日 (火)

酒飲み話

bottlebeerwinebar酒にまつわる諺はたくさんある。Dsc03812

お盆で、親戚や古い知人たちが集まり、酒を飲む機会も多いだろう。

会合の席にちょっと遅れようものなら、到着するといきなり『駆けつけ三杯』なんて勧められる。

『今入り三杯』とか『遅れ三杯』なんていうのも同じことだ。

これにはちゃんと由緒があり、武家の酒宴作法の一つ「式三献」なのだ。

結婚式の三々九度も、この「式三献」が元になっている。

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Photo 『置き酌失礼、持たぬが不調法』という諺もある。

置いてある盃に酒を注ぐのは失礼だが、お酌される時に盃を持ち上げないのも良くないよ・・・と言うのだが、これで次々に酒の無理強いをされるのは困る。

お酌は最初の一杯で、あとはお預け手酌で勝手に飲むのが落ち着くのだが・・・。

とくにビールを注ぎ足されるのは嫌なもので、ドイツでは『注ぎ足し無用』という言葉がある。Photo

日本酒で『置き注ぎ失礼・・・』と言っても、ワインなどでは置き注ぎが当たり前。

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酒に弱い人や飲めない人を下戸という(強いひとは上戸と)。

呑兵衛は『御神酒上がらぬ神は無し』とか『下戸の建てた蔵は無い』と気炎を上げる。

神様も喜んで飲む酒を、飲まないからと酒代を貯めて蔵が建ったなんて話は聞いたことが無い・・・つまり自己弁護だね。

言われた下戸も黙ってはいられないから、『上戸の潰した蔵がある』『上戸の蔵も建ちはせぬ』・・・どっちにしたって蔵なんて建つか!、酒で身代潰すことがあるじゃないか。

しかし、世の中には下戸より上戸の方が多い。

下戸の反論にも『下戸の逆恨み』と相手にしないばかりか、酒も飲まずに料理ばかり食べるからと『下戸の肴荒らし』なんて馬鹿にする。

こんな応酬の諺を取り上げたら限がないほどあるのだが、『上戸の毒知らず、下戸の薬知らず』なんてので締めくくるのはどうだろう。

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『酒は百薬の長』とも言うが、『酒が酒を飲む』ほどになると『百毒の長』ともなる。

日本は酒飲みに甘く、失敗しても“酒の上のこと”と許す風潮があった。

だから「酔って何が悪い、矢でも鉄砲でも持って来い」とか「えい、酔っちゃった、面倒くせぃ」なんて醜態を晒すshock

欧米人は「しっかりしてよう、崩れまい」「酒で醜態を見せたらジェントルマン失格」と緊張感で気を引き締める人が多いようだ。

何にしろ、適度にほどほどに飲むのがいいことは分かる・・・呑兵衛だって飲む前は分かっているのだ・・・酒が入る前は、ね!

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1430『酒は憂いを掃う玉箒』という諺はいい・・・酒には憂さを忘れさせる効能がある。

とくに心許す友と語り合いながら飲むのは~。

毎度の引用だが、池波正太郎の書く藤枝梅安たちも仕事のあとは茶碗酒を飲む。

仕掛けを成功させ、一仕事終えて疲れきって、夜明けに独りで茶碗酒を呷る。

それは池波自身のことでもあったのだろう。

書き終えてほっと飲む茶碗酒は、さぞ旨かったに違いない。

とくにいい酒は冷で飲む・・・これは酒徒の常識だそうだ。

祭祀の酒、冠婚の酒、本膳の酒・・・すべて燗酒は用いない、冷酒である。

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crown富士通Azbyclub「プラチナブロ」殿堂(08・5)入りhappy01

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改訂《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。

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