ホッキ貝の刺身
パンパカ┗(^o^)┛パーン
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一般的にはホッキガイ(北寄貝)と呼ばれるが、学名ではウバガイ(姥貝)でマルスダレガイ目・バカガイ科の二枚貝の一種だ。
食用として好まれる貝の一つであり、福島県・相馬などが代表的な産地となっている。
水産物としてはむしろホッキ貝という別名が通用しているので、ここでもホッキ貝と書く。
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成貝の殻長は10cm以上になり、殻は厚くて褐色の殻皮におおわれるため全体に黒ずんだ色に見える。
同じバカガイ科に属するミルクイ(本ミル貝)にも似ているが、ミルクイの殻はもっと横長で、殻の外に太く長い水管が常に露出している。
その点、ホッキ貝の水管はそれほど大きくなく、二枚の殻を閉じると完全に内部に収納され、殻にもほとんど隙間がなくなる。
幼貝の時にはシオフキやヒメバカガイとも良く似ていて、混生していることも多い。
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日本海北部と茨城県以北の太平洋、シベリア沿岸まで分布し、外洋に面した浅い海の砂底に生息する。
北海道海面漁協調整規則により、収獲できるホッキ貝は7.5センチ以上のものと定められているが、 中でも苫小牧漁協組合では9センチ以上のものしか獲らないことにしているという。
そこまで育つには、 5~6年かかるそうだ。
ホッキ貝は浅瀬の泥の中で生活し、生命力が強い。
貧血予防に役立つ鉄分や、血中コレステロールを下げるタウリンが豊富だ。
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生のホッキ貝は殻から外したら、足、貝柱、ヒモに分けられ、黒い内臓以外は全て食べられる。
ヒモのヌメリが気になる場合は、食塩をふりかけ、揉むことでヌメリが取り除ける。
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生の時は黒褐色に見える部分が、加熱するとピンクに変わる。
ホッキ貝は、刺身や寿司種のほか、牡蠣油炒め. 炊き込みご飯. ホイル焼き. 掻き揚げ、 竜田揚げなどに料理される。
札幌でもよく食べたが、ホッキ貝のカレーは苫小牧が発祥だそうだ。
めちゃ美味しい出汁のカレーが出来るが、 火を通しすぎると貝が硬くなる。
だから、サッと加熱したら一旦取り出し、その茹で汁で野菜などの具材を煮込み、カレーの仕上げの数分前に戻すことで、ホッキ貝の旨みを楽しむ一品だ。
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