エボダイの干物
(・A・)イクナイ***(゚Д゚)ハァ?
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疣鯛(いぼだい)、真名鰹(まなかつお)科に属すだけに、並の鯛より味わいがあり美味しい魚だ。
ただ、名前が良くない・・・どうもイメージが悪いらしく、高い評価が得られない。
そのせいかイボダイと呼ばずに、通称“エボダイ”と訛ったまま呼ばれることが多い。
また、東京辺りの昔の訛りでは「い」が「え」と発音されることがあり、「疣」(いぼ)が(えぼ)に訛ったとも言われる。
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体形は幅広で平たく、鼻先が丸く、口が小さく、結構可愛い。
鉛色の皮で成魚でも17~18センチ程度にしかならない。
宮城県や秋田県以南、東シナ海まで棲息。
産卵期は春から夏まで、旬も同じく春から夏。
入荷が多いのは東シナ海のもので、市販のイボダイの干物は材料の多くが東シナ海産。
価格は決して安くはなく高級魚といってもおかしくない。
体表からたくさんのネバネバした粘液を出す、これが鮮度のバロメーターで、粘液が多く透明なら鮮度がいい。
英名はメロンシード、香港の地方名から採ったようだが、なぜメロンの種なんだろう?
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煮魚、焼魚、白味噌に漬けた“西京漬け”にして焼くと絶品。
椀だね、ちり鍋、ムニエル、フライ・・・なんでも美味しいのだが、皮が傷つき易いため、殆どは生で売られず、干物に加工される。
最近、なかなか国産のイボダイで作られた干物を見かけないが、しっとりして旨味が強く、身離れが良く、まさに干物のためにあるような魚である。
そんな希少な国産イボダイの干物を、小名浜から来た昨日のお客から頂いた。
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富士通Azbyclub「プラチナブログ」殿堂(08・5)入り
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改訂《ば~ばの食べ物事典》を作りました。ご参考になれば幸甚。
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